四季の便り 第3921号 2025年12月9日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
今は大雪(たいせつ)の季節です。12月5日は陰暦の10月16日で満月の日でした。下の写真は翌朝その月が北西の空に沈もうとしているところです。西洋では月ごとの満月の名称があり、12月の満月をコールドムーン(cold moon)と呼び、1月のそれをウルフムーン(wolf moon)と呼ぶとか、面白い発想だと思います。
このところ晴天の朝が続いています。そのため放射冷却が起きて湿度の高い池の周りに霜が見られるようになりました。12月1日に能見台森の不動池と金沢自然公園のⅡの沢遊水地の周りで赤トンボを見つけました。何時までその姿を見られるか継続観察をすることにしました。しかし、並木1丁目の我が家から自転車で行くとなるとやや遠いので毎日行くわけには行きません。7日に機会ができたので出かけました。
もう居ないだろうと思っていただけに、Ⅰの沢で見つけた時は興奮しました。しかし、落葉の上にいるため飛び立つと落葉に紛れて見失いました。その後、金沢自然公園のⅡの沢の遊水地の周辺で数匹を見ることができました。上の左は遊水地の土手でみかけたトンボで、遠くを探しているとすぐ目の前に岩の上で日向ぼっこをしていました。右は側の水連池で見たトンボです。ひらひら舞上がったトンボを目で追いかけていると、岸辺のモミジの赤い葉に止まりました。赤に赤です。こうなると一度目を離すと再び見つけるのが大変でした。
赤トンボ 我が身と競う 寒さかな 孤老
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。