- 長昌寺にある芋観音 -

 四季の便り 第3967号 2026年3月11日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は啓蟄(けいちつ)の季節です。 日の出がすっかり早まりました。定刻6時半からのラジオ体操をしようと10分前に家を出ると、玄関先のユリノキにスズメたちが出迎えに来ています。餌をやるのは公園の決まった場所です。その時彼らは地面に降りて待っています。愛らしい限りです。

3月8日の日曜日は近くの長昌寺にある芋観音の御開帳日でした。家内を誘って初めて参加しました。なんとも楽しい行事で来年も来ようと思いました。写真は御開帳の法要のようすです。太鼓に合わせて5名の僧がお経を唱えていました。芋観音とは何か、またそのいわれについてWEBで調べた結果を紹介します。

芋観音とは:横浜市金沢区の長昌寺(ちょうしょうじ)に祀られる「芋観音(楊柳観音)」は、江戸時代から昭和にかけて天然痘(ほうそう)除けの神様として信仰された観音様です。毎年3月上旬の日曜日に御開帳法要が行われ、霊芋(里芋)や芋煮が振る舞われます。

歴史と由来:: 観音堂は、もと富岡北の鳥貝塚交差点付近にありました。鳥見塚の湧水池に観音様が現れ、その水を飲んで疫病が治まったという伝承から「芋観音」「芋神様」と呼ばれています。 昭和11年に長昌寺へ移されました。御開帳は3月上旬に開催され、参拝者には「霊芋(里芋の煮ころがしなど)」が振る舞われ、1年間お参りしたのと同じご利益があるとされています。

この世の形あるものにはすべて歴史があります。しかし、形は残っても、伝承されないと歴史は忘れ去られます。それを残すのが記録です。その記録も記録媒体が旧式になると、使われなくなり、その存在も忘れ去られます。本であれば図書館に保管されるでしょうが、デジタルの媒体は時代と共に変化しています。昔は磁気テープでしたが、その後CDとなり、今やメモリチップとなっています。そのため個人がテープやCDを使うことは無くなりました。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

モモの花 2026/03/07 金沢町
称名寺の赤門前の道路を走り、赤門に近づいた時、車道脇の民家の庭に満開の桃の木を見つけました。
鶏鳴も 花桃眠き 彼方より 飯田龍太 1920-2007
アーモンドの花 2026/03/08 富岡東4
大昔に桃から分かれた木だと聞いています。この地では珍しいが、海外ではありふれており、カリフォルニアでは広大なアーモンドの果樹園があります。そこを花の季節に訪れたらさぞ感動することでしょう。
ボタンの若葉と花の蕾 2026/03/08 慶珊寺、富岡東4
金沢区の花はボタンです。そのボタンをところどころに見かけますが、この寺のボタンは江戸時代からの物と見えて、他の場所のボタンに先駆けて咲きます。去年は4月8日に見事に咲いていました。今年は何日になるでしょう、開花が待たれます。
大きな木瘤  2026/03./08 長昌寺、富岡東3
長昌寺の裏門の階段を上がると、正面に芋観音堂があります。この日はご開帳の日(日曜日)で、大勢の参拝者で賑わっていました。境内にいた時、横浜市の古木銘木に指定されているエノキの木の1つに巨大な木瘤が出来ているのをみつけました。
咲き始めたハクモクレン 2026/03/08 並木1-14
春の草木は1日で様相を変えます。左はハクモクレンすが日毎に姿を変えています。あと2,3日で満開になるでしょう。その開花の姿を次のように詠った人がいました。手燭は電気が無い時代の手でもつ灯でした。
はくれんを 手燭のごとく 延べし枝 轡田(くつわだ) 進 1923-1999
咲き始めたアネモネ 2026/03/09 カゼ場公園、並木1
寒いと生長も遅いが、暖かくなると急に生長を早めます。写真の花壇は色々の球根植物が植わっています。それらが芽を出し、葉を広げ花を咲かせ始めました。
華やかに アネモネさいて 峨眉歌う 孤老

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。