肺炎球菌ワクチンを知っていますか?


 肺炎球菌は肺炎、副鼻腔炎(ちくのう)、中耳炎などを起こす細菌です。
 正常人の肺炎の原因菌として肺炎球菌が最も多いといわれています。
 抗生物質の効きにくいタイプも出てきています。
 持病のある人、体力の弱い人は、肺炎球菌ワクチンを接種してはどうでしょうか?
 米国では65歳以上の3割が接種しているそうです。

 肺炎球菌ワクチンでは注射部位が特に痛くなるそうです。また、まれに副作用があるので接種前に説明と同意が必要です。

毎年、肺炎で多数亡くなっています。肺炎で亡くなる人は年間8万人で日本人の死亡原因の4位です。体力のないご老人ではインフルエンザから肺炎を併発して死亡ということが心配です。
外来で診る肺炎の半数は肺炎球菌という細菌が原因です。肺炎球菌ワクチンを1回打っておけば肺炎球菌に対する抵抗力がつき、この菌による肺炎になりにくくなります。
とくに65歳以上の高齢者、喘息など慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、腎不全、糖尿病、肝機能障害、脾臓の働きの悪い人は肺炎球菌ワクチンを打って抵抗力をつけておいた方がよいでしょう。
ワクチンは1回です。1回打てば5年以上効果があります。
肺炎球菌ワクチンの副作用は注射したところが数日かなり痛くなることがあります。
保険がききませんので実費となります。
インフルエンザ・ワクチンとは1週間以上間隔をあけてください。

小児肺炎球菌ワクチンについては個別にお尋ねください。


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