記事タイトル:少年法の問題 


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お名前: KN   
 少年法が改正されたようです。3年前の酒鬼薔薇事件がきっかけでし
たが、法の適用年齢を引き下げて、厳罰にしても効果はないという意見
と、引き下げるべきという意見で2分されてました。


[問題の本質は愛情飢餓]

 つい最近、この事件に携わった弁護士がTVで語っていた。当時は、
母親を寄せ付けないし、表情も暗かったそうですが、今は、親とも話を
するし、笑顔を見せるようになったと、言ってました。原因は、愛情飢
餓のようです。親の愛情を充分に受けられれば、曲った道に行かなかっ
たことは考えられます。

 いじめにしても、田舎では、新興工業団地に近い学校で多く発生して
いた。親が夜勤などで、子と顔を合せることもない。そんな生活スタイ
ルが始まった時期(高度成長期)と軌を一にしている。親子のコミュニ
ケーションが希薄になっていることが基本にありそうです。

 はたして、両親が6時か7時に帰ってこれる生活を実現できるのであ
ろうか。3世代同居はできないし、子は、保育所任せ。バスジャックを
やった子の説得ができないし、面倒なことは、弁護士任せ。便利な暮し
のようであるが、方向を間違えていないだろうか。


[躾されてない子]

 最近、自宅前の公園に変な中学生達がやってくる。コンビニ弁当を歩
きながら食べる。道路の真ん中に車座で座り込み、食パンを口にくわえ
ていたりする。(食べる分だけちぎるなどしない)勿論、食べた後の容
器、袋、コーヒーの缶は無造作に捨てる。(ウチの市では、ポイ捨ては
○万円の罰金なのだが)以前から、食相の悪さは気になっていたが、さ
らに悪くなっている感じがする。奇妙な箸の持ちかたは当たり前、ちょ
っと前までは、犬食い。

 親は、少しでも豊かにと思って共稼ぎをするのであろうが、子供達に
目配りできないでいるうちに、取り返しがつかなくなる。

 庭木としての松の木などは、毎年芯を詰めて手入れするが、手入れを
しないと、庭園樹としての価値はない。全く手入れしない木は、節と節
の間が間延びしてしまう。はたして、これを手入れできるのか、分らな
い。常識的には、間延びした幹より上を切ってしまうだろう。

 最初から手入れしてない松は、海岸の松林と一緒に植えるしかない。
気短な庭師は、伐採してしまうだろう。これは、刑務所に入ってしまう
子と似たようなものだ。子は、生み直してくれ、育てなおしてくれ、と
言いたいところだろう。


 さて、よしこさんは、酒鬼薔薇事件が起きた神戸に住んでおられるわ
けですが、その後の様子はどうでしょうか?。さらに悪くなっているよ
うな気がしますが、面白い取組みをしている学校などないでしょうか?。
[2000/11/26 15:26:57]

お名前: 一久   
ずっと前にSIMINでのべた、朝の10分間読書時間を設けるという方法
のことが、一ヶ月ぐらい前のNHKラジオで取り上げられていました。

榊原事件以降、急激に採用する学校が増えて、今では全国の小中高
学校の一割が採用するようななったとか。

悪い話しかニュースでと仕上げられることの少ない学校教職員たちだ
が、実際の現場ではそれなりに真剣に対応をしているようだ。

騒ぐばかりでなにもできないマスコミ諸氏とほ大違い。 (゜o゜)
[2000/11/26 15:42:39]

お名前: KN   
朝の10分間読書

>榊原事件以降、急激に採用する学校が増えて、今では全国の小中高
>学校の一割が採用するようななったとか。

 いいですね。ニュースにしても、ラジオなら残るのだけど、TVは消
えてしまいます。本も同じく内面的な思考空間を広げてくれることでし
ょう。

 いつからか、相手の立場で考えることができない”自己虫”が増えて
いる印象を持ってますが、これは大変に怖いことす。思考空間が広がっ
て相手の立場で考えられれば、いじめにしても起きない。

  中高生は、3才ほど精神年齢が下がっていると、言われますが、この
遅れも学校でカバーするしか無くなっているようです。
[2000/11/27 06:43:56]

