- 読書の勧め -

 季節の便り 第3838号 2025年6月26日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は夏至(げし)の季節です。16日から始まった梅雨の中休みも終わり24日の午後から雨が散発的に降り始めました。このページの写真は中休みに見た風物です。なお、25日に日の入りが1番遅い19:01時のピークに達しました。

21日の朝、柴農園の峠道で今年最初のアキアカネを見ました。アキアカネはこの時期から発生するようです。大部分は高い山に行きます。山で群れを成して夏を越し、秋に里に戻ってきます。中には山に行かずに里で夏を過ごすものも居ると見ています。下は23日に見たベイサイドマリーナの砂利敷きの駐車場で営巣しているコアジサシです。まだ、この日はヒナが生まれていないようでした。

何時か書こうと思っていることに読書への誘いがあります。気が乗らないとか、面白くない時は、現世から逃れたいと願うものです。それを気分転換ともいいます。気分転換をすると新たな意欲が生まれます。そして仕事がはかどります。その気分転換に幾つもの方法があります。その1つが旅に出ることです。それと同じ効果を読書は持っています。本を通して過去や異国の世界に行けます。読書は簡単そうですが、習慣づいていないと取っ付き難いものです。そのため面白い本から見ることにしましょう

 

中国は南宋の時代(1127-1206)に思想家で儒者の朱熹(しゅき)がいます。彼は読書の楽しさを詩に詠っています。題名は「四時読書楽」で、四時とは春夏秋冬のことです。現代風に題名を訳せば「日頃の読書の楽しみ」となります。七言古詩の後半にその楽しさを思想家らしく意味深長に表現しています。特に分からないことは最後の句です。どうやら自然を相手とした生活の楽しさを勧めていると解しました。
人生意のままならぬからといって、すばらしい今を無為に過ごしてはいけない。 もともと人の一生で、読書こそが唯一の楽しいことなのだ。 読書の楽しみとは、そもそもどんなことだろうか。 それは窓の前の緑の草が茂にまかせ、自然と一体となる楽しみと変わらないことである。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

カラー(別名カイウ) 2025/06/21 並木1丁目17街区
熱帯アフリカ原産の球根植物。最近は色々の色の園芸種が売られています。赤花が目立ちました。
カラー咲き 隣りの庭も 賑わえり 孤老
花桃の実 2025/06/21 柴シーサイドファーム
管理棟脇のミカン畑の土手に花桃が植わっています。春には綺麗な花が咲いていました。その木に2cmほどの小さな桃が固まって生っていました。この実を見ると昔、アフリカのアンゴラで食べた桃を思い出します。実はこれと同じ色だったが、大きさが4cmくらいだった。実は硬かったが甘かった。食い過ぎて腹をこわしました。
テントグモの巣 2025/06/21 並木3
長浜水路の南、18街区の外環道路のイチョウ並木とツツジの植込みの間に山形をしたクモの巣がありました。撮った写真の左上の白い円内に小さなクモがいることに後で気付きました。そのクモの巣は細くて見えずらい円形です。
エケベリアの花 2025/06/22 富岡西7
メキシコ原産の多肉植物の1つ。私がこどもの頃(1945)、この草を友と一緒に友の庭に植えました。その時、はじめてすべすべした丸い葉をみて、その葉が滑り台に見えました。遠い昔の記憶を呼び戻す花でした。
咲き始めたムクゲ 2025/06/22 富岡西7
東アジア原産の落葉低木。俳句では秋の季語ですが、夏の花です。芭蕉は野ざらし紀行に次の句を残しています。なお、花は1日花です。
道のべの 木槿(むくげ)は 馬にくわれけり 芭蕉
自動車と原油の運搬船 2025/06/23 東京湾
アメリカに運ぶ自動車運搬もトランプ関税で思わしくなく、ペルシャ湾に原油をとりに行く船も、トランプのイランへのちょっかいで閉鎖の不安を抱えています。今やトランプのせいで世界の経済が壊れようとしています。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。