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4年間を振り返って

生涯教育専攻 4回生 山形真子

私の大学生活は、本分である勉学を後回しにしてバイトやサークル活動に励んでいました。4年間があっという間に過ぎてしまったように思われますが、そう思えるのはきっと私自身が充実した日々を送ることができたからだと思います。天理大学に入学することができ、4年間という月日の中で、勉強はおろそかになってしまったこともありましたが、勉強という知識面ではないところで得たものがたくさんあります。
まず1つに、多くの出会いがあったことです。私は学科会である三矢会にほとんど顔を出すことがなく、また生涯教育の共同研究室へは必要以上に足を運ぶこともなかったので他専攻や生涯教育の他学年との出会いはあまりありませんでした。私が多くの出会いを感じた場所はサークルでした。私は「天理大学よふぼく会」という信仰サークルに参加していて、そこでは学科や学年を問わず多くの仲間と出会う機会がありました。また、サークルだけでなくバイト先で出会った人達やそれ以外でも多くの素敵な人達に出会えました。みんななにかしら私に影響を与えてくれた人達ばかりで、今の自分があるのは出会ってくれた多くの人のおかげだと思います。
 2つ目に、「心」の使い方を学んだことです。天理教では体はかりもので心は自分のものであるといわれています。例えば、心臓を自分勝手に止めたり動かしたりすることは不可能です。しかし、心は自分次第で変えることができます。好きな人を嫌いになることも嫌いな人を好きになることも、喜ぶことも悲しむことも全て自分次第でどうにでもできます。その自由に使える自分の心を私はできるだけ綺麗に使いたいと思いました。辛いことも喜べる心に変えたり、苦しいことも楽しみに変えたり、そう言った心の磨き方は大学生活だけではなくこれからの人生でも生かしていけることでもあります。ある人の言葉に

「心が変われば  行動が変わる
 行動が変われば 習慣が変わる
 習慣が変われば 人格が変わる
 人格が変われば 運命が変わる」

とあります。わたしはこの4年間で運命を変えられるほどの心使いをしてきたかはわかりませんが、これからでも遅くはないので今以上に心を綺麗に磨いていきたいと思います。 そして3つ目に、感謝をするということです。私は以前は人に対して「ありがとう」という言葉が素直にだせませんでした。人に対して感謝する気持ちが薄く、何事もあたり前という意識が強かったように思います。でも、大学での4年間で私のその気持ちは変わり、今自分が気楽な大学生でいられるのは私を産んでくれて育ててくれた親がいるおかげです。それに私は生まれてから今まで大きな大きな病気や事故にあったことがなく無事に健康で過ごして好きなことができるのもありがたいことです。また、今の私がいるのは親はもちろん、今まで出会って関わって支えてくれた多くの人のおかげです。「ありがとう」という言葉はたくさん使っていこうと思います。この言葉は人と人とをつないでくれるし、人を喜ばせる事ができるし、なによりも感謝の気持ちを表現する一番簡単な方法だと教えてもらいました。
 私の大学生活で大きく得たことを簡潔に3つにまとめましたが、文章で表現すると小さなものになってしまいます。けれども私が得たものは今の自分、そしてこれからの自分に影響していくことです。この4年間は私の人生において大きな通過点を通ったと思っています。
 最後に、ある文章を紹介します。

「いつまでも変わらない大切なものを、自分の心にたくさん持っていることが、その人の出す表情や言葉に、他の人にはない魅力となって表れているのかもしれません。
 時にはゆっくりと目を閉じて、今まであなたを支えてくれた人たちのこと、あなたが味わってきたいろいろな思い、今生きているあなた自身のこと、そしてこれから出会っていくだろうたくさんの人たちのことなどを、やさしい気持ちで見つめてみてください。
 一日一日を、そして一つひとつの出来事を、大切に心に積み重ねて生きることが、いつか必ず自分自身の豊かな成長につながることを信じてほしいと思います。」
(宮崎伸一郎『しあわせに向かうキップ』)

 できることならもう一度1回生からやり直してみたい気もするけれど、きっと一度しかない人生、やり直しがきかないからいいんだと思います。
 これからの自分を考えると不安になることもたくさんありますが、それ以上に楽しいこともあると信じて一日一日を大切に生きていこうと思います。