- 野島に上る -

 季節の便り 第3842号 2025年7月4日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


季節は間もなく夏至(げし)から小暑(しょうしょ)に移ります。梅雨前線の雲は衛星写真から消えて、朝から蒸し暑い日が続いています。そして日中は関東の内陸部では雨雲が発生し、局地的な大雨をふらしています。

7月1日は朝から夏空が広がりました。その午前中に横須賀の未知の高層建造物を確認するために標高57mの野島に行きました。その頂上にある展望台から横須賀方向を見ると2つの高層ビルが確認できました。1つは以前から見ている汐入町にあるメルキュールホテルの高層ビルです。以前はそこに海軍下クラブがあった所だと聞いています。もう1つはそれより東にある建物でした。グーグルアースで調べると、それは大滝町に最近できた横須賀のランドマークタワーで、名称はリドレ横須賀(LIDRE)でした。38階建てで高さが143m

しかし、柴シーサイドファームから見た2つの高層ビルと、福浦3丁目の釣り場からみた2つの高層ビルは見え方が違い、もう1つ未知の建物があるようです。したがって、これがこうだと断定できません。もうすこし確認のための調査が必要です。上は野島の展望台から見た北東方向の風景です。手前は海の公園(左)から八景島(右)に渡る八景大橋です。その奥にシーサイドラインの高架橋が見えています。その奥の箱形の建物群は運輸業者の倉庫群です。海を隔てた対岸は本牧のコンテナー埠頭の施設です。この日は湿度が高く遠景がぼやけてみえました。

左は野島からの帰りに通過した野島橋から見た野島運河の風景です。前方に帰帆橋があり、その先は平潟湾になっています。右の高架橋はシーサイドラインで、平潟湾を横断して終点の金沢八景へつながっています。
最近、野島に行くのも、億劫になりました。この日、気付いたことは野島に上る舗装道路はヘアピンカーブが2か所と普通のカーブが2か所あることでした。電動補助の自転車で上りましたが85歳の老体にはかなりきつかった。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

ゴボウの花 2025/06/30 愛媛県松前町、和田基之氏撮影
郷里の友が倒れたゴボウの木の写真を送ってくれました。花の付き具合からすると相当高かったと思います。ゴボウの根を食べるのは日本人ぐらいで高級食材として扱われています。それをオーストラリアの捕虜に与えたところ、木の根を食わせたというクレームがあったとか。太平洋戦争での出来事でした。
キマダラカミキリ 2025/06/30 我が家、並木1
同居している息子が夜8時頃帰ってきました。興奮して言うには歩いていると首に何かがいるようで、捕まえたのが写真のカミキリだったという。頭からお尻までの長さは25mmくらいの細いカミキリでした。
ガビチョウ 2025/07/01 並木1丁目内の金沢緑地 織茂氏撮影
3メートル先に飛んできたのを撮ったという。めったに近距離で見られるものではありません。それだけに幸運だったと言えます。体長は20cmくらいの小鳥で、綺麗な声でさえずります。雑食性で繁殖力はおおせいです。
ホンコンカポックの実 2025/07/01 富岡中央小学校北脇、並木1
常緑小高木。室内の観葉植物として鉢植えで売られています。成長して外に移植したのを時々見かけます。初夏に花を咲かせ、今ころ小さい実を房として実らせます。
ジャコウアゲハ 2025/07/01 野島
道端の藪の中をふわふわ飛ぶ蝶がいました。カメラで追跡しているとやがて道路を横切り飛び去りました。白っぽい翅に特長があるアゲハチョウです。
波打ち際 2025/07/01 海の公園
ここは横浜市で唯一の海水浴場です。海の日は今月の21日で、その日が海開きの日です。その日を待ちきれず海に浸かっている人たちが散見出来ました。砂浜に寄せては返す波を見ていると、我が身が波に揺られている気分になりました。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。