二等客室はひとり一畳分もないようなザコ寝状態である。
1万円ちょっとで関東圏まで連れてってくれるのだからしかたない。
どうせ日がな一日寝て過ごすつもりだ。
出発までまだ少しある。
船内の浴室で体を洗っておこう。
ふと上を見あげると、まさに満天の星空。
星ってこんなにたくさんあったのかというくらいの空。
思わず「うわぁ」と声をあげる。
鹿野君はうちの田舎もこんなもんすよ、と不粋な言葉。
しかし、こんな空は久しく見ていなかった私にとっては素晴らしい光景だ。
一緒に見ているのが野郎でなければもっとよかったろう。
日の出にはそれからさらに30分ほど待つ。
さっぱりしたところでゲームコーナーで時間を潰していると15時になった。
15時からはビンゴ大会が行なわれる。
どうやら航海ごとに行なわれるようで、さっそく参加する。
鹿野君はすでに臨戦体制だ。
次々に読み上げられる数字。
ちっとも開かない。
次々にあげられるリーチの声。
リーチすらかからない。
次々に渡される賞品。
以前としてリーチすらかからない。
やがて渡される最後の賞品。
最後までリーチはかからない。
うがー!
やがて17時くらいになって目覚める。
完全に目がさえてしまったので起きることにする。
到着予定は19時。それまで外でも眺めていよう。
客室に戻るとみんなが準備をしている。
18時30分。少し早めの到着となった。
事務所に輪行袋につめた自転車を受け取りにいく。
こいつを組み立てたら夜間走行が待つ。
それはまさに恐怖の夜間走行となったのだった…。