大学ってこんなトコロ☆大学生ってこんなカンジ★

 

生涯教育専攻 4回生 藤並亜紀子

 

 天理大学に入学させて頂いてから、はや4年という時間が流れ、卒業を間近に控えた今は、4月から入社が決まっている会社で、アルバイトとしての研修に追われています。

 思い返してみるとこの大学4年間は、毎日が刺激的で充実しており、楽しく過ごさせて頂きました。そんな素敵な時間を過ごすことができたのも、天理大学という大学が、大変独特な校風を持ち合わせていたということと同時に、この生涯教育専攻という学びの場が温かく、そして先生方をはじめとして先輩方や後輩のみんな、そして2000年入学の同期生のみんなのお陰であるということをしみじみと感じています。

 そして、そんなかけがえのない経験をさせて頂いた上に、このような場で執筆させて頂く機会を頂きましたので、力不足ではあると思いますが、私自身の大学生活を振り返って、感じたこと、学んだことを書かせていただきたいと思います。その中に、皆さんのこれからの大学生活に何か役立つようなことがあれば、これ幸いでございます。

 私が入学して間もない頃に知り合った先輩から、「大学生活は最初が肝心! 1、2回生の間は興味があれば何にでも挑戦してみるといいよ☆」と教えて頂き、この言葉通り私はいろんなことをしました。ですから全部挙げていくとキリがないので、3つのキーポイントに絞ってみようと思います。その3つとは、”初めてのひとり暮らし” ”信仰サークルよふぼく会” ”4回生としての1年間” です。

 1つ目の”初めてのひとり暮らし”は、これを読んでいる新入生の皆さんの中にも同じ境遇の人も多いのではないでしょうか。ここでは、ひとり暮らしだった私が、友達を作るためであったり、毎日が楽しくなるように・・・という思いからとった行動の中で、なかなかの成功例ではないかと思う事柄を挙げてみたいと思います。興味をお持ちになった場合は是非試してみて下さい☆ まず私は、当たり前ですが毎日学校に行き、そして生涯教育専攻の研究室に通いました。この研究室は他の専攻の研究室とは少し違っていて、先生方の大きなお心から、学生のために開放して頂いている場所で、生涯教育専攻の1回生から4回生までの人たちとお知り合いになれる絶好の場所なんです。ここでは、先輩に授業についてや天理市という街についての情報など、ひとりで生活していると分からない暮らしの知恵を伝授していただけました。

 そして、私はこの4年間の間に色々なアルバイトもしました。アルバイトをすることは生活費を生み出せるだけではなく、”社会”というものを垣間みることができたように思います。そして、4回生での就職活動にも大変役立ってくると思います。もちろん、アルバイトと社会人では責任といった面や立場の違いはありますが、企業を中に入って見ることができますし、それが企業選びにも役立ってくると思います。しかし、井戸先生もよく授業でおっしゃられていましたが、やはり大学生は授業を受けることが基本ですので、アルバイトと学業の配分はきっちりしなきゃな・・・と私自身も反省することが何度もありましたので皆さんもそこだけは気をつけて下さいね。

 また、大学にはたくさんのサークルがあります。私は大学1、2年はサッカー同好会のマネージャをさせて頂き、3回生からは天理教の信仰サークルであるよふぼく会で書記という立場で活動させて頂きました。ここから2つ目のキーポイントである”信仰サークルよふぼく会”について述べたいと思います。天理大学は学校名からも分かるように、宗教法人天理教が運営している大学です。しかし、大学が創設されたときから考えると、大学内の天理教の信者数が大変少なくなっているという状況から、天理大学の学生に少しでも天理教の教えを知って頂けるようにと作られたサークルで、現在は59代目となっています。私は、天理教の教会で生まれ育ったため、小さい頃から天理教の教えの中で育てて頂きましたが、天理大学に入り、このよふぼく会に出会うまでは、なかなか教えを実践にうつすということは出来ずにいました。しかし、よふぼく会でいろんな人に出会い、天理教の教えを身に感じさせて頂く日々の中で、自分自身と向き合うことができ、周りの人たちに対してであったり、今、自分自身に与えて頂いている環境に感謝できる心を持つことが大切であることを感じさせて頂きました。また、どんな時でも、素直に「ハイ!」と言える心でありたいと感じました。しかし、こういった心の使い方も思うだけではなく、実践にうつすことが出来なければ意味がないということに、改めて3回生を終えてからの”4回生という1年間”で深く考えさせて頂くことができたように思います。

 ここからが、3つ目のキーポイントとなります。4回生を振り返って思うことは、大変忙しい1年だったということです。3回生の頃は、「4回生になれば授業も少なくなるし、自分の時間が増えるだろう」と安易に考えていましたが、そんなことは全くなく、地元でのUターン就職を希望していた私は徳島と天理を行ったりきたり・・・その交通費もかかれば生活費ももちろんかかるし、という状況でアルバイトもしながらという日々でした。しかし、4回生にはもう1つの大きな課題である、卒業論文の制作ということも忘れてはいけません。その卒業論文も、徳島県の盆踊りである”阿波踊り”をテーマにしていたので、就職活動と平行して資料集め、インタビューをとるなど・・・今、挙げただけでもゾッとするような毎日でした。そんな日々を振り返って、私は”4回生は大学の集大成である”と感じました。大学に入学したばかりの頃の私では、おそらくこの4回生の1年間は乗り切れなかったと思われますが、何とか希望する会社に内定を頂き、卒業論文も課題を残す形にはなってしまいましたが書き上げることが出来ました。こう考えると、H2Oの歌ではありませんが、少しずつ大人の階段をのぼってこれたのかなと感じます(笑)

 大学というところは、自分で自由に時間を使うことができます。そして、その時間は自分の将来に直結してきます。そして、その自由で大切な4年間という時間は本当に驚くほどにあっ!という間に過ぎていきます。そんな大切な4年間を皆さん余すことなく思いっきり楽しんで下さい。2日続けて徹夜で勉強する日があれば、丸1日寝ちゃう日があってもいいと思うし、いっぱいアルバイトしてお金貯めたと思えば、ふら〜っと旅に出かけちゃっても楽しいだろうし・・・。そして、大学を卒業して社会に出るとき、天理大学で学べたことを「ホントにヨカッタ〜」と思えたなら、あなたの大学生活は大成功です!

 私は今、天理大学で学べたこと、私にこのような場で執筆させて頂く機会を与えて下さった先生方、そして大学4年間で出会うことが出来た人たちに、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。そして、図々しいですが、これからも末永くどうぞよろしくお願いします。