4年間を振り返って

 

                生涯教育専攻 4回生 朝岡 良美

 

あっという間に4年の月日がたち、後は卒業式を残すのみとなりました。早い早いと言われますが、私の大学生活は本当に慌ただしく過ぎていきました。スケジュール帳を見返すと、白紙の部分が少なく、時期により熱中していたことは違いますが、充実した毎日を送っていたのだと思います。

1回生の時は天理大学のペースについていくのに必死でした。三矢会の新歓合宿からはじまり、新歓コンパ、生涯教育専攻に欠かすことの出来ないソフトボール大会と専攻合宿、体育大会、大学祭などに参加しました。当たり前ですが初めて体験する行事ばかりです。三矢会の行事や飲み会では、正直、大学(もしかしたら天理大学のみかもしれません)独特のノリに驚き引きもしましたが、楽しくてしかたなくなり冬には幹部になりました。よく天理大学は内輪盛り上がりだと嫌味をいわれますが、それって天理大学の特権だと思います。他のマンモス大学では学内を歩いてもあまり知っている人に出会わないそうです。しかし、学科会や実行委員活動に参加していると、知り合いが増え、あいさつ友達がたくさんでき楽しいキャンパスライフを送れます。学科会は参加しなきゃ損です。また、先輩・後輩と仲良くなれるのも、天理大学の特権です。大いに活用してください。

2回生では相変わらず三矢会行事に参加していました。大学祭実行委員にも参加し、学祭期間中は詰所に泊まり込み、閉会式では感動して泣きました。この感動がやみつきになり、4回生になっても実行委員活動に参加していました。

3回生では授業が週2回になり、学校のない日はアルバイトに勤しみました。私の大学生活を語る上でアルバイトはかかせないものです。流行物好きな私はUSJでオープンから3年間ずっと働いていました。アルバイトではいろんな年代の人とつながりができるし、細いですが社会とのパイプラインにもなります。いつしか学校みたいに楽しい場になり、こちらも卒業するのが辛いです。三矢会活動では、幹部として最後の行事・大学祭を体験し、コロッケを大量に作って大量に泣きました。

 また私にとって大学生活を思い起こす上で避けられないのが就職活動の日々です。三矢会幹部も終了し、3回生の2月頃から就職活動を始めました。厳しいとは聞いてはいましたが、私にとっては本当に想像以上に厳しく過酷なモノでした。たった1社の内定を掴むまで32社もの企業を受け、半年間休むことなく活動を続けました。決して順調な就職活動ではありませんでした。同じ色のスーツを着た学生にもまれて企業を訪問する日々。面接を何度受けてもいい返事はもらえず、来る日も来る日も履歴書を持って歩き回りました。良い経験になったし就職活動をやり通して本当によかったと思いますが、もうやりたいとは思えません。しかし避けては通れない道です。

 就職活動を行って、自分なりに思ったことがあるので下記で述べたいと思います。

・自分のペースを貫くこと(友達のペースに焦ってはいけません)

・数多く活動する(数打てば当たります。慣れが肝心です)

・お金と時間をけちらないこと

・健康体・元気でいること(一番大事かも)

・絶対の絶対にあきらめないこと(諦めなければ、絶対どこかで認めてもらえます)

 32社落ちた私が言っても説得力無いかもしれませんが、場数だけは踏んでいろいろ経験したので信じて下さい。もし、落ちたとしても無駄な面接や活動なんてひとつもありません。みんな自分の力になっていきます。

 4回生の前半は就職活動を中心に過ごし、夏頃からやっと卒業論文に手をかけました。ここで少し反省ですが、卒論は早く取りかかるにこしたことはありません。1112月になって、やっておけばよかったと思うことが山のようにでてきます。みなさん気をつけて下さいね。

 

 さて、だらだらと思い出話を述べてきましたが大学生活を終了する間際の今、思うことを書きたいと思います。

まず、あらゆるところに視野を広げてほしいです。専攻だけにとどまらず、部活やサークル活動、学科会活動、ボランティア活動、アルバイトなど、なにかひとつでも専攻以外に自分の場を持っていてほしいです。そうすることで、自分の視野も広がるし、話をしていても、いろんなところでいろいろ経験している人って強いしすごく魅力的です。自分の居場所をいくつか持っていると、自分の幅が広がり人間的に大きくなります。自分の可能性の芽をつみとらないで、いろいろチャレンジしていって下さい。

 私は自分が好きです。少々ナルシストですが、天理大学にいる自分が好きだし、毎日2時間弱かけて通学し一番に教室にいた自分が好きだし、研究室ではしゃいでいる自分も好きです。自己満足かもしれませんが、自分に満足できるって結構ステキな事ではないですか?みなさんにもぜひ自分好きになってほしいです。

 春からの社会人生活を目前にし、今希望よりも不安な気持ちのほうが大きいです。大学生活4年間が楽しすぎたので、これ以上楽しいことがないのではないかと不安に思うのです。しかし、職場にいる自分も大好きになれるように励んでいきたいと思っています。

 

また、私は天理大学が、生涯教育専攻が大好きでした。共同研究室も好きで暇なときはいつもそこで誰かが来るのを待っていました。辛い就職活動をしているときも授業のある水曜日が楽しみでした。学科会活動をやっていても、アルバイトをやっていても、原点には生涯教育専攻の存在がありました。私にとって生涯教育専攻とは、いつでも帰りを待っていてくれる『家族』みたいな温かい存在でした。このような場に執筆する機会をあたえてくださったのも、私の生涯好きをかってくれてのことだととても光栄に思います。

 

 最後になりますが、今の自分がいるのも、4年間見守って頂いた先生方、いつも支えてくれた家族、そして大好きな友達のおかげです。私はいい仲間に恵まれ幸せでした。みんなのおかげで4年間楽しすぎました。本当にありがとうございました。これを読んでくれている後輩のみなさん、まだ大学生活を過ごせるなんてほんとうらやましい限りです。この有意義なときを無駄にせず、大切な仲間と共に歩んでいって下さいね。卒業するころに生涯教育専攻が心地よい大きな存在になっていること間違いなしです。