- 春がすみ -

 四季の便り 第3956号 2026年2月17日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


季節は2月19日を堺に春分(しゅんぶん)から雨水(うすい)に移ります。 最近の寒暖の繰り返す様を見ていると、三寒四温の言葉を連想します。横浜気象台の記録をみると、ほぼ三日間隔で寒暖が繰り返されています。

右は2月14日の暗い朝の月の出です。月は太陽に接近するにつれ細くなります。この朝は4:30ころ東南東の水平線上に鎌のような月が現れました。写真は月の出から20分くらいたった時の風景です。船と月を見ていると戦後流行した「かえり船」を思い出します。歌は昭和21年(1946)に発表され、田畑義男により歌われた流行歌で、外地からの復員船を歌っています。1番の歌詞を紹介します。

波の背の背に 揺られて揺れて
月の潮路の かえり船
霞む故国よ 小島の沖じゃ
夢もわびしく よみがえる

その日(2/14)の朝、柴シーサイドファームの朝市に行った帰り、野島の海にスズガモが来ているかどうかを確かめに行きました。途中、海の公園の南端にある金沢漁港に寄りました。その港の防波堤から見ると、野島の海に水鳥の姿はありませんでした。そこで野島まで行くのを止めました。その時に見たのが下の風景です。この朝はもやり、沖行く船や、沖の灯台が霞んで見えていました。

その事から思うに13日の朝、ベイサイドマリーナの東端で見たスズガモの大群は、南から北に帰る途中だったと思えます。早くも北帰行が始まったようです。そうした様を平安前期の女流歌人は次のように歌いました。

春霞(はるがすみ) たつを見すてて ゆく雁(かり)は
  花なき里に すみやならへる
 伊勢 生没年未詳 古今集

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

山の段々畑 2026/02/12 氷取沢農園
ここは昨年の夏まで草ぼうぼうの山の斜面でした。そこに畑があったのを知っていましたが、この数年立ち入っていませんでした。この日、偶然に会った老人がボランティア活動で草を刈りとったと聞きました。そこに見たのは昔の小さな段々畑の名残りでした。
マンゴウの花 2026/02/14 小山農園 柴シーサイドファーム
半農半漁の小山さんが試験的に栽培を楽しまれている鉢植えのマンゴウです。それが花を咲かせていました。昨年、数種類の苗木を買い、今年、初花を見たという。小さな花の集合花の房は枝分かれしており、全体の長さは30cm以上ありました。今後、どのように生長するか見せてもらうことを楽しみしています。
ワカメ干し 2026/02/14 金沢漁港
この漁港の漁民は昆布も養殖しています。昆布を干しているかと思い近づくとワカメでした。側の人に聞くと昆布の収穫は4月だという。以前ロープで昆布を養殖している図を描いて紹介したことを覚えています。今もその養殖法は変わっていないと思います。
斑入りアオイ  2026/02/15 並木19-1
処分に困っている隣人に代わって鉢物を地に降ろしました。どのように生長するか、見守ることにしました。なお、アオイは常緑低木です。
メジロ 2026/02/15 並木1-12
梅の幼木に花がまばらに咲いていました。その花の蜜を吸いにメジロが1羽来ていました。もうすぐウグイスの初音がどこかで聞けそうです。
カワズザクラ 2026/02/15 並木1-13
2月7日に見頃を迎えてから、更に開花が進んていました。意外と開花期が長いころを知りました。翌日、三浦海岸のカワズザクラの並木を見に行こうと思っています。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。