- 集う楽しさ -

 四季の便り 第3922号 2025年12月11日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は大雪(たいせつ)の季節です。歳をとるほど1年が短く感じられます。短く感じる原因は生活が単純になるからだと思います。今年も残す日数は20日となりました。

10日の朝は、普段よりやや早めに目が覚めました。この時(02:23)の外気温は7.5℃でした。南の空を見上げると陰暦21日の月が南東の空に架かり、その傍に星が1つ見えました。国立天文台の星座図を見ると、それはしし座の1等星(アルファ星)であるレグルスでした。レグルスについて全く知識が無いので電子辞書Wikipediaをみると細かい解説が載っていました。その記事の中に1か月後の来年1月7日の01:00時頃、再び会合し、月がレグルスを隠す恒星食が見られると言う。変化の乏しい生活に1つの小さい感動を呼びそうな話です。

上は並木1丁目のカゼ場公園です。そこは大人たちは憩い、子供たちがサッカーやキャッチボールをして夕方遅くまで賑わう所です。7日は近所の住民たちが集い賑わいました。何かの景品が当たるイベント(行事)のようで、皆さん楽しそうでした。すべて近隣の人たちですが、お互いに付き合いの少ない方ばかりだと思います。こうした行事は、お互いが顔を知り、声を交わす良い機会です。そして、知り合いの輪が広がり、災害時のいざという時の助け合いに繋がることでしょう。

右の写真はカゼ場公園の南、道路を挟んだ20街区のサザンカの生け垣です。その中の1つが満開となって通る人の目を惹いていました。寒いこの時期にサザンカを見ると、私が小学生だった昭和20年代の風景と童謡の「たき火」を思い出します。下は2番の歌詞です。

さざんか さざんか 咲いた道
たき火だ たき火だ おちばたき
あたろうか あたろうよ
しもやけ おててが もうかゆい

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

ジョロウグモ 2025/12/07 Ⅰの沢、釜利谷市民の森
この地で1番多く見かけるのはジョロウグモです。このクモは初秋に現れます。そして、晩秋の11月末までに産卵し一生を終えます。所がたまに写真のように破れた網にしがみついて初冬まで生き残って居るのを見かけます。
カイツブリ 2025/12/07 長浜公園の野鳥観察園
水に潜って漁をする小型の水鳥です。先ほどまで潜りを繰り返していましたが、今は羽の手入れに入りました。距離が50m以上あり、写真はぼやけています。
ムササキシジミ 2025/12/07 Ⅰの沢、釜利谷市民の森
地面を這うように飛んだ蝶がいました。止まった先で1回だけ翅を広げましたが、すぐに閉じて倒れた枯草の上を歩き始めました。そして枯草の隙間に潜って行きました。どうやら冬眠に入るようです。
フヨウカタバミ 2025/12/07 Ⅰの沢、釜利谷市民の森
道路から一段高い草地に白いスミレのようなものが咲いていました。近づくと、それは白いカタバミでした。WEBで調べると、それは南アフリカ原産のフヨウカタバミでした。初めて見たと思いましたが、記録を調べると以前に見ていました。
夜明け前の木星とふたご座 2025/12/08 4:09 
冬は天気が安定し、星空が良く見えます。9月中旬の朝3時頃は木星とふたご座は東の空にありました。それが3か月後の今朝は南西の空に移っていました。そして木星はふたご座より東に移動していました。
厚物の大菊 2025/12/08 並木1-14 所有者兼世話人、金子幸雄氏
この種の菊は花びらが厚く、咲いてから日が経つにつれて花の中心部が盛り上がります。写真は最終の大きさです。12月中旬まで咲き続けそうです。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。