- 暑さに敗けず -

 季節の便り 第3843号 2025年7月6日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


季節は7月7日から夏至(げし)から小暑(しょうしょ)に移ります。凪で蒸し暑い日が続いています。今年の小暑は新暦(太陽暦)の七夕の日に当たります。この所、凪の朝が続き、日の出前までは雲がありますが、ラジオ体操をする6時半ころになると青空が現れ強烈な太陽が照り始めます。この地を離れた所から見れば、夜半を過ぎたころから陸地に雲が発生しているのかもしれません。

猛暑が続いているにもかかわらず、今年は蚊の発生が少ない。その上、蝉さえ鳴かない異常な日が続いています。何となく不吉な天変地異が起きるのではないかと思わせます。それに絡んで、ノストルダムスと言われる神奈川県生まれの竜樹諒(たつきりょう)の夢の予言が気になります。それによると、7月7日に100m級の津波が日本に押し寄せるとか。それを信じた中国人は少なからずいたはずです。

右は成長が著しい背の高い草花の写真です。場所はカゼ場公園の花壇です。それらは主に2種類で、1番大きいのは未だ蕾さえ見えない成長中のヒマワリであり、もう1つは枝分かれしつつ次々と色とりどりの花を咲かせている大輪の百日草(ジニア)です。

 

左上は春に北に帰れなかった冬の渡り鳥のホシハジロの雌雄です。場所は富岡船溜まり池の北岸です。彼らにとってこの地の今の暑さはさぞ耐えがたいことでしょう。それでも黙ってこれからの猛暑に耐えなければならない。自然は誰に対しても寛容だが、逆に非常で容赦がありません。
右上はその日、同じ池で見た3羽のヒナを連れたカルガモの家族です。今年何組が生まれたのか分かりません。早いのは親鳥の大きさになっており、遅いのはまだ10cmそこそこの大きさです。今見られる3家族に2組あり、写真の方が先に生まれた家族です。今年は孵りたてのヒナがウに食べられた様子はなく、どの家族も順調に育っているようです。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

オオカマキリのこども 2025/06/30 我が家の玄関
夕方玄関に出た家内が私を呼ぶ。何事かと行ってみるとコカマキリが玄関先の床にいました。彼らは本能的に照明のところに獲物が飛んでくることを知っているようです。現に色々の虫が玄関灯の光りに寄ってきて、周辺の壁に止まったり、床に落ちています。
ツルバキア 2025/07/01 海の公園
一見、ニラの1種だと思いました。ニラに葉や花の咲き方が似ていますが、花色と咲き方が少し違う。調べて見るとこの花の名が出てきました。南アフリカ原産、球根植物の多年草でした。
アメリカフヨウ 2025/07/04 富岡船溜まり公園
疲れて痛い大腿骨の付け根を気にしながら、家内のお伴で炎天下を歩いていると、目が覚める用の大輪の花が池の手すりに寄り添って咲いていました。北アメリカ原産のアオイ科の多年草です。冬は枯れ、初夏に芽をだして、成長の良いものは早くも直径10cm以上ある1日花を咲かせ始めていました。
グラジオラス 2025/07/04 カゼ場公園、並木1
3年前に植えた球根が、毎年掘り返す花壇の土の中に残っていたものです。いま黄色と紫の花がそれぞれ1茎だけ咲きました。
グラジオラス ゆるるは誰か 来るごとし 永田耕一郎
クロバネツリアブ 2025/07/04 カゼ場公園、並木1
暑い夏に現れるアブの仲間です。体長は11mmくらいで、こうして日当たりの良い場所に止まります。詳細を知りません。
ウチワサボテンの花 2025/07/04 並木2
2階建ての長屋のある家の庭にウチワサボテンが植わっています。そのそばを通りかかった時、ふと見上げると平べったい茎の縁にサボテン特有の花が咲き始めていました。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。