- 二年ぶりの降雪 -

 四季の便り 第3953号 2026年2月11日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は春分(しゅんぶん)の季節です。 今冬最強の寒波が到来し、7日(土)の昼からみぞれか降り始めました。しかし、その日は積もりませんでした。翌8日の朝4時過ぎから雪が降り始めました。降る雪は昭和15年生まれの私に昔を思い出させます。まさに、降る雪や 昭和は 遠くなりにけりです。

降る雪の風景を撮りに家を出ました。そして撮ったのがこのページの写真です。右は玄関を出た先の通りの風景です。何時も見る風景が一変していました。
雪にまつわる歌は多くあります。こどもの頃、降る雪をみて友と歌ったのが文部省唱歌「ゆき」でした。懐かしい歌で、最初の歌詞は次の通りです。

雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ
降っては降っては ずんずん積もる
山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり
枯木(かれき)残らず 花が咲く
 

上は近所にある船溜まり池の風景です。みぞれのような雪が北風に乗って斜めに降っていました。この時は満潮で、水鳥たちは風陰の階段に上がり羽繕いをしていました。なお、前方の山は富岡八幡の杜です。その手前が昔は海でした。そこから東へ1700メートル以上沖まで埋立てられて、今は並木の住宅地や、幸浦の商工業団地となっています。その昔の海の名残りが写真の池です。

雪が降るときは見通しが効きません。しかし、次の和歌は広大な風景を連想させます。
駒とめて 袖うちはらふ かげもなし
  佐野のわたりの 雪の夕暮
 藤原定家 1162-1241 新古今集

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

ネコヤナギの花 2026/02/07 我が家、並木1
1月17日に買った生け花用のネコヤナギが、18日経っても元気よく花を咲かせています。家内が花瓶の水を変えた時、根が出ているのを見つけました。如何に生命力が強いかが分かります。そうした現象は熱帯植物に見られます。
雪中の水鳥たち 2026/02/07 07:38 富岡船溜まり池
最初に見た時は陸が好きなヒドリガモたちだと思っていましたが、大画面でみるとほとんどがホシハジロでした。彼らは陸に上がらない鳥だとの思い込みを、今年は変えることになりました。
白い樹木 2026/02/08 富岡八幡公園
雪が上がりかかった時、まるで霧氷で覆われたような大木が車道の反対側に見えました。樹高が10メートル以上あるでしょう。何の木か翌日調べると、それは葉を落としたイヌシデでした。見事な変身です。
餌を探すヒヨドリ  2026/02/09 富岡八幡公園
野鳥たちにとってこの時期が最も餌が無い時期です。そして、多くの命が人知れず亡くなっていることでしょう。彼らの飢えを分からせるのがヒヨドリです。写真のヒヨドリは藪(やぶ)の中にネズミモチの実を見つけたのでしょう、藪にもぐりこんでついばんでいました。
逆光に輝く花壇の花 2026/02/09 富岡総合公園のくさの広場
ほとんどの花がストックでしょう。その集合花が前方からの陽光をうけて花房の縁を輝かせていました。花を見ていると春はもうすぐ来るように感じました。
雪遊びの跡 2026/02/09 富岡総合公園のプラタナス広場
雪の降る日に子供たちが、この草原で大きな雪玉を作って遊んだようです。大きい玉は1メートルくらいありました。この大きさからすると、子供でも体の大きな中高生くらいだっただろうと思います。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。