四季の便り 第3969号 2026年3月15日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
今は啓蟄(けいちつ)の季節です。 間もなく春分の季節に移ります。春分の日は昼と夜の時間が同じだと教わっていました。しかし、それは場所に拠り違います。それに気づいたのは14日の朝のことでした。横浜の場合、17日が昼と夜の長さが同じになります。その日の日の出時刻は5:50時で、日の入りは12時間後の17:50時です。
今は啓蟄の季節です。暖かくなり冬眠していたカエルも地中から出てきて繁殖活動を始めました。孵化したオタマジャクシが見られるかと思い、13日の朝、氷取沢市民の森に行きました。
オタマジャクシが見られる水溜まりが2つありますが、1つは干上がっており、もう1つは水が少なく狭まっていました。その狭まった水溜まりにヤマアカガエルの物と思える卵塊がありました。
これと言って確証があるわけではありませんが、冬の水鳥たちが繁殖地の北国に帰っているのが感じられます。下の写真は12日に富岡船溜まり池で見たホシハジロの群です。今まで見たこともない大群でした。右はその時にみた単独行動をするカンムリカイツブリです。30秒以上永い潜水を繰り返しながら漁をしていました。
水鳥たちを代表するのが雁です。江戸時代はこの地でも見られたのでしょう、金沢八景の錦絵にそれが描かれています。中国では中唐の時代に銭起(722-780)が潚湘(しゅうしょう)の湖から飛び去る雁を「帰雁」という題で詠っています。その歌の内容は次の通りです。
なぜ雁は美しい潚湘(しゅうしょう)を離れて帰るのだろう。
潚湘(しゅうしょう)は水は碧で砂は白く、岸は緑の草で覆われて美しいところなのに、雁はそれを無視して何故北に帰るのか。
それはきった湖水の女神が明るい月夜に25弦の琴を弾くので、その清く悲しい音に耐えかねて北に飛び去るのであろう。
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。