天理大学 生涯教育専攻 課題図書
都筑 卓司『新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ』
講談社ブルーバックス / 2002年 / 276頁 / \980 / ISBN:4062573849
●つづき・たくじ●
1928年浜松市生まれ。海軍兵学校、旧制一高から東京文理科大学物理学科へとすすみ、同大学院では統計力学を専攻。物理学の全分野にわたって幅広い知識をもつ。横浜市立大学で教鞭をとり、同大学名誉教授。2002年7月惜しくも逝去された 。
著書:『不確定性原理』、『四次元の世界』『10歳からの相対性理論』(以上、講談社ブルーバックス)など多数。
1 永久機関のはなし
2 エルゴード仮説より
3 確率から物理法則へ
4 秩序崩壊
5 なぜ空気はつもらないか
6 でたらめの世界
7 救世主としての悪魔
学生の感想文(1)
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以前から永久機関の名前は知ってはいたが本当にそれがあるのか疑問に思っていた。結局はなんらかのエネルギーを利用しないといけなく、不可能だということに残念でした。考えられる全ての状態のもつエネルギーに大小がなければ、これら全ての状態は同じ頻度で起こりうる、とする仮定をエルゴード仮説というのも初めて知りました。エントロピーとは情報量の対数でわからなさの数の対数、あるいはでたらめの大きさの対数だと表現してもいいみたいだ。ブラウン運動(小さなものになると、ある瞬間にまわりからぶつかってくる水の分子の数はぐっと少なくなる。いきおいのいい分子はたまにしか衝突しない。それにつられて花粉の微粒子はジグザグに運動する)のように小さな部分に目を向ければ熱学的な量は必ずしも常に平均的な値を維持しているとはいえなく、量は平均値の周りでしきりに変化しているこんな働きを「ゆらぎ」。何気なく使ってることばの深さを知りました。
(2回 T.N.)
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