有蓋車(カワイ)

H17年12月18日改2−69


 カワイの有蓋車、ワム60000、ワム80000、ワラ1と家畜車、カ3000。

 ワム60000は昭和35年頃から製造された15t積の有蓋車の中心的な車両の一つ。 約8500両製造されたそうで、どこにでも居るような車両だったとの事。 時速75キロに対応。
 ワム80000はパレットと呼ばれる台に荷物を載せて運ぶ為に造られた2軸の有蓋車。 ワム80000は製造された時期から2種類に分けられます。 最初はワム60000などと同年代のS35年頃で、車番が80000代や180000代の17500両位。 次が車番280000代、S50年頃の8500両程。 共に15t積の時速75キロ対応車で、車体はとび色。 280000代の車両は車軸の間隔がやや広い。 妻面に雨どいがある。 扉がアルミ製(とび色に塗装)等の違いがあります。
 ワラ1はワム60000のすぐ後、昭和37年頃から約17000両製造され、ワム60000と共に一時期の貨物輸送の中心でした。 ワム60000とよく似ていますが、高さ、長さが少し大きくなり、更に軽量化されて、17t積になりました。 こちらも時速75キロ対応。
 カ3000は昭和29年頃から製造された家畜車。 牛などを運ぶ家畜車の為、車体側面に隙間が開いています。 2段リンク式らしいので、時速75キロに対応していたと思われます。
 車番のアンダーラインの所をクリックすると模型の写真が見られます。 H15〜17年導入車。

 (KP-132) ワム60000 (ワム64100
 (KP-103) ワム80000 (ワム285189
 (KP-127) ワラ1(JNR) (ワラ9124
 (KP-113) カ3000   (カ3013

 連結器:アーノルドカプラー

 ワム60000、ワム80000、ワラ1(JNR)、カ3000、全て3両のセット。 黒いワム、ワラは昔の操車場や茶色や黒の機関車が牽く貨物列車には必要な形式でしょう。 模型ではワム60000とワラ1の車体の大きさの違いは無さそうです。 車体の形状も模型ではほぼ同じで、表面が炭を擦り付けたようなツヤの無い処理の方がワラ1です。 実車の色の違いは無いように見えますが。 ワム60000は後期の車体のようです。 ワムとワラはどちらも3両の内1両が車体と床が他の2両と何故か反対に取り付けられていました。 ワム80000は280000代のグループで、屋根が白っぽいうす茶色。 車体色もやや薄めで全体的に色あせたような感じの色。 表現はやや古い感じの製品ですが、車番と車体形状は一致してます。 カ3000は家畜車のページを作ろうかとも思いましたがここに入れました。 木製のワム50000で編成に変化を付けようかと思ったのですが、カ3000の方が違いが目立つと思い買った物。 車高が他の車両よりも低いので編成に変化を付けるには良いかと。 ワム80000以外の3車種の下回りは共通の部品のようで大きさは3車種共同じ(実物の全長は異なります)。 全車種、床下の側ブレーキテコ(右側の車輪付近の斜めに付いた棒と言えばわかる?)は表現されていません。
 車両によるばらつきはあり、転がりは良かったり悪かったり。 平らなところでもゆっくりと走らせると車両により車体が上下するような揺れあり。 ただしその揺れがローカル線を走っているような、そんな雰囲気に見えるのが貨物列車の面白い所。 速く走ってしまえばわかりませんし。 転がる音もやや大きく、レールの継ぎ目では他社の車両とは違う、ちょっと独特の音がある、結構面白い存在。 黒いタキ、トラ、更にはオハ35などと適当にバラバラと混ぜるのが良いかと思います。 ワム80000は大きさ、色の違いで、他形式と混ぜるにはピッタリかも。 参考までに、中国製です。


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