- 波雲 -

 四季の便り 第3919号 2025年12月5日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は小雪(しょうせつ)の季節です。12月4日の朝は冷え込みました。この日から7日までの4日間は日の出の一番早い日です。横浜では16:28時です。余りにも早いので午後になると夕暮れの気配が始まります。

このページの写真は12月2日の午後の風景です。その日は昼頃から晴れました。上は午後の日を受けて輝く金沢緑地の紅葉です。下は同じ時間帯に見た波雲です。右下はその日の日没の風景です。太陽は南西の稜線上に沈みました。

 

波雲を見た時、上空の風は波に対してどちらから吹いているのだろうと思いました。波に並行か、それとも垂直か、WEBで調べると、どうやら波に対し垂直のようです。電子辞書のWikipediaにその発生のメカニズムが載っていました。解説の要点を紹介します。波雲を波状雲(はじょううん)と言い、学術名はundulatusという。温暖前線の進行方向のはるか先に現れる。この日は低気圧が日本海にあり、進行方向に温暖前線を、後方に寒冷前線を伴っていました。温暖前線の後方では暖気が寒気の上を吹いて、その境界面で暖気は上下に波打って流れたものと思えます。波が上昇するところでは空気が冷やされて雲となり、下降するところでは温められて雲が消えて波の形になるという。翌3日は西高東低の気圧配置となり、4日は晴れて寒気が流れ込んで冷え込みました。風がなければ霜が降りますが、この日は明け方まで北風が吹いたと見えて霜は見られませんでした。代わりに大量の枯れ葉が落ちていました。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

オカヨシガモ 2025/12/01 長浜公園
この鳥は夫婦の絆が強いようで、いつ見てもつがいで行動しています。彼らの繁殖地はユーラシア大陸北部で、冬は大陸の南部やアフリカで越冬するという。その1部が日本に来て越冬するようです。
スプレーギク 2025/12/01 長浜1
丘の上の住宅街は傾斜地にあるため敷地が盛り土されて道路より高くなっています。その住宅街を通っている時。青空に向かって咲く菊を見つけました。その誇らしげに咲く姿を撮りました。
トキワサンザシ 2025/12/01 谷津坂南公園、堀口
明治中期に渡来した西アジア原産の常緑低木。随分大量に実がついたもので、その実の重さで枝が枝垂れています。まるで赤い水の滝のようにみえます。
カルガモ 2025/12/02 富岡船溜まり池
最近彼らは冬鳥の数に押されてその存在が目立ちません。そのカルガモ2羽がアシの根元に隠れるように休んでいました。
落葉掃き 2025/12/02 カゼ場公園前のユリノキ通り
12月1日の南風で散り残ったユリの葉が大量に落ちました。写真は翌日掃き集めた落葉です。3日の朝、袋に詰めて綺麗にしました。ボランティア活動は老人の健康維持にはよろしいようです。
雑草の発芽 2025/12/02 カゼ場公園、並木1
春の花苗を植えた花壇に無数の雑草の芽が出てきました。おそらくホトケノザだろうと思います。彼ら種は土と混じり、機会があればこうして生命を蘇らせるようです。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。