4年間を振り返って

 

                         生涯教育専攻 4回生 小林 愛

 

 天理大学に入学してから4年が経ち、もう卒業です。高校生活3年間よりも長いというのに、あっという間に過ぎていったような気がします。振り返ると、何もかもが初めてのことばかりで、私にとってこの大学生活は、私自身を成長させてくれたところだったと思います。

 私は、大学生活を寮で過ごしました。“大学生といえば、一人暮らし”という勝手なイメージが私の中にあり、一人暮らしができるんだということで楽しみにしていましたが、私は親のすすめで、寮の入寮試験を受けることになりました。落ちたら、一人暮らしか下宿という話になっていたので、「どうか受かりませんように」と願っていました。しかし、入寮することに決まってしまいました。人見知りが激しく、集団というものを苦手とする私に、寮生活がやっていけるのだろうかととても心配でした。慣れず、一人暮らしの友達に嘆いたこともありました。しかし、月日が経つにつれ、寮は私にとってかけがえのないものとなりました。寮で仲良くなった友達に連れられて、何ごとにも消極的な私は、生涯教育専攻や三矢会の行事に参加していました。おもしろい先輩方が多く、学祭にも語劇のスタッフとして参加しました。

 2回生のときには、三矢会の幹部をすることになりました。私は幹部をするかどうかとなったとき、迷っていました。友達に「一緒にしよう」と言われ、幹部をすることになり、3回生のときも幹部になりました。私は、行事には参加するけれど、三矢会の中でも中心人物ではなく、いつもみんなの後ろにくっついていくほうでした。そんな私が実行委員長となって、専攻合宿を計画していくことになりました。

 専攻合宿の実行委員長を決めるときに、私は他人事のように聞いていました。「誰かがやるだろう」と思っていました。時間が経つにつれ、徐々に私の中で「やってみたい!!」という思いがでてきました。しかし、私にできるのかと不安で、すごく迷いました。決めきれずに悩んでいたとき、昨年卒業された先輩もおっしゃられていましたが、「やらずに後悔するくらいなら、やってから後悔すればいい」という言葉が浮かんできました。ほんとに、やらなければ後悔するような気がしました。それで、実行委員長をしようと決め、することになりました。

 委員長になってからは、何をしていても、専攻合宿のことが頭から離れませんでした。春休みには、合宿場所をインターネットで調べたり、資料を取り寄せたりして、自分なりに考えて、活動していました。

 また、3回生になると、授業数も減り、なかなかみんなに会えることができず、計画を立てるといっても難しいものだなと痛感しました。自分の仕切りの悪さから、自分に腹を立てることもありました。しかし、みんなの手を借り、話し合いながら、合宿当日となり、そして、終えることができました。

 私は、この合宿で、見事に、やって後悔してしまいました。約半年もの間、私なりに頑張ってきましたが、親睦会でつぶれてしまい、特に、同級生には、多大な迷惑をかけてしまいました。本当にすみませんでしたという思いでいっぱいで、頭が上がりません。なので、この原稿のお話をいただいて、先生に「専攻合宿のこととか書いてくれたら・・・」と言われたとき、正直、思い出したくなかった思い出で、書くのに気が引けました。しかし、今となっては、良い思い出だと感じました。きっと、やっていなかったらもっと後悔していたでしょう。

 4回生になると、卒業論文の制作に追われました。といっても、取り掛かりが遅かったからなのですが・・・。何事にも早く取り掛かることは良いことです。自分の納得のいく論文が書けるよう頑張ってください☆

 

 振り返ると、私の大学生活は、楽しいこともありましたが、挑戦して、時には後悔することもたくさんあったような気がします。しかし、そこから多くのものを得たように思います。実行委員長をしたことで、みんなの上に立つことの難しさを感じ、三矢会での私は協力的だったか、どういうふうに人から見えていたのかなどと考えるようになりました。その立場にたってみないとわからないことが多く、そういうことを私はこの天理大学で学ばせてもらいました。

 やりたいことがあれば、挑戦していってください。失敗を恐れては何もできません。失敗しないことは良いことですが、失敗したからこそ見えてくることもあると思います。

 また、一つ一つの出会いを大切にしてください。そして、多くの人に支えられていることに感謝し、日々を過ごしていってほしいと思います。私は、天理大学に入学したことで、親のありがたみがわかり、大学にも寮にも友達ができ、楽しい大学生活を送ることができました。

 みなさん、楽しかった、良かったといえる大学生活、そして、いい人生を送ってください。私もこれに懲りず、いろいろなことに挑戦していき、自分自身を成長させていきたいと思います。

 ありがとうございましたm(_ _)