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「再公開を思い立ったきっかけは今年がオリジナルの公開から20周年だからだ。それと同時に映画の完成直後から考えていたことだが、オリジナルフィルムにいろいろ不満があった。特撮も未完成だったし、予算と時間の都合でカットしたシーンもいくつかあった。それで、この機会に完全なものにしたかった。
まず、とにかくオリジナルネガを徹底的にきれいにしディゾルブやワイプをやり直し、かなり痛んでいたフィルムの質も高めた。20年間の痛みは予想以上だった。新しいフィルムはオリジナルよりかなり鮮明だ
オリジナルの撮影は勘に頼っていた。それまでの映画製作の経験を頼りにまったく新しい映画が出来ると決め込んでいた。
1作目は大変だった。低予算のうえ製作期間も短く厳しい条件のなかで新しい技術や試みに挑戦せねばならなかった。
数多くの特撮シーンも当時は技術が未完成で満足に描けなかった。今回は質を向上させ、迫力ある戦闘シーンも加えることが出来た。
モス・アイズリーのシーンは是非直したいシーンの一つだった。というのもスピーダーは、宙を滑走するのが本当だがモス・アイズリーのシーンでは、実はそれができず、レンズにワセリンを塗って車輪を消してごまかした。だが動きが不自然で、オレンジのシミを冗談で"フォース"と呼ぶ始末。
加えてモス・アイズリーをもっとエキゾチックで宇宙船やクリーチャーも増やしリアルな都市にしたかった。それが今回の修整を考えた最大の理由だ。それでスケールをもっと大きくし、一連のショットをデザインし直した。引きの画で街全体を映し荷を運ぶ動物をたくさん歩き回らせ街に活気をもたせた。そのお陰でずっと都市らしくなった。
ある世界を創造する時、確かな構想や思いつき、精神的気まぐれや個人の趣味が発端となる。デゥーバックは思いつきだった。とにかくすべてをリアルに感じさせたくて、ストームトルーパーを乗せようと考えた。オリジナルではデューバックは、ゴムで作った特殊な人形で、それをセットに運んだ。中に棒が通してあり、中の人間が頭を前後に動かしていた。
それが精一杯の動きで、私はどうにかもっと動きを出し、街を歩きまわらせ住人の一部にしたかった。
ジャバとソロのシーンは、時間と予算の制約でカットしたが、3作目を終えた時、ぜひ入れたくなった。ソロとの関係を示す上でどうしても必要で、ジャバを出さないと1作目と3作目の一貫性がなくなるからだ。」
by George Lucas
「順調に進んだ所で、問題が起きた。それはソロの動きだった。」
by Rick McCallum -Producer Special Edition-
「究極のゴールはソロとちゃんと話しているように見せることだった。問題はジャバを男優とどう入れ替えるかで物理的に同じ場所にこなければならない」
by Joseph Letteri -Visual Effects supervisor Special edirtion-
「ショットは5つで1年かかり、まず絵を取り込み、手近なソフトを使い立体フレームを作成。次の過程が色塗り。これにはキャラクターに質感作りも含まれる。尻尾が邪魔して、後ろに回りこまられずに困っていると、ジョージが尻尾を踏ませろと。」
by Stephen Williams -Visual Effects supervisor Special edirtion-
「最初はジャバ役の男優で撮影し、後で置き換える予定で、チューバッカのような感じを考えていた。だがその後"ジェダイの復讐"で巨大なナメクジのようにしたので、どうジャバ役の男優と入れ替えるかが問題だった」
by George Lucas
「新しいシーンが浮き立たない様に、特に気を付けた。調整や新たなショットを加える作業は、ショットを構成するオリジナル・エレメントを、いちいち取り出しコンピューターを使って再合成した。」
by Dave Carson -Visual Effects Supervisor Special edition-
「オリジナルフィルムはひどい状態だった。今回の作業がなければ二度と公開できなかっただろう。
特撮技術の限界のため物語が犠牲になった。ジョージのイメージを忠実に描くにはワイヤー吊りの模型では無理だった。'77当時の映像も十分迫力があるが監督のイメージには遠かったのでそれをやり直した。
戦闘機は上下から飛んできてパンもする。パイロットの頭の動きまで見える。大変な作業だったがとても楽しかった。」
by Rick McCallum
「世代を超越した現代の神話を映画にする。初めての経験だった。すごいなと思ったのは、ジョージはありあわせの物だけで何かを作ってしまう。たとえばデス・スターの爆発シーン。駐車場に卓球台みたいな台を6つ並べ、表面に必要な小物を貼り付け、その上に山のような数の戦艦キットを並べ、火薬を仕掛けてはジープを走らせながら撮影した。タイ・ファイターがデス・スターをかすめるシーンだ。」
by Mark Hamill (Luke Skywalker役)
「あんなすごい脚本は初めてだった」
by Harrison Ford (Han Solo役)
「"オズの魔法使い"や黒沢作品から得たアイディアがあって次から次へとイメージがわき出してくる。(ジョージの)頭の中で映像が完成してるのね。」
by Carrie Fisher (Princess Leia Organa役)
「期限内に完成させられるのか不安だった。それまでのSF映画はすぐ作り物だとばれる。問題はジョージのイメージどうりに、いかにリアルに見せながら低予算で短期間に仕上げるかだった。」
by Dennis Muren -Visual Effects Supervisor Special Edition-
「"映画はあきらめが肝心"というが、私はあきらめきれず完全にしたかった。」
by George Lucas
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