四季の便り 第3968号 2026年3月13日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
今は啓蟄(けいちつ)の季節です。 最近天気は不純です。晴れれば目に見えないスギ花粉が飛び花粉症に悩まされます。国民の二人に一人が罹っているとか、ひょっとすると私の鼻水や涙はそのせいかも知れません。下は鎌倉八幡の境内で見た杉の花です。
鎌倉は我が住む横浜市金沢区の隣りの町で、朝比奈峠で分けられています。若い時は歩いて何度も行きました。その後、家内と電車でよく鎌倉に行っていました。最期に行ったのはいつでしょう。記憶しているのは下に示す段蔓(だんかずあら)が整備されて、桜の若木が植えられた頃でした。そして訪れたこの日の桜は、咲けば美しい桜並木となるほど育っていました。10年、20年は一瞬に過ぎ、この前までギャーギャー泣いていた隣りの赤ん坊が今は青年になっています。気が付けば、夫婦そろって歳をとり、今や歩くのもままならぬ老人になっていました。
今回、初めて金沢八景始発の乗合バスで鎌倉に行きました。バスに乗るのは久しぶりで初めて横浜市が発行する老人パスを使いました。バスは道幅が狭い朝比奈の峠道を通って行きました。もし自転車で行くとすれば逗子経由にすべきだと思いました。以前は二度ほど自転車で行った記憶があります、今も自転車で行きたいと思っていますが、20年の加齢はそれをさせそうもありません。
桃が咲き、アンズの花が咲き始めました。その今ころは春眠暁を覚えずの季節です。私も、このところ朝寝坊をするようになりました。春眠を歌った盛唐の詩人・孟浩然の「春暁」の音読みを記します。
春眠 暁を覚えず 処処に 啼鳥(ていちょう)を聞く
夜来(やらい) 風雨の声 花落つること 知る多少ぞ
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
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ラッパズイセン 2026/03/09 カゼ場公園、並木1 球根を植えてから数年たつと、自然の中に溶け込んで咲くようになりました。前方から朝日を受けて葉や花びらが輝いて見えました。 |
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芽生え 2026/03/09 並木1 屋外に置いているプランターや鉢に双葉が目立ってきました。コスモスの芽かと思っていましたが、双葉の中心から出てきた本葉をみて、それがモミジの芽だと知りました。写真は本葉が出ていないモミジの芽とオニユリの芽です。 |
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美声でさえずるイソヒヨドリ(オス) 2026/03/11 鎌倉市 壇蔓(だんかずら)を中央分離帯とする若宮通り(国道21号)の小町1丁目を歩いていると、イソヒヨドリの鳴き声が聞こえてきました。同行の家内が道路の反対にあるビルの屋上にそれを見つけました。今年最初に聞く美しいさえずりでした。 |
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ヒマラヤユキノシタ 2026/03./11 大巧寺(だいぎょうじ)、鎌倉市 シベリア原産の多年草。この寺は安産の神様として有名です。寺のいわれは表玄関の横に掲示されています。この日に目立ったのは色々の品種の椿が珍しい花を咲かせていることでした。 |
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オナガガモ(メス) 2026/03/11 鶴岡八幡宮境内の源氏池 八幡宮の境内の入口は源氏池と平家池を分ける太鼓橋が架かっています。いまは、入口が広げられて、太鼓橋は通行止めとなっています。源氏池は観光客が投げてくれる餌を狙って水鳥や鯉が集まっていました。写真はその中の1羽です。 |
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芽吹いたシダレヤナギ 2026/03/11 鶴岡八幡宮境内 源氏池の縁に生えているネコヤナギが芽吹いていました。柳の芽をみると連想するのは戦後流行った歌「東京ラプソディー」と不運な石川啄木の和歌でした。 やはらかに 柳をめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに 石川啄木 詩集・一握の砂 |
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自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。