天理大学 生涯教育専攻 課題図書

橋爪 大三郎 『政治の教室』

PHP新書(172) / 2001年 / 235頁 / \660 / ISBN:4569618456



●はしづめ・だいさぶろう●
1948年神奈川県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。執筆活動を経て1989年より東京工業大学に勤務。現在東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授。専攻は社会学。
著書:『言語ゲームと社会理論』(勁草書房)『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『選択・責任・連帯の教育改革(完全版)』(共編著、勁草書房)『幸福のつくりかた』(ポット出版)『ヴォーゲル、日本とアジアを語る』(共著、平凡社新書)『世界がわかる宗教社会学入門』(筑摩書房)ほか。


第1部 原理編
 (政治の本質;ギリシャの民主制;ユダヤ教の政治思想;儒教の政治思想;近代民主主義の特徴)
第2部 現実編
 (日本人の行動原理;明治維新と大日本帝国憲法;戦後政治を振り返る;民主主義の蘇生に何が必要か)
第3部 改革編
 (選挙制度と二大政党制;政治資金の制度改革;政治家を育成する;質の高い「情報」が質の高い選択を生む)
草の根民主主義のつくり方10ヶ条

学生の感想文(2)

 今までの私は、正直言って政治に対する知識はまったくと言っていいほどありませんでした。しかも興味ももてませんでした。しかし、この本の始めのページを読んで、これなら私にも理解できると思い、これを選びました。内容は驚くことばかりでした。まず、とてもコストがかかるということです。文中でもあったように自分たちの払っている税金が、ここで使われていると思えば、もっと実感が湧き、今以上に目を向けるようになると思います。あと私が感じたのは、あそこまで人数が必要なのかどうかということです。日本の、そして私たちのために動いている人たちなのに、顔と名前が一致しない人がたくさんいます。やはり、フランスやイギリスのようにもっと学校での政治教育をしっかりすべきだと思います。それぞれが知ることにより、関心が湧き、興味ももてるのだと思います。
 私自身政治に対して誤解している部分が多くありました。今では、考え方が変わり、これからは、「選挙の時によく考えて投票する」というだけではなく、「草の根民主主義」でなければならないと実感しました。
(2回 K.S.)

政治の本質として決断が現実を作り出すとかかれていますがその通りだと思いました。生まれてから死ぬまで人生は選択の連続ですが選択肢を並べただけでは何も決まっていません。決断には決める前には決まっていないという当たり前の性質があって、決断しなければ決まりません。決断しなければ現実は生まれないというのが政治の本質だと知りました。政治の定義として「ある範囲の人々全員を拘束してしまうようなことがらを決めること」というのも初めて知りました。政治が必要なのはそれがなければ社会の現実をつくり出すことができないから、人々が全く自由勝手にふるまうのでは、これから何が起こるか分からない、それをある拘束のもとに置くとのがれられない社会の現実が生まれ、人々の行動が予測可能になり、人々の生活が安定することができるのだなと思いました。政治など全く関心なかったけど読んでいくうちにもっと知りたくなりました。
(2回 T.N.)