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私の大学生活

 

生涯教育専攻 4回生 大岡麻里

 

 私が天理大学に入学してから4年という月日があっという間に過ぎ、遂に卒業というところまで来てしまいました。今思うと本当に”早かった”というのと、とても貴重な体験が多かったというのが正直な感想です。

 私は高校卒業間際に大学進学を決め、今でも不思議で仕方がないのですが天理大学にこだわって進学する事を決意しました。正直いって学部は何でもよかったというのは思っていました。「何でもいいから天理大学!」と思っていたぐらい何故かこだわっていました。そのように思って入学できた天理大学! 本当に一言、「やったあ!」という気持ちでした。

 そして、学部は人間学部人間関係学科生涯教育専攻。はっきりいって何をするのかも分からず、ただあの時の”天理大学”という直感だけを信じて1年目を迎えました。

 そして始まった大学生活。高校では毎日クラブ三昧だった私にとって、とても新鮮でした。でもその楽しさも初めだけでだんだん物足りなさみたいなものを感じ始めました。勉学のほうもただ単位を取るために毎日授業に出るだけだし、ずっとやってきた陸上競技も高校の時で故障を繰り返したことで、続けても伸びないと思って諦めたからクラブにも所属しなかったしで、本当に「これ!」という目標がなく普通に学校に行き、バイトに行くという単調な生活。決して楽しくなかったわけではなかったのですが、あまり特別記憶に残ることというのが思い返してみても見当たらなかったという2年間を過ごしました。

 そうしているうちに遂に3回生になってしまいました。でも私の大学生活はここからというぐらい3・4回生は充実したものになりました。

 まず、3回生になって初めての大イベントである「専攻合宿研修」。私は”大統領”という大役につき、梅本さんと引原さんが”副大統領”になり合宿を決行しました。この時の事は忘れたくても忘れられないぐらいの思い出があります。3人で合宿を行う前に曽爾に下見に行って帰ってきてから原因不明の腹痛に襲われ1週間入院するという体験をする事になりました。誰にいっても信じてもらえないかもしれませんが、私は非常に”繊細”な神経の持ち主なので合宿の事で頭が一杯になり精神的にしんどくなり、そのような事態になってしまったのです。

 でも、2回生まではお客様状態で先輩方が企画された専攻合宿に参加していたので、大変さや苦労があまり分からなかったのですが、自分達がすべて企画し、運営してみて70名近くの人数をまとめていくことがどれだけ大変な事か実感としてわかりました。今までの先輩方に比べれば力及ばずな所が多かったのですが、私は”大統領”になって合宿を運営することができたことに感謝しています。

 そして、合宿が無事終了し夏休みに入り3回生は社会教育実習を行う時期になりました。この時は気がついていませんでしたが、今思えばこの社会教育実習は、私の大学生活の中で一番貴重な体験になっていたと思います。実習に行くまでは、ただ学校の単位を取得するためというぐらいにしか考えていなかったし、実習の意義みたいなものも別に何も考えずに臨んだぐらいだったので、本当に今ではもう少し心構えをして緊張感を持って臨むべきだったと後悔しています。

 でも、1週間地元の當麻町の生涯学習課で実習させていただき、大学で講義を聴いているだけでは味わえない生涯学習とはこういうことだという事や、実際に社会教育というのはこういう仕事をするのだという事が、百聞は一見にしかずという感じで分かりました。

 でも、私がこの体験が貴重だったといったのはこれだけではなく、自身が社会教育に携わって仕事をしていきたいと思ったからです。

 このように思ったことは、就職活動をするうえで非常に大切な糧になりました。おそらく実習を体験しなければ、どんな仕事に就きたいのかという目標もなく就職活動をしていく事になっていただろうと思います。だから私は社会教育実習をきっかけに公務員試験という目標に専念する事ができ、自分が志望していた社会教育の分野に進むことができたのだと思います。

 だから本当にいろんな意味で天理大学生涯教育に感謝をしています。もちろん、先生方にも! いつも私たち学生と近い距離にいて下さる先生方と少し会話を交わすだけで勉強になったり悩みが解決したり、私は先生というより先輩という感覚で接していました。

 4人の先生方、こんな私にでもたくさんのアドバイスありがとうございました。

 そして最後に、わたし自身物事とは決して「こうだ!」と決めつけられることはないと思っています。でも自分自身の意見とか主張というのは持つべきだとは思っています。よく井戸先生に「君は決めつけてものを言いすぎる所があるよ」と言われることがありましたが、私は良い意味でも悪い意味でも素直なのだと自分では思っています。だから悪い意味での素直さは控えめにして、良い意味での素直さを大切にして社会に出ても頑張っていきたいと思っています。

 これで本当に最後です! 大学で出会った皆さん本当にありがとうございました!

 そして生涯教育専攻のますますのご発展をお祈りしています!

 

(平成13年度 高橋賞受賞)