天理大学 生涯教育専攻 課題図書
三浦 展『「家族」と「幸福」の戦後史―郊外の夢と現実』
講談社現代新書 / 1999年 / 222頁 / \660 / ISBN:4061494821
●みうら・●
著書:
第1章 マイホームという神話
第2章 ニューヨーク万博と郊外・家族
第3章 レヴィットタウンとアメリカの夢
第4章 冷たい戦争と暖かい家族
第5章 郊外への反乱
第6章 55年体制の中の郊外
第7章 郊外という問題
第8章 郊外を超えて
学生の感想文(3)
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この本を読んで、自分の家族像というものを考えてみました。今まであまり意識した事がないせいか、改めて気付かされる事が多くありました。私達にとって家族とは、とても居心地の良い物と考えるのが一般的でずが、昔では、考えられない事だったでしょう。しかし今では、家族内での悩みよりも家や家の周りの環境における悩みが多く発生していると感じました。郊外に住んで多くの電化製品を買い込む。そのような環境がはたしてイイ生活と言えるのでしょうか。実際少年犯罪も郊外で多く発生しているという結果から、都市部に住んだ方が良いように感じますが、都会は都会での問題があるのでしょう。ですから、僕は、より自然な環境の中で自然なものを使って、自然に生活する事を理想に思います
(1回 Y.T.)
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時代が変化していくにつれたくさんの機械が作られたりして、人々の生活はどんどん変化している。郊外の発展には人々のさまざまな理想が理由なのだと思った。私も汚い空気の中で生活するより豊かな緑があり、きれいな空気の中で暮らすほうが理想である。
その反面、子供は元気に遊ぶどころか小さい頃から塾通いなどでつまらない生活が起こりうる。人が楽しく生きがいをもって生活できる環境をつくることは簡単なことではないなとあらためて感じた。理想と現実はやっぱり異なってしまうものだと思った。
機械が増え、何もかもが便利になってきた現代よりも昔のように子供は外で元気に走り回り、家族団欒の場があったり、畑仕事をしていた時代のほうが幸せだったのかなと思う。
(2回 Y.N.)
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郊外というものに理想をいだく戦後の日本があった。高度経済成長期を経て、日本は消費社会になった。大量生産、大量消費の社会で、人々は家族までも大量生産した。しかし現在の若者には、家や自動車があって当たり前の生活になっている。郊外に理想を持つことに理解できない人も多いはずである。高度経済成長期において、みなが追い求めていたものは、もはやあまり重要視されていないのかもしれない。しかし、現代もアメリカ的豊かさを求めている日本人は多いように思う。文化や歴史が違うにもかかわらず、アメリカを理想とし、真似をしようとする傾向は残っている。それがいいことか悪いことかはわからない。そういうものには惑わされず、自分にとって快適なスタイルを崩さない、そういう価値観を持てるようになりたいと思う。
(3回 H.I.)
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