授業計画(2002年度)
生涯教育演習
【授業目的】
本演習は、生涯教育を専門的に研究していくための最も基礎的な技術を習得することを目的とする。
【授業概要】
文献や資料を系統的に収集し、得られた情報を整理して、有効なやり方でプレゼンテーションする方法を学ばれたい。
【授業計画】
1:introduction
2:論文・レポート・発表の組み立て方
3:文献の検索・収集法
4−:以降、参加者の発表と討論
【成績評価方法】
授業中の発表と、レポートを課す
【テキスト・参考文献】
木下是雄『レポートの組み立て方』(ちくま学芸文庫)
他、随時指示する
【履修上の注意等】
特になし。
生涯教育特論4
【授業目的】
本授業は、「コミュニティ」という概念について、教育との関連から多角的に検討することを目的とする。
【授業概要】
我々の社会において、学校教育が一元的に制度化されたシステムを基盤として運営されているのに対し、社会教育・生涯教育の多くの活動は、多元的・局域的な性質を有している。それは、(1)各地域のローカルな状況に即した具体的活動がおこなわれているということ、あるいは、(2)地域社会そのものの「教育力」が働くということ、あるいは、(3)「下からの」自発的な教育・学習が組織される可能性、を意味するといえ、また、生涯教育におけるコミュニティ教育の重要性もそこにあるといえる。授業では、主にコミュニティ教育に関する文献を参照しながら、その諸問題を検討していく。
【授業計画】
1:introduction
2−3:「コミュニティ」とは何か
4−6:伝統的共同体における教育
7−9:現代社会における様々な「コミュニティ」の問題
10−12:「コミュニティ教育」の再検討
【成績評価方法】
平常点の他、レポートを課す。
【テキスト・参考文献】
授業中に随時指示する。
【履修上の注意等】
特になし。
社会教育特講II(学習情報の提供・相談)
【授業目的】
本授業は、いわゆる「情報化社会」における生涯教育・生涯学習の現状と課題を、「情報」と教育の関係に注目しながら多角的に検討することを目的とする。
【授業概要】
社会学的に見るならば、人間の生涯学習に対するキャパシティは、個々人の意欲や努力や心理的・知的能力によって決まるというよりも、むしろ、その人の属する社会ないし地域がどのような文化的環境を保証し・どのような文化的対象へのアクセスを選択肢として提供しているかによって厳密に定義されてしまうと言える。生涯教育の中で「学習情報」ないし「学習相談」という側面が特に重要なのは、「情報」ないし「相談」を通じて社会ないし地域の成員の生涯学習体験そのものが組織されていくからに他ならない。特に、情報化社会の進展は、この問題の重要性をますます大きくしているといえる。授業では、情報化社会と学習情報・学習相談についての文献や実際の様々な試みの事例を紹介・検討する。
【授業計画】
1:introduction
2−3:「情報」とは何か
4−8:「学習情報」をめぐる現状と理論
9−12:情報化社会における教育と生涯学習体験
【成績評価方法】
平常点の他、レポートを課す
【テキスト・参考文献】
授業中に随時指示する
【履修上の注意等】
特になし
生涯教育課題研究
【授業目的】
本授業は、参加者自身の問題意識を専門的研究に深めていくための場を提供し助言・指導していくことを目的とする。
【授業概要】
本授業は4回生を対象とし、具体的には卒業論文の指導を行う。
【授業計画】
授業は各参加者の発表と参加者相互の討論により進めていく。
【成績評価方法】
平常点その他総合的に評価する
【テキスト・参考文献】
特に指定しない
【履修上の注意等】
特になし
社会教育特講III(生涯教育方法論)
【授業目的】
本授業は、生涯教育を学び実践していく上で必要な方法ならびに方法論を検討することを目的とする。
【授業概要】
「生涯教育」とは、所与のものではなく、私たちが具体的な取り組みを通じて実現しつつある・あるいはこれから実現して行くべきひとつの理念である。生涯教育の方法論とは、従って、(1)いかなる具体的な方法でこの社会において「生涯教育」を実現するか、ということであると同時に、(2)個々の具体的な試みの背景である社会そのものと「生涯教育」との関係を把握することでもある。授業では、この二つの側面から生涯教育の方法と方法論とを検討していきたい。
【授業計画】
1:introduction
2−3:「生涯教育」「方法」「方法論」とは
4−12:(各参加者の発表と討論という形式による授業を考えている)
【成績評価方法】
平常点の他、レポートを課す
【テキスト・参考文献】
授業中に随時指示する。
【履修上の注意等】
特になし。
教育社会学
【授業目的】
本授業は、社会学的な視点から教育現象を検討することを目的とする。
【授業概要】
社会学は「常識を疑い、ひっくり返す」学問である。この講義では、エミール・デュルケームの社会学的な方法論を出発点としながら、社会学の基本的な視角を紹介したうえで、現代の教育現象について多角的に論究したい。
【授業計画】
1:introduction
2−3:社会学とは − 『社会学的方法の規準』
4−6:社会的事実の研究 − 『自殺論』から
7−12:教育現象の社会学的分析
【成績評価方法】
平常点の他、レポートを課す
【テキスト・参考文献】
授業中に随時指示する。
【履修上の注意等】
特になし。
人間関係学講読演習2
【授業目的】
本授業は、英語のテキストを講読しながら、教育的な人間関係の現象に対する社会学的研究の方法論を検討していくことを目的とする。
【授業概要】
本授業は、ゼミ形式で英文を講読していく。テキストは、参加者の人数と関心にそう形で選ぼう。広い意味での「教育」に関する内容であり、かつ広い意味での社会学的なアプローチをとっているものを準備したい。
【授業計画】
毎回、参加者に分担を指定してテキストを輪読していく。
平常点の他、レポートを課す
【テキスト・参考文献】
授業中に随時指示する。
【履修上の注意等】
特になし。