- 11月下旬・秋真っ盛り -

 四季の便り 第3914号 2025年11月25日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


季節は11月22日を境にして小雪(しょうせつ)に移っています。11月下旬の小雪の季節は関東のこの地は秋真っ盛りです。

23日(日)の朝、小柴の丘の朝市にミカンを買いに行きました。その時、柴シーサイドファームでは菊花の真っ盛りで、まるで菊の花園に来ているように感じました。左はその時見た菊畑の小菊です。小菊は一般に1mくらいまで伸びますが、写真の種類は伸びないで横に枝を張る種類のようです。小菊を見るとこどもの頃に見た庭を思い出します。倒れて咲く小菊に霜が降りていました。そして口ずさむのは「庭の千草」の歌でした。

小柴に行ったついでに、足を延ばして野島の海に水鳥を見に行きました。下の写真はその行き返りに見た紅葉の風景です。残念ながら期待したスズガモの姿も、その他の水鳥の姿を全く見ることはできませんでした。

昨年は今頃、来ていたはずだと思い記録を確かめました。記録では11月9日に彼らが来た話を聞き、11日に彼らの群れを野島の海に見ていました。一昨年の2023年は11月23日に彼らの飛来をベイサイドマリーナ東端の海産資源保護湾に見ています。そのことから言えることから彼らの飛来が遅れていると言うことです。考えられる原因には2つあります。1つは単に遅れているだけのことであり、もう一つは疫病の蔓延で大量死したかもしれないことです。
右の写真は長浜公園の野鳥観察園のC窓の後の小山の風景です。後にあるアカシでの紅葉の写真を撮ろうと小山に上がった時、側のクヌギの木に小鳥の巣箱を見つけました。出入り口が大きいことからタイワンリスに利用されたと思えます。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

ジャコビニア(サンゴバナ) 2025/11/23 平潟町 
野島からの帰り、野島橋を渡って平潟町の裏通りで写真の花を見つけました。写真で見たことがあるので手持ちの英文の図鑑を見ると、それはブラジル原産のJacobinia Carneaという草花でした。日本名はサンゴバナです。種が売られているようですが、高価です。
未だ残る柿の実と葉 2025/11/23 須崎公園、洲崎町
一般に柿は11月初めには葉を落とし、実は1つ2つ残すのみです。ところがその既成観念を覆すように、写真の柿の木は未だに緑の葉と赤い実を鈴生りにつけていました。
キリシマツツジ 2025/11/23 柴シーサイドファーム
常緑低木。ツツジ類は寒くなると2度目の花を咲かせます。今年も坂道の脇で花を咲かせ始めていました。
マンサクの黄葉 2025/11/23 長浜公園
暗い木陰でマンサクの黄葉が目立ちました。野鳥観察園のC窓付近に2本ほどこの木があります。花の色からあけぼのの名がついています。
カモたちの昼寝 2025/11/23 長浜公園
C窓から覘いた中洲で憩う水鳥たちです。ヒドリガモやホシハジロたちは富岡船溜まり池とこの池とを往き来しているようです。そうしないのはオカヨシガモ、ハシビロガモです。
路傍の小菊 2025/11/23 柴シーサイドファーム
写真の畑をつくっていたばあさんも齢のせいか最近は見かけなくなりました。しかし、彼女が植えた路傍の小菊は何事も無いように咲いていました。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。