四季の便り 第3947号 2026年1月30日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
大寒(だいかん)の季節が続いています。今年の節分は2月3日で立春は4日です。その節分が近づいてきました。それを思い出させたのが下の棘だらけのタラノキです。
節分の日に備えて昔は鬼が家に入らないように鬼が嫌う臭いイワシと棘のあるヒイラギの小枝を束ねたまじないを家の出入り口の上に置きました。私が子供のころはヒイラギの代わりにタラノキの枝を使い、生イワシの代わりに煮干し使いました。短く切ったタラノキの片方を裂きそこに煮干しを挟んでいました。なおタラノキを地元ではオニグイと呼んでしました。そのオニグイは山に生えていましたが、この日のために取りに行った記憶はありません。多分行商人が売りに来ていたものと思います。節分の日にお袋が大豆を焙烙(ほうろく)で炒っていました。その時、かまどにくべたのが、なまの葉がついたトベラの枝でした。葉が燃える時、ぱちぱちと音を立てました。その音で鬼を豆から追い出すという話だったと記憶しています。他愛もない話です。なお、節分についてはその日が来た時に追記したいと思います。
上は富岡東5丁目の丘にある県立循環器呼吸器センターに行った時に撮った風景です。手前の林は昔、権現山と言われていた丘だと思います。その後に見えない谷があり、その先のなだらかな丘は前後に比較的急な斜面をもつ尾根を形成しています。その尾根も今は住宅で覆われていますが、戦前は薪山だっただろうと想像します。左は取材で訪れた金沢自然公園の梅林です。早咲きの梅が斜面を彩っていました。香りを嗅ぐと少年時代に経験したある場面が一瞬に甦(よみがえ)りました。それは石川啄木が詠った次の歌の心境に通じるものでした。
不来方(こずかた)の お城の草に 寝ころびて
空に吸われし 十五の心 石川啄木 1886-1912 一握の砂
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。