4年間でこのように変わりました
生涯教育専攻 4回生 中谷 吉陽
専攻行事の参加率もあまり高くなく、研究室も比較的利用せず、後輩の面倒もいいとは言えない私がこの場に書くのは何故だろうと初めは思いました。でもこういう場を与えられた限りは、願望ではなく希望を書き残そうと思います。そして全てを読んだ後にはハッと“目”が変わってその想いを持続していただければと。ちなみに@は1〜3回生の頃Aは4回生の頃の経験を書いてみました。また文章全体は私の経験則(経験的法則)に基づいて書いたものなので少々はみだしている点はご了承を。
@ 私は大学受験に当たり漠然と教育について学びたいと思い入学したのですが、初めは文字通り地に足着かない状態でした。そんな頃、ある先輩にクラブの勧誘を受けました。また同じ時期にボランティアの紹介も受けました。どちらも参加は自由選択なのですが右も左も分からない私にとって断る理由もなく承諾しました。これらの活動は結局引退するまで続けました。引退した後思ったのですが、何かを始めている人、始めようとしている人は最後までやり遂げて欲しいです。なぜなら就職活動やそうでなくても学生時代にやったこととしてエピソードがある人は“目”が違うからです。では何をすればいいのか。それは(答えになっていないかもしれないけれど)自分で悩み抜いてやりたいことを考えることです。ただ、何事にも表には見えない部分があります。だけど、その見えない部分を知ってこそ価値があると思います。それを乗り越えればなおさらです。あとは時間が限られていることも忘れてはいけません。学科会やクラブなど、多くの団体は3回生で引退します。つまり、それまでに結果を出すことが重要です。それまでに自分の中で満足できることを成し遂げられたかが勝負です。あとはなるべく多くの視点を持つことでしょう。1回生の秋に天理大学代表として韓国に10日間研修に行きました。そこではチャンスに気付き行動に移すことで可能性が広がることをここから学びました。帰国後、大学祭の実行委員としてみんなで物事を作る楽しさを知りました。それ以降、活動の幅を広げ3回生の時には専攻授業以外にクラブの部長・献血ボランティア奈良県副会長・同ボランティア近畿ブロック書記・アルバイト(週3回)学内公務員試験講座・図書資格授業を同時に行っていました。そう、これぐらいは何とかできます。あと同時期にビジネス能力検定2級も取得しました。このように生涯教育専攻という場は多方面で視野を広げるのに非常に恵まれた数少ない環境です。一方、専攻の行事でも恵まれた環境がありました。例えば専攻合宿でもアイデア一つで自分の可能性が広がります。私は企画でKJ法に関するレクリエーションを実施しましたが、学年の垣根を越えて1つの物事を実践できる素晴らしさを実感しました。課題図書も提出する時は面倒かもしれないけど、文章理解や卒論を書く時に役に立ちました。
3年間ひとつの集団で楽しく過ごしのもいいけれど、いくつもの集団に属する方が、世界や考え方が何倍にも広がります。別に集団に限らずあらゆる分野の友達がいるほうが人間的に豊かになるのではと思います。
A 3回生の大学祭が終わり幹部交代式の時期になると構内掲示板にある就職ガイダンスが気になり、進路について具体的に考える頃ではないでしょうか。私は就職活動をあまりしていないのであれこれ言える立場ではないです。だからここでは公務員試験を中心に書いていきます。とは言っても、私自身3年生の2月まで企業セミナーに参加していました。やはり自分の進路を決めるのは易いことではないです。自己分析や適正検査を受けましたがやはり決断ができませんでした。友人や親戚・進路部に相談したらヒントは聞けます。しかし答えは出ません。最終的に進路を決めるのは当たり前ですが自分自身です。そう自分。だからなりたい自分を早くから具体的に想像できる人が有利だと思います。私の場合、公務員受験をするという決断をした後は文字通り一直線でした。本格的に試験勉強を始めたのは3年生の3月で試験勉強を始めるにはあまりのも遅かったです。しかし浪人する気持ちは全くありませんでした。そのためにできることはやっていたつもりでした。だけど今思えばこのままでは駄目であったと思います。4月のある日、井戸先生との会話の中で「最近中谷くんは真剣に勉強しているか」と聞かれました。「はい」と答えると「“目”がまだ真剣ではない」と言われました。その時、自分の中では勉強している自負はありました。しかし“目”が真剣ではないという言葉で自分の中の意識が変わりました。それ以降、勉強時間や勉強内容は変わらなかったけど自分の中で意識は変わりました。その結果として100倍近い競争倍率を突破することができました。正直、私だからこのような結果が出たとは思っていません。本当に。ただ、何もせずに公務員試験は受からないです。絶対に。あと、試験に対する余分な情報もいらないです。“裏ワザ”は数限りなくあるけれど、要するに受験者数と合格者数があって、その中に入ることが目的です。そのための手段が過去問を繰り返し解くことです。それを常に意識することが大切だと私は思います。ただし友人と連絡を極力とらないなどの覚悟はいります。そこで必要なのが動機です。これは試験に限らず全てのことにあてはまるのだと実感しました。
「目的」と「手段」そして「動機」
あくまでも試験に合格するのが目的で、そのための予備校や情報は手段です。決して予備校に行くことが目的ではないです。これをあらゆる場面で当てはめると迷いの一部は晴れるのではないでしょうか。少し話は反れますが手段の一つである進路部をもう少し有効利用してください。しばらくの間、私は進路部で学生の相談を聞いていましたが学生の積極性が足りないという印象でした。とはいっても私自身あまり進路部を活用しなかったのですが環境は整っています。最後はあなたが一歩踏み出すかどうかです。また、進路部を訪れるにしても2人3人組が多いのも気になりました。友人と同じ職種・業種を志望するならいいのですが。生涯教育専攻の場合、3年生までの間で必要な単位を取れば4年目は比較的ゆとりのある履修が可能です。将来について考える時間はあるので、じっくり考えてなりたい自分になって下さい。
@Aの中で“目”という表現をわざと用いていますが、目に全てが集約されていると思います。“目”を見れば「本当に生きている」か「生きているつもり」なのかが分かるのかなと思います。私の場合、井戸先生に指摘を受けるまで「勉強していたつもり」だったと気づきました。ではその境目はどこにあるのかと言われれば難しいです。しかし誤魔化しや口先・小手先では通用しないことは確かです。
思えば4年間で多くの出会いがありました
生涯専攻の学生 先生方 2年間住み込みのアルバイトでお世話になった長野県のスキー民宿で直接スキー指導をしてもらった明治大学スキーサークルの先輩や国士舘大学の先輩 民宿の家族の方 天理大学代表で行かせてもらった韓国研修の際共に過ごした日本全国の学生達 なぜか女優の松たかこさんの話で盛り上がった韓国の学生 献血ボランティアでホント色々話した近畿の各大学・専門学校の学生 なぜか2年連続参加したリーダーズキャンプで出会ったいろんな学科・クラブ代表の方々 社会教育実習でお世話になった職員の方々 クラブ旅行で出会った日本全国の方々 予備校生時代お世話になった先生方 etc いろんな場所のいろんな年代の方から多くの事を学びました
この4年間 私の5感に関わった全ての人・モノに感謝です
これで最初に述べたことは書けました。これを読んで果たしてあなたは気づいたのでしょうか?分からないけど貴重な時間を費やして読んで頂いた彼・彼女達には期待しています。私のような経験をサッと越えてもっと素晴らしい結果をバシっとだして下さい。