天理大学 生涯教育専攻 課題図書

清水 義範『「大人」がいない・・・』

ちくま新書(574) / 2006年 / 208頁 / \714 / ISBN:4-480-06275-0



●しみず・よしのり●
1947年生まれ。愛知教育大学卒業。88年『国語入試問題必勝法』(講談社文庫)で吉川英治文学新人賞を受賞。作家活動のかたわら、塾の作文添削や教育についての発言も積極的に行なっている。
著書:『蕎麦ときしめん』『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『今どきの教育を考えるヒント』(ともに講談社文庫)、『目からウロコの教育を考えるヒント』(ともに講談社)、『幸福の軛』(幻冬舎)、『冬至祭』(筑摩書房)、『行儀よくしろ。』『「大人」がいない・・・』(ちくま新書)ほか多数


教育談義では、よく「親の顔が見たい」という言葉が使われるが、最近のこの国では、さながら「大人の顔が見たい」というような場面に遭遇することが多くなった。戦国時代、三河徳川家では、殿様の側近らは「大人衆」と呼ばれ、畏怖されていた。「老」=「偉」の時代である。平成の現在、「大人」はいったい、どこへ行ってしまったのか?誰も教えてくれなかった「大人のあり方」を、いろいろな角度から考える、平成版「大人入門」。
目次
第1章 「大人」と「大人でない」
第2章 「若い」という魅力
第3章 大人になりたくない
第4章 お子様たちの文化
第5章 社会現象の幼児化
第6章 「大人でない」が社会を蝕む
第7章 社会の中で「大人」であること
第8章 「坊っちゃん」考
第9章 「大人」が必要な苦況の時代


学生の感想文(0)