- 桜の開花 -

 四季の便り 第3972号 2026年3月21日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


3月20日から春分(しゅんぶん)の季節に移りました。桜の蕾も膨らみました。19日は東京で開花が報じられました。そして甲子園では春の高校野球が始まりました。

写真はカゼ場公園の神代桜(ジンダイザクラ)開花のようすです。6年くらい前に公園の改修があり、藤棚が刷新されました。その時、桜の古木は処分して、病害虫に強いと言われるジンダイザクラの幼木が3本植えられました。年を経るほどに生長に差が出てきました。南の桜は年毎に花数が増えていますが、北の桜は花を咲かせなくなりました。今年の春は中の桜も咲きそうもありません。

下はその日、その時の桜並木のようすです。その歩道にはオオシマザクラ、ソメイヨシノそれにサトザクラが植わっています。過去はオオシマザクラがソメイヨシノに先駆けて咲きますが、今年は未だ咲いていません。両者が咲くのは22日ころになりそうな気配です。

 

桃の花が咲くころ、小雨の降る中を徒歩で旅をする晩唐の詩人・杜牧の漢詩を読みたくなりました。その1つである「江南の春」の音読みを紹介します。旅人の心情と田園風景を詩情豊かに詠っています。

千里うぐいす啼(な)いて 緑(みどり)紅(くれない)に映(えい)ず
水村(すいそん)山郭(さんかく) 酒旗(しゅき)の風
南朝(なんちょう)四百八十寺(しひゃくはっしんじ)
多少(たしょう)の楼台(ろうだい) 烟雨(えんう)の中(なか )

右上はカゼ場公園愛護会のメンバーの1人である金子氏が世話をしている花壇です。球根植物が色とりどりの花を咲かせています。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

カナメモチ 2026/03/18 並木1-16
芽の色が銅(あかがね)色をしていることからこの名がついています。最近は赤色が強い園芸種が生まれ、レットロビンと呼ばれます。常緑なので生け垣として利用しています。
アネモネ 2026/03/18 カゼ場公園、並木1
前ページの花壇を飾る花の1つです。地中海沿岸が原産の多年草。根塊で繁殖し色とりどりの花を咲かせます。花は昼間咲き、夜に閉じます。1週間ぐらいで花びらを散らします。花茎が次々に出て長期間咲き続けます。
ハーデンベルギア 2026/03/18 並木1-16
オーストラリア原産の常緑ツル植物。最近園芸店で鉢植えの苗が売られています。垣根に這わせると面白いかもしれませんが、まだその垣根を見たことがありません。
臥龍松  2026/03./18 慶珊寺、富岡東4
松の幹が曲がりくねりながら縦に伸びた松を竜頭の松と言いますが、枝を横に広げた姿は竜が寝ているように見えます。写真の松はまさに臥龍松と呼ぶべきでしょう。背後から見るとその枝ぶりがよく見えます。
八重咲のツバキ 2026/03/18 並木1-14
多花性で絞り咲きのツバキは人目につきます。個人の庭には家主が好んだ草木が植えられています。そして珍し花を個人の庭に見ることができます。
ニワウメ 2026/03/20 並木1-13
中国原産の落葉灌木。ユスラウメと同じ時期に花を咲かせ、同じころ同じような赤い実をならせます。花はこの種がユスラウメより綺麗ですが、実の甘さは劣ります。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。