前段の増幅回路の設定

2A3は直熱3極管のためグリッド電流が流れやすく、これにより 入力インピーダンスが下がるため、ドライブ能力の弱い5極管 などでは十分に2A3の力を発揮させることができません。
そこで今回は低出力インピーダンス特性のSRPP回路を使用し、2A3 を強力にドライブ、2A3のもつ本来の音をねらってみました。

*** SRPP回路の注意事項 ***

上下側とも同一定数の場合、上側の真空管のカソード電圧がほぼ供給電圧の 1/2となるので、ヒータ、カソード間の絶縁耐圧に注意が必要である。
通常は供給電圧(+B)の1/4位の電圧をヒータにバイアスとしてかければよい。
また、一般的には、同じ特性の真空管が2ユニット必要といわれている。が.....? それから、増幅度が意外と少ない。1本分の増幅度にカソードホロワー付きというところでしょう。
音質に関しては、いろいろな意見がありますが、"奥行きがある"というか?"ふくよかな音"は、 私個人は非常に好んで使用しています。

部品表
部品記号部品名及び定数
・ V16SL7GT
・ Rg インプットVR100KΩ A
・ Ck 100μF 10V
・ Rk.Rkp 1.5KΩ 1/2W
・ Cout 0.47μF 400V
・ Rl グリットリーク抵抗100KΩ
・ Cb デッカップリングC47μF 350V


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