肝臓に関する質問に社団法人日本肝臓学会認定肝臓専門医がお答えします。

ご質問やご意見はこちらからどうぞ
ご質問にはお名前、性別、年齢、身長、体重、住所地、飲酒量を記入してください。

その前に、次の「よくある質問」を読んでください。

よくある質問 「健康診断で肝機能異常を指摘されたとき」 はこちら

よくある質問 「脂肪肝といわれたとき」 はこちら


肝臓というと民間療法に走りがちですが、医師による治療を受けている人が最も長生きします。


 肝臓病のことでお困りの方は東京都認定肝臓専門医療機関である東金町内科クリニックまでご連絡または下記メールリンクに記入してください。
 お名前、性別、年齢、身長、体重、住所地、飲酒量なども書いていただけるとより適切にお答えできると思います。
 匿名のメールにはお答えいたしかねますのでご了承下さい。宿題のお手伝いもいたしかねます。


ご質問やご意見はこちらからどうぞ


健康診断で肝機能異常を指摘されたとき

 健康診断で肝機能異常が指摘された人からの質問がよくあります。
 そこで、一般的な回答を書いておきます。

 肝機能異常というとAST(GOT)とALT(GPT)が正常値を超えた値(だいたい40以上)のことです。

  1. 自覚症状がなくても必ず医療機関を受診してください。AST(GOT)とALT(GPT)の数字が高いということ自体がすでに肝臓病です。
  2. 医療機関では問診・診察の後、肝機能再検査、肝炎ウィルスの検査、腹部超音波検査(エコー)が行われます。脂肪肝が疑われる場合には糖尿病や高脂血症の検査も行われます。
  3. 検査終了後には医師から検査結果の説明がありますから必ず聞いて疑問点はその場で質問しておきましょう。検査自体自分でお金と時間を提供してやってもらっているのですから患者には医師から的確な説明を受ける権利があります。
  4. 肝炎ウィルスについてきちんと検索されていないと、慢性肝炎の放置となり、数年後肝硬変で発見という不幸な例もある。肝臓がわかる医師に診てもらうことが大切。肝臓がわかる医師の情報は保健所や東京肝臓友の会(電話03−5982−2151)で聞くとよいでしょう。

 次に最近増えてきている脂肪肝について述べます。

脂肪肝といわれたとき

 脂肪肝とは肝臓に脂(あぶら)がたまった状態。医学的には肝組織の3分の1以上に中性脂肪が沈着している状態をいいます。

 脂肪肝の代表的原因

  1. アルコールの飲み過ぎ(アルコール性脂肪肝)
  2. 栄養過多。肥満(標準体重の2割増しの体重)
  3. 糖尿病(高血糖、HbA1C高値)
  4. 高脂血症(総コレステロール高値、中性脂肪高値、HDLコレステロール低値、LDLコレステロール高値)
  5. 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  6. 飢餓状態(日本には少ない)

 以上主な原因を書きましたが、いくつか組合わさっていることも多い。たとえば、肥満と糖尿病と高脂血症とか、アルコールと糖尿病。

 脂肪肝の検査値異常

 AST(GOT)、ALT(GPT)高値
 γ-GTP(ガンマGTP)高値
 ChE(コリンエステラーゼ)高値
 中性脂肪高値

 脂肪肝の治療

 アルコールによる脂肪肝は将来肝硬変になる可能性が大きいので、一番の治療は禁酒です。改めて飲む薬は原則ありません。
 栄養過多・肥満による脂肪肝はダイエットを中心とした食事療法と運動療法。一般には薬による治療は必要ありません。このタイプの脂肪肝のなかには将来肝硬変になることもあり注意が必要です。脂肪肝があるということは生活習慣病を合併していて動脈硬化が早くなる可能性があります。
 糖尿病による脂肪肝は、元の糖尿病の治療が主で、糖尿病に対して薬を使うことがあります。糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。このタイプの脂肪肝のなかには将来肝硬変になることもあり注意が必要です。糖尿病によって動脈硬化が早くなる可能性があります。
 脂質異常症(高脂血症)による脂肪肝は、元の脂質異常症の治療が主で、脂質異常症に対して薬を使うことがあります。脂質異常症の治療の基本は食事療法と運動療法です。このタイプの脂肪肝のなかには将来肝硬変になることもあり注意が必要です。脂質異常症によって動脈硬化が早くなる可能性があります。
 なお、動脈硬化そのものには症状はありませんが、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など血管の血の流れが悪くなりやすく、正しく検査治療していかないと心筋梗塞による突然死や脳梗塞による寝たきりなどの危険があります。

 非アルコール性脂肪肝炎に注意

 最近、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が注目されています。NASHはアルコールを殆ど飲まない肥満者がなりやすく脂肪肝に似ていますが、脂肪肝と違って、将来肝硬変から肝不全になる病気です。

石垣通信のホームページへ