- 春眠 -

 四季の便り 第3970号 2026年3月17日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は啓蟄(けいちつ)の季節です。 間もなく春分の季節に移ります。春分の日は昼と夜の時間が同じだと教わっていました。しかし、3日前の17日が昼と夜の長さが同じでした。その日の横浜の日の出時刻は5:50時で、日の入りは17:50時でした。

先日(3/11)隣町の鎌倉に行った際に、鶴岡八幡宮の池でネコヤナギが芽吹いているのを見ました。その3日後、長浜公園の今は名がない親水公園を通過した時、そこのシダレヤナギも芽吹いているのを見ました。写真に写っている小川には昔ザリガニやカワエビがいた記憶がありますが、今は生き物の姿はありません。この小川は長浜の崖から湧き出た水で、このところ目立った流れは見られません。しかし、童謡の「春の小川」を思い出させるに十分な風景です。

春の小川は さらさら流る
きしのすみれや れんげのはなに
匂いめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く

 

早起き鳥である私も遅くまで寝るようになりました。その原因は朝の外気温にあるように思います。私は起きると直ぐベランダの温度計を見ています。今まで5℃くらいだった気温が最近は8℃くらいに上昇するようになりました。そうした朝に朝寝坊をしています。上の写真は朝寝坊した15日の朝の夜明け前の風景です。東の空が天文薄明の白から都市薄明の赤へと変わる夜明けの風景です。春眠で思い出すのは盛唐の詩人である孟浩然作の「春暁」です。

春眠 暁を覚えず 処処に 啼鳥を聞く
夜来 風雨の声 花落ちること知る多少

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

ユスラウメ 2026/03/13 富岡東4
京急富岡駅に行く途中、八幡公園を通過したところの民家で咲いていました。この木は中国原産の落葉灌木。実は5月末ころに赤く熟れます。私がこどもの頃は庭にありよく食べたものです。この花を日本画家であり俳人は次のように詠いました。
母と娘(こ)の 爪のうす紅 花ゆすら 木下 春 1892-1973
クレマチス“アルマンディ” 2026/03/14 長浜2
晩冬から早春にかけて咲くクレマチスです。常緑つる植物で原産地は東南アジアの高原地帯のようです。英語名はアーモンド・クレマチス(Armond clematis)です。
ヒメオドリコソウ 2026/03/14 西柴2
ヨーロッパ原産の越年草で雑草の1つです。明治期に渡来し、いまや方々の空き地にこの草の群落が見られます。
初見えのモンシロチョウ  2026/03./14 長浜公園
今まで日中の気温が10℃前後だったのが14℃近くに上がったこの日、今年最初のモンシロチョウを見ました。それは蛹(サナギ)で過ごした虫たちが羽化して出現を始めることを告げていました。
サンシュユ 2026/03/14 長浜公園
中国原産の落葉小高木。別名が面白い。花色からハルコガネといい、実のなり方からアキサンゴという。苞(ホウ)が破れると中から小花が20個くらい出て花開きます。秋になると果実は長さ15mmくらいになり赤く熟れます。渋くて小鳥さえ敬遠します。
満開の花桃 2026/03/15 柴シーサイドファーム
桃の花を見に来ました。昨年は花をいっぱい咲かせた木はクズに覆われて今年は元気がありません。その他の桃の木は見事に花を咲かせていました。桃は中国原産の落葉小高木で、夏に甘い実がなります。花桃は花を主体として園芸種で、実はアーモンドに似ており食用になりません。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。