- カルガモのヒナの誕生 -

 季節の便り 第3824号 2025年5月29日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は小満(しょうまん)の季節です。梅雨前線が停滞するようになると同じところに雨雲が長時間架かり続けるようになります。その雨雲の帯の端っこが時々この地にかかり雨や曇天をもたらしています。

5月27日に昔の長浜の尾根のよまきの丘、今の富岡東6丁目にある循環器呼吸器センターに診察を受けに行きました。内臓の方々が痛んでいる話を聞き、帰りは長浜公園から流れ出る自称・新富岡川に沿って富岡川にでて、富岡船溜まり池経由で家に戻りました。この時は干潮時で川床が現れていました。このページの写真はその時、富岡川で見かけた風景です。

新旧の富岡川が合流する付近でクロダイが群れを成して泳いでいました。どうやら彼らの産卵の季節が来ているようです。しかし、産卵場所や産卵の方法を知りません。
干上がった川床は落葉が沈殿していました。その落ち葉の干潟で4羽のヒナを連れたカルガモを見つけました。先日来から探していたカルガモの家族です。ヒナの大きさから推測ですが、生まれてから1週間くらいたっています。そうすると5月20日ころ孵化したことになります。

 

カルガモの誕生は毎年5月末から8月初めにかけて見られます。今年は何家族が現れるでしょうか、楽しみにしています。小さなヒナが母鳥にくっついて泳ぐ姿はほほえましいものです。しかし、生まれたてのヒナには危険があります。それは水中から襲ってくるウです。そのため親鳥は警戒を怠らりません。仲間のオスでさえ追い払います。それでもヒナの数が減ることがあります。ヒナの中には活発で親鳥から離れる子もいるし、離れない子もいます。離れた子は天敵のウに襲われやすい。そうさせないのが親鳥の役目です。親鳥にも性格に違いがあり、神経質な親はヒナを身近に置くようにしますが、中には頓着しない親もいます。その場合、襲われる危険が増します。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

ボラのジャンプ 2025/05/26 富岡船溜まり池
たまたまこの時大きなボラがあちらこちらで飛び跳ねていました。撮った写真はみんな水面に落ちたものばかりでした。これは偶然撮れた写真です。放物線を描いてとんでおり、その航跡を線で描きました。なお、ボラは飛び出した姿勢のまま尾っぽから着水していました。
こどものカマキリ 2025/05/26 県立循環器呼吸器センター
体調が15ミリ程度の子カマキリが壁に止まっていました。この数年カマキリの成虫を見たことがない。それだけに、こどものカマキリでも見た時は珍しいと思いました。
オオシマザクラのサクランボ 2025/05/26 並木1
今年は何故かカラスが食べに来ない。熟して落ちて、人に踏まれてつぶれた実をスズメが拾いに来ています。
ホシハジロのつがい 2025/05/27長浜公園
前々日の25日に富岡船溜まり池で見たつがいでしょう。それが隣りの長浜公園の池で水藻を食べていました。短い距離であるが飛べることで生活圏を広められることをしり、こちらも良かったなと思いました。
ホタルブクロ 2025/05/27 並木1
花の咲き方からして交配種でしょう。むかし、野生の花を鉢植えにして寝室の側のベランダに置いていました。毎朝のように、ハチの羽音を布団に中で聞きました。何んとハキリバチが飛び廻っていました。どうやらこの花はハキリバチを呼ぶフェロモンを出すようです。
エレベーター設備の建設現場 2025/05/27 並木北駅の並木1丁目側
左はこの日までの土手の掘削状況
右は最近現場に掲示された予想完成図です。予想したより広い間口です。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。