四季の便り 第3928号 2025年12月23日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
今は大雪(たいせつ)の季節でが、12月22日から冬至(とうじ)に移りました。冬至の頃が1年で昼間が最も短い季節です。どのくらい短いのか数値で示そうと思えば日の出と日の入り時刻を見れば計算できます。横浜では日の出が6:47、日の入りが16:33でしたから昼間の長さは9時間46分となります。この時間は緯度が高くなればなるほど短くなり、北極圏では日が出ることが無い極夜となります。
自然は不思議な現象を時に示すものです。柴町の丘にある柴シーサイドファームで週末に野菜市が開かれます。その市に20日の朝ミカンを買いに行きました。その帰りに農園内の東端の丘を通過しました。そこは昔、東山と呼ばれた所で標高が52mほどあり、戦前に外国人が住んでいた言う話があります。その丘からその時見たのがこのページの写真です。前方の黒い帯は福浦丁目の南岸にある松林です。その沖の海に模様ができていました。
何が原因でこの模様が生まれたのでしょう。最初に考えられることは真水との混じりあいです。その真水は写真の右枠外にある八景島の奥から流れ出た物と思えます。
雨の水かと思いましたが、雨は前日に降っていません。降ったのはこの日の午後からでした。八景島の西に野島がありその奥に平潟湾があります。その湾に3本の川があります。その川から流れ出た真水が平潟湾に溜まり、それが引き潮で流れ出したものと思えます。
この日は雨模様で朝から曇り遠くが霞みました。もやった遠くの海に日が照って水平線が輝きました。そして影絵のように対岸の富津岬とその先にある第1海保が浮き上がって見えました。通常は背後の風景が混じって富津岬の展望台はこのようにはっきりと見えません。それだけに珍しい現象だと思いました。なお、富津岬の展望台は明治百年を記念して造られたピラミッド型の展望台です。
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。