天理大学 生涯教育専攻 課題図書
川喜田 二郎 『発想法 ― 創造性開発のために ―』
中公新書(136) / 1967年 / 220頁 / \660 / ISBN:4121001362
●かわきた・じろう●
1920年三重県生まれ。1943年京都大学文学部地理学科卒業。大阪市立大学助教授、東京工業大学教授、筑波大学教授中部大学教授を経て、KJ法本部川喜多研究所理事長。文化人類学専攻。理学博士。
著書:『続・発想法』(中公新書)、『KJ法−混沌をして語らしめる−』ほか多数。
1 野外科学 ― 現場の科学
2 野外科学の方法と条件
3 発想をうながすKJ法
4 創造体験と自己変革
5 KJ法の応用とその効果
6 むすび
学生の感想文(1)
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春学期にあった合宿で初めてKJ法を知ったのですが、本書を読んでみると合宿のKJ法はKJ法ではないことにとても驚きました。あの時は何だこれしきの事かと思い過ごして来たのですが実はもっと奥が深いものだったのです。方法もある程度、既定されていて実はKJ法の本質を全然理解できていなかったことに気づきました。カードにそれぞれの意見を書いて関連するものや似ている物を集めて細かく分類する。このような発想法など誰もが思いつきそうなものだなと思いますが逆に誰でも思いつく発想法をここまで完成させることはとても難しいと感じました。今は著者がしっかりKJ法まとめているので方法で悩む事はないと思うのですが、他人によって完成されているため自分が使用するにあたってはもっとKJ法に対する理解が必要であると思います。とは言っても理解するにもある程度実践する事が欠かせないのですが、いつか完璧に使いこなせる様に努力したいです。
(1回 T.N.)
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