季節の便り 第3839号 2025年6月28日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
今は夏至(げし)の季節です。毎年ニイニイゼミが25日ころから鳴き始めるのに今年は未だ鳴かない。近畿以西の梅雨は27日に明けました。それは例年より20日以上早かった。
6月25日は月齢が29.0日の陰暦1日の日でした。それは月が地球と太陽を結ぶ線上に来る日でした。その日の前後は潮位の変化が大きい大潮の日に当たります。左はその日の干潮時ころの富岡船溜まり池のようすです。潮が大きく引きました。この時の池の深さはどのくらいだろうか、また最深部はどこかを私は知りません。
下は海上保安庁海洋情報部が公表している横須賀市の25日の潮位変化です。赤線が予測値で黒線が実測値です。水面の高さはその地の大潮の時の干潮時の水位をゼロとして表示されます。したがって海図はそのゼロを基準に水深や陸地が表示されています。ところで陸地の高さは海抜何メートルと表示されますが、その基準は海図のゼロ線だろうか、そのとも平均水面だろうか、どうやら後者の平均水面のようです。なお、横須賀の平均水面はゼロ線より110cmほど高いそうです。そうすると池の平均水面は砂浜のどの位置だろうか・・・何時か確認したいと思います。
潮位変化について今まで知っていたことは1日に2回干満が繰り返され、月に2回大潮と小潮があるというくらいでした。今回、この地に近い横須賀の潮位変化の図を見ていて気付いたことがありました。それを箇条書きにします。
1.1日に2回繰り返される干満差の大きさは同じでない。上の場合175cmと50cmの差がある
2.横須賀と横浜の潮位変化の時刻の差は30分以内である。
太平洋に近い横須賀は横浜より10分ほど早く満ちて、30分ほど遅れて引く
なお、富岡のこの地は横須賀に近いので横須賀の潮位を参考とすると良いでしょう
3.潮位はその地の平均水位を中心として上下する
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。