天理大学 生涯教育専攻 課題図書
金子 勇 『高齢社会 ― 何がどう変わるか ―』
講談社現代新書(1236) / 1995年 / 184頁 / \640 / ISBN:4061492365
●かねこ・いさむ●
1949年、福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程単位取得。文学博士。1989年、日本計画行政学会賞受賞、1994年、日本都市学会賞受賞。現在、北海道大学文学部教授。専攻は都市社会学、高齢社会論。
著書:『都市高齢社会と地域福祉』(ミネルヴァ書房)ほか。
第1章 やってきた高齢社会
第2章 高齢社会の個人と健康
第3章 高齢社会の家族と福祉
第4章 高齢社会の地域ときずな
第5章 高齢社会の居住と参加
第6章 高齢社会の企業と仕事
第7章 高齢社会の基本政策
学生の感想文(1)
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「21世紀にむけて、誰もが高齢社会のなかで生きざるをえない時代である」と著者は述べている。このことは、そうかと納得するぐらいでは、すまされない事態だと思う、個人、家族、地域、企業、その他のあらゆる面でかかわってくるからである。
最近のマスコミ報道でも、消費税の税率アップが話題になった。社会保険の年金の財源確保のためである。年金に限らず、医療の負担率、社会福祉運用でのトラブル等今後とも、ニュースになりうる材料には事欠かないと思われる。そのような状況における、生涯学習も当然、議論されるべき問題である。
本書では、脱工業化社会と重なり合う高齢社会、そこから生じる社会的ジレンマ、「私達は持続的な経済成長と資本投資を望むけれども、同時にきれいな環境、満足できる仕事、より多くの余暇時間も求めている。同じく私達は国民健康保険の下で充実した健康介護を望みつつも、反面、もし延命が高齢期のQOL(生活の質)を喪失させるのならば、長生きしようとは考えていない」と述べている。
そのとおりだと思う。しかし、一個人の立場から考えるとき、人にはそれぞれの境遇、生い立ちち、考え方が異なる。どのような状況であれ、自分なりの生きがいを見つけ、悔いの無い生き方ができたらと思う。
(1回 T.I.)
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