四季の便り 第3926号 2025年12月19日発行
横浜市金沢区を中心にした折々の自然を報じ、題名に関する筆者の思いを記しています。
今は大雪(たいせつ)の季節でが、12月22日から冬至(とうじ)に移ります。14日の雨の後、関東のこの地は冬晴が続いています。
冬晴れて 那須野は 雲の湧くところ 渡辺水巴 1882-1946
そんな晴天の16日の朝、長浜の崖上にある県立循環器呼吸器センターに定期検査を受けに自転車で行きました。その帰り、足を延ばして野島の海にスズガモを見に行きました。まだ彼らは来ていませんでした。その行き返りに通過したのが右の駅舎の前後です。行く時は裏を通り、帰るときは表を通りました。手前の道路は中央分離帯をもつ海岸通りです。
遠くの山に日が照る風景を見ると思い出すのはドボルザーク作曲「新世界」の曲に詩を付した堀内敬三の「遠き山に日は落ちて」の歌の断片です。歌詞から1日の仕事を終えた充足感が伺えます。
遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ
今日の仕事(わざ)をなし終えて 心軽く安らえば
風は涼しこの夕べ いざや楽しき憩(まどい)せん まどいせん
何故人は争うのでしょう。家庭内の不和から分かることは、争いは互いの価値観の違いによると思えます。夫が大事に思っていることに対し、妻は下らないと見る。逆も同じです。そうした状況下では時に口論が起きて、最悪は離婚へと発展します。
そもそも価値観とは何でしょう。幼少期から少年期にかけて周辺から受けた教えや、その時の環境(社会)だと思います。それが基礎概念となり、意識しない価値観となります。その価値観で物事を見るようになります。つまり人は各々違った環境で育つため価値観に違いが生まれます。その価値観(考え)で他の人の行為や考え方を評価します。そうなると賛同するよりも批判することが多くなります。それが表面化すると争いが起きます。それを防ぐには相互理解と、ガス抜きと相手を非難しない努力が必要です。
下は最近の写真です。写真には大画面がリンクされています。大画面で見ることをお勧めします。花は昔を懐かしく思い出させ、初めて見る花は新しい思い出を作ります。
![]() |
鈴生りのユズ 2025/12/14 並木1 直径3㎝くらいのユズが熟れて鈴生りになっていました。ユズには使い道もあろうかと思いますが、利用している様子が無いのが持ち主たちに共通しています。湯に浮かべて香りを楽しむのも利用方の1つです。 |
|
| ハナカタバミ 2025/12/15 野島公園 カタバミには種類が多く、中には写真のように長期間にわたり咲く物もあります。写真の種は昔から見かけるピンクのカタバミに似ていますが、やや花が小さく、群生密度が高いの点がちがいます。 |
||
カマツカの紅葉 2025/12/15 金沢自然公園 この地の山に自生する落葉低木~小高木です。この木の幹が鎌の柄に適して居たので大いに利用したことが木の名から想像できます。それが初冬に紅葉しました。 |
||
![]() |
カワセミ 2025/12/16 称名寺の阿字が池 野島に行った帰りに立ち寄りました。阿字が池には何時ものごとくオナガガモがいました。池に架かる反橋と平橋を渡っている時、カワセミのがしきりに鳴き交わしていました。その内、1羽が反り橋の橋げたに止まりました。 |
|
![]() |
餌敵 2025/12/16 平潟公園 野島に行く時、道路の反対側にある柿の木に小鳥たちが柿を食べにきていました。帰りにその木の側を通りました。何とスズメにムクドリ(左)、それにヒヨドリ(右)が来ていました。彼らは相手を気にせず互いに食べることに専念していました。 |
|
![]() |
上昇中のウの群 2025/12/15 富岡船溜まり池 池で追い込み漁をしていたウが一斉に飛び立ちました。池を一周し高度を上げながら私の頭上を通過しました。 |
|
自然は休むことなく毎日小さく変化しています。1週間も経つと誰の目にも変化が分かります。
変化の様子は実に感動的で素晴らしいものです。貴方も自然観察をしませんか。