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12月3日。だいぶ寒くなってきた。このところなにをしてたか。 だいぶ寒くなってきた。晩秋から冬になりつつある。小さいころの記憶であれば、11月の下旬ぐらいにはみぞれが降ったりという記憶があり、神社のお祭りに行き、バスから降りてみぞれの中を歩いたみたいな印象があるわけである。そのころよりは全般的に暖かくなってきたんだろうし、実家のあたりよりいま住んでるところのほうがだんぜん、気候がカラッとしているというのもある。まぁでも学生時代の記憶でいっても、この時期は大学祭があってやはり寒かった覚えはある。風が冷たくて、缶コーヒーを懐に入れてカイロ代わりにして学校から自転車で帰ってたような覚えがある。 * 今秋は全国的に熊が出ている。最初は山のどんぐりが不作なのでぐらいの話だったはずなのが、最近の話題だと、熊が人里を良い餌場と認識し始めたとか、人間をたベものと認識し始めたとか、ずいぶん剣呑である。身の回りでは人的被害の話がないのは幸いだけど、大学の近所でも下宿の近くでも目撃情報らしきものがあり、まぁ心証的にこれは見まちがいだろうなあというものを差し引いても、射程圏内には入ってるなぁという感覚はあって、ぞっとしないわけである。それにしてもあれですね、熊の認識どうのこうのを気にしながら暮らす未来など想像してなかった。全国でいっきにこんなふうになるというのもふしぎなことだ。熊の組合のほうで通達でもあったのかしら。 * ことしは学会に行ったのであった。7年ぶり?である。たぶん平成最後の夏の、台風で二日目が中止になった、佛教大であったときに参加したのがさいごで、次の年に行かなかったらその翌年からコロナ禍&学部長が当たって不参加、そこから気がつけばの7年だったわけで、ところが今年は久々に司会が当たったしまぁ近場だったので重い腰を上げて、令和初の学会参加である。学会参加の申し込みがオンラインになっていたり、要旨集もオンライン配布になっていたり、まったく浦島太郎のようなもので、司会のやり方もすっかり忘れてしまったなあと思っていたところ、初日あさイチの「T−1部会」にあたってしまったのでほかの先生の司会ぶりを見て思い出したらいいかなという思惑も外れ、あせったわけである。当日配布資料もオンラインに上げておけますみたいなことになっていて、え?待って待って?紙でくれないのか?令和やばくないか、と思っていたところ、ちゃんといただけたのでよかった。それで司会はどうだったのかというと、たぶん無難にはできたのだろうと思い、なにしろご発表の先生方がちゃんと発表されたので、部会は雰囲気よく盛況だったと思う。同時に、ほんとうをいえば部会の時間が圧倒的に足らなくて、ほんとうを言えばひとり発表1時間、討論2時間ぐらいやらないとちゃんと議論がつくせないじゃないかと思っているわけで、それが発表20分、質疑5分、総括討論が合わせて20分では、なにもできないではないかという思いは昔からあり、けっきょく学会から足が遠のいていたのにはそういう気分のもんだいもなくはなかった。もちろんそれは、学会という枠組に期待できる時間枠ではないわけで、つまり学会を「見本市」とするならその手前のところに実質的なディスカッションやコミュニケーションや研究交流の場としてたくさん日常的に大小各種の「研究会」が回っていないとそうした実質的な議論は担保できないだろうなあという、まぁいつも思っていながらけっきょく実現できていないことにつながるわけである。ただとにかく現実にはそのようなことにはなっていないので、自分のようなことを言っていてもたぶんピントはずれなだけということになるのだろう。帰りに駅の近くの大型書店に寄り、1万円で買い物、というのをやってみたら以前から買おうと思っていた本を4冊買っただけであっというまだった。まぁそれでも一瞬でお札が消えたのはちょっと買い物した感があってよかった。 * それで引き続き、本を読もうという機運は続いている。買ってきた本もだけれど、下宿の本棚を見やるとつんどくになっている本がたくさんあるのだった。ブローティガンとかバーセルミとか読んでて、わるくなかった。バーセルミなんてさっぱりわけがわからなかったわけだけれど、わけがわからない小説をのんびり読む休日というのもなかなか得難いものである。 * 今年もまたひとつ年をとり、と書いて、そりゃしかし定義上そうだろうと思いなおし、まぁしかし当たり前のことに感慨深くなってしまうものだよなとまたあらためて思いなおした。あるいは、年をとっていくということが当たり前に進んでいくのだなあということに感慨を覚えるといったらいいのかしら。だからなにがどうなるというわけでもない。時間が経過して自分もまた年をとっていくという当たり前のことが起こっているだけである。ともあれ今年も鯛を買ってきて焼いて祝った。めでたいことである。 * キャベツが安かったので買ってきてポトフを作る。鶏の手羽先や手羽元を入れて作り、合い挽きとソーセージを入れて作り、つみれ団子と油揚げを入れて作り、ポトフの登板回数が増えてくるわけである。この時期、ポトフをつくっておいてちくちくと食べるとあったかくておいしいですね。意外に人参がおいしい。 |
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