- 梅雨の中休み-その2 -

 季節の便り 第3836号 2025年6月22日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。


6月21日を境に季節は芒種(ぼうしゅ)から夏至(げし)に移りました。16日から始まった関東の梅雨の中休みも22日で終わりそうです。その長い中休みの原因は日本の南東にある太平洋高気圧が強いためです。その高気圧に梅雨前線が北に押しやられ、時に先端が消滅したためと思います。下は方位が正しく示されるメルカトル図法で表わされた雲の位置を示す衛星写真です。

インド洋のベンガル湾で連続的に発生した雲がマレー半島を横断し、中国大陸を経て日本付近まで伸びて停滞しています。19日の夜は停滞前線(赤の点線)の先端が写真のように北朝鮮辺りまで伸びていました。その先端が20日の夜には中国大陸から東に曲がり日本に近づき始めました。下は20日の朝、波除橋から撮った富岡船溜まり池の写真です。白枠をクリックするとその位置に見たカルガモの親子や休んでいるウたちの拡大写真が見られます。

前方の丘の反対側の中腹に八幡神社があります。海が埋立てられる前は、この丘は海に突き出ていました。何時の時代だったか忘れましたが、むかし大きな台風が来た時、ちょうど大潮の満潮時に当たり、そこへ東から強風が吹いて高波が押し寄せ、浸水により大きな被害がでました。その時、長浜の海岸にあった部落は消失しました。幸い富岡村は八幡の丘が盾となり高潮の被害を免れました。それ以後、村民は富岡八幡を波除八幡と呼ぶようになりました。なお、最近の事例が2019年の台風による海水の沿岸部への浸水です。

下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。

工事は進む 2025/06/19 シーサイドラインの並木北駅
今、駅への階段脇にエレベーター設備の建設が行われています。先日は基盤の支柱を打ち込んでいましたが、この日はコンクリートの基盤造りの準備が行われていました。
大輪のクチナシ 2025/06/20 並木中央小学校傍、並木1
常緑低木。八重咲の大輪のクチナシの花が先日から次々と咲き続けています。甘い香りが強いことから英語名はジャスミンという名がついています。
カワセミ 2025/06/20 富岡船溜まり公園
この日この時、別の場所でカワセミの幼鳥を見ました。写真はその親鳥かもしれません。対岸のカルガモの親子を見ている時、いつの間にか近くに岩場に飛んできていました。
カルガモの3羽のヒナ 2025/06/20 富岡船溜まり公園
池の東岸から見た対岸を泳ぐカルガモの家族です。3羽のヒナの大きさからすると、5月20日ころに生まれた4羽のヒナの誕生時期に当たります。そのころ、3羽の家族を見た話を聞いていません。おそらく何処からか最近来た家族だろうと思います。
軟弱地盤 2025/06/20 並木中央小学校傍、並木1
埋立てに用いた土砂は同じところから取ったものではありません。違う場所からとった土砂の堺は断層となり動きやすい。そのため地表に張られたタイルが浮き上がってはがれやすい。写真はその現象がよく見られる現場を示しています。
ワルナスビの花 2025/06/20 並木中央小学校傍、並木1
北アメリカ原産の多年草。繁殖力がおおせいで道端によく見かける雑草です。茎は葉に棘があり嫌われ者です。花の形はナスビと同じで、実は球形で1.5cmほどになり、黄色く熟します。

自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。