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9月26日。雨がさあっと降って夏が終わった。秋学期が始まった。 だいたい9月に入っても暑かったわけで、ニュースでは猛暑日だみたいなことを言っていた。猛暑日と熱帯夜が60ー60日だとか大谷翔平みたいなことを言っていたわけだったのが、あるときふと、この雨が秋を連れてくるでしょうみたいな文学的なことを言ったかと思ったらほんとうに一日で季節が変わった。文学もなかなか役に立つらしくうそみたいに涼しくてさわやかな秋晴れである。でもって秋学期が始まった。 * この前ここに書いたときがお盆前で、それでお盆休みに帰省したんだった。台風で新幹線が動かなくて旅程が一日短くなったけれど、まぁゆっくりとさせてもらった。れいによって「なんでも鑑定団」とか、あと「激突メシ上がれ」の再放送や特番とか、「バス旅」の再放送の太川蛭子コンビ最終回なんかを見てたわけである。思えば今年の前半はなんやかんやで毎月のように帰省していた気がする。 * お盆休みが明けて阿鼻叫喚の巷に舞い戻ると、なんだかもう通常営業みたいな気になってきて、まだ授業期間には1か月もあったというのに気ぜわしく過ごした。今にして思えば、もうすこしぐらいのんびりできたのではないかと思うんだけれど、まぁサザエさん症候群というのですかね。リフレッシュというのはなかなかむずかしいものです。 * この夏はしかし、とくに後半にかけてひとつテーマというか、読書というのをしたいものだなという気持ちをもちながら過ごしたというのはある。読書についてとか、蔵書に囲まれた生活についてとか、そんな感じの本を読んだりしていた。いや、読書についての本を読むよりは、たんに読書をすればいいではないかということではあるのだけれど。夏のあいだ、通常の授業なんかから少し離れて、この隙になにか生活を向上するてがかりが見つかればいいなあと思っていたわけだったんだけどまぁしかしなかなかそううまくいくわけもなく秋学期は始まってしまったわけではあるが、それはまぁそういうものである。このところは、トーハンがやってるYouTubeチャンネルで「出版区」というのを熱心に見ている。本好きのタレントとか作家とかを本屋さんに連れて行って、一万円わたしてどんな本を買うのかを映すというもの。ひとが本の話で盛り上がったりしながら本を買いまくったりしているのを、いいなあと見ている。たまにアイドルみたいな人がみかけによらずハードな読書家だったりして、そういうときはやはりすごいなあいいなあと感心する(このばあい、文化資本とかなんとか持ち出すのは野暮である)。それで熱心に次々と動画を見ているうちに休日も終わってしまう。このばあいやはりYouTubeなど見ていないでたんに本を読んだらいいのではないか、という正論が心に浮かぶわけなのだが、しかしまぁようするに人間というものはそういう風にはできていないということなんだろうね。 * 夏が終わるなあと思いながら枝豆をゆがく。さいきんうまい塩ゆがき方の要領を会得したようである。余勢を駆ってブロッコリーもひんぱんにゆがくようになった。電子レンジで加熱するよりおいしくできる。一株を小房に分けてからすこし固めにゆがいてコリコリむしゃむしゃと食べて、あとは冷蔵庫に入れておくとじきになくなる。 |
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