- 寄せては返す波の変形 -

 四季の便り 第3894号 2025年10月16 日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


今は寒露(かんろ)の季節です。このところ、曇天続きで、体調も気分も冴えない日が続いています。菊が蕾をつけて11月の開花への準備が進んでいます。

富岡川でのクロダイ釣りの姿は、相変わらず朝の暗い内から見られます。最近目立つようになったのは富岡船溜まり池(下の写真参照)でハゼ釣りをする人が増えたことです。13日の体育の日の休日に池の西にある富岡並木地区センターに本を借りに行った時は満潮に近く、水面が岸まで上がっていました。その岸でハゼ釣りをしている男性が二人いました。若い人が入れ食いの状態でした。何匹くらい釣ったかその釣果を聞くと50匹ほど釣ったという。北の岸に戻ると、若いお父さんが子供に釣りを教えていました。ほほえましい風景でした。

その後、A地点にある階段にくると、右下のように階段の縁を水が前後でなく左右に動いていました。波が岸に向かって寄せては返すのはごく自然の姿です。ところがここではそうではなかった。何が起きているのか考察しました。

 

この池は富岡川と通して東京湾に繋がっています。池の口にある波除橋から幸浦2丁目の海岸までの距離はおおよそ1.1kmあります。海岸では波は岸に向かって打ち寄せていることでしょう。その波が川に入ると上下の波は消えて前後の動きにと変化する。それを示しているのが右上の写真です。左上の矢印は潮が満ちてくるときの水の動きを示しています。私の仮定ですが潮が満ちるときは左回りの流れが生じ、引くときは反対に右回りの流れが生じていると思います。その流れは遅く目に見えません。それを確認しようと思えば水中に抵抗体を吊るして上に浮きをつけて流すことが考えられます。
なお、写真はGoogle Earthの衛星写真です。地元の人はこの写真を見て何処に何があるか見当が付くだろうと思います。なお、池の河口にはオイルフェンスが張られています。その長さは約50mです。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

コガモ 2025/10/12 野鳥観察園の真水池、長浜公園
汽水池に冬の渡り鳥を探しましたが居ませんでした。その池に隣接する真水の池を見ると岸の林の下に2羽のコガモが休んでいました。大画面で見るとカモの右隣にアカミミガメが2匹写っています。
綺麗に紅葉したアメリカハナミズキ 2025/10/14 並木1丁目18街区
ぽつんと1本生えているアメリカハナミズキの木姿と紅葉が美しく見えていました。色は光りの当たり方で変わってみえます。この曇天の日は、離れて見るのが最も美しかった。
目立つハゲイトウ 2025/10/14 我が家の玄関、並木1
玄関先のプランターには左からニチニチソウ、ハゲイトウ、それにフユサンゴが植わっています。ハゲイトウは自生したもので大小があり、バランスがとれています。のっぽのハゲイトウは目立っており、通る人が珍しそうに見ています。
ヒドリガモの休む姿2つ 2025/10/14 富岡船溜まり池
この朝、池の西の歩道を通った時、昔の漁港跡であるコンクリートのスロープにヒドリガモが休んでいました。右の写真は眠っている時の姿です。左は片足たちで眠り、右は地面にかがんで眠っていました。
ヌスビトハギの豆莢 2025/10/14 並木1丁目18街区
この雑草は群生します。花後にできた種の莢(さや)は着物にくっつきやすい。むかし、泥棒が捕まりました。泥棒は家に入っていないという。しかし、家の周りに生えている草の種がいくつも着物にくっついていて言い逃れは効きませんでした。その話からこの名が付いています。
熟れ始めたオリーブ 2025/10/14 富岡船溜まり公園
公園の東端にある橋の麓にオリーブの木が1本あります。樹高は5mほどあり、良く茂っています。その木にまばらにオリーブの実がなっていました。実が熟して黒く熟れ始めていました。もしオリーブの実が手に入れば、むかしアルジェリアで食べたオイル漬けのピクルスを詩作してみたいと思いました。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。