お名前: 一久   
少年問題の推薦図書

「あなたも息子に殺される」

                            カッパビジネス新書  小室直樹 著

 もう15年以上前の著作だが、いまなお新鮮さを失っていない。
 
 小室直樹といえば、ソ連の崩壊を予言したことで有名だが、この
 本によって、現在の少年問題をも予言したことになる。
 
 現在、少年犯罪の多発をうけて、多くの論者が意見を出している
 が、この本に匹敵する見識をもった論述はほとんどない。
 
 一読百冊に勝る書物である。
 
 ______________________________
 
 小室節をどうぞ
 
 小室直樹の本を読んだことのない人は、他の著作もぜひとも読ま
 れることをお勧めする。
 
 将棋の世界に「これをやれば歩一枚強くなる」といういいかたが
 あるが、小室直樹の本を読めば「銀一枚」あなたの見識が増すこ
 とを請け合おう。
 
 それよりなにより、小室節と呼ばれる独特の文体を楽しんでもら
 いたい。モンクなしに面白い。そのうえに、為になる。
[2000/11/27 11:44:52]

お名前: 一久   
人と松のちがい

KNさんのMSGを読んでいて考えたこと。

松は同じ条件下では同じように育つ。が、人間は同じ条件下
で違った人間ができあがる。(単に我々人間が松一本一本の
個性まで知ることができないだけかもしれないが)

劣悪なる環境でも有為の人材は育つし、人のうらやむ環境で
育っても愚劣な人物にしかならない場合もある。

同じ環境で育っても、一方は愚物となり、一方は英俊となる。
かかる違いはどこから生まれるのか。

愛情を受けて育っても、情ある人になる子供と、逆に非情な
心を持った人間になる子供がいる。非情な両親のもとで育っ
ても、愛情ある人間になる子供もいれば、両親同様に非情な
人間になる子供もいる。なにゆえにそうなるのか。

____________________________

啓発情報

伸びる人と伸びない人との差はどこから生じるのか。才能や
努力を別儀とすれば、それは意欲の違いから生じる。

意欲の違いはどこから生じるのか。それは目標を持っている
か否かによって生じる。

目標はどこから生まれるのか。それはこの人のようにありた
い、この人の業や境地を超えたい、という意欲から生まれる。

つまり、自分を啓発する先人の業績や生きざまとの出会いに
よって生まれるのである。

また、それはなにも実在の人物である必要はない。小説や漫
画の主人公であってもなんらかまわないのである。

あるいは逆に、こんな人間にはなりたくない、という思いか
らも生まれるのである。誰だって、ジャイアンやスネオより
はデキスギ君になりたいと思うだろう。

このような情報を啓発情報と仮に呼ぶことにしよう。

では、啓発情報はどこにあるか。それは多く書籍の中にある。

TVやラジオ、周囲の大人たちの間にもあるかもしれないが、
誰もが容易に啓発情報を手にいれることのできる手段として
はやはり読書がもっともすぐれている。

自分の好む書物を選んで読む、10分間読書法は、生徒ひと
りひとりが自分の共鳴しやすい啓発情報をみつけるのに最適
の方法であろう。
[2000/11/28 10:16:36]

お名前: KN   
[子供達の異変]

 まだ小室さんの本は読んでませんが、暴走族の凶悪化や、日航ハイジ
ャック犯、バスジャック、子育てできず、子を餓死させる親など、考え
られない事件が増えています。子に殺されるというのはその通りだと、
思う。そういう子が大人になると、子育てできず、子を殺してしまうの
か。

 一言で言えば、人間の家畜化が原因だと思う。自分も気がつかぬうち
に、何かに依存し、何かに慣らされていることはあるだろう。

 ニワトリなどは、親が孵化させないと、鳥の個体差でイジメが発生し
ます。自分が孵化した子なら、そのファミリーは成長するまで、親に守
られるけど、そうでないと、突っ突き合う。

 親子関係が希薄になり、躾をしない状況は、人工の孵化器で孵化させ
たニワトリの雛と同じ状況になる。平飼いのニワトリの卵は高価ですが、
卵のカラが強いものと弱いものが極端で、混ざって入っている。個体差
で栄養摂取に偏りが出るからでありましょう。

 これらのニワトリは、残念ながら、ケージに入れて分離しないと、卵
の偏りは無くならない。人間世界でも、いじめが発生している学校など
は、生徒達を分離するしかないだろう。

 本質的には、人間関係を学び合わないと解決しないが、自殺や、殺人
に発展しそうな場合は、多分、これしかない。安全な場所を作ってやる
しかないだろう。どこかの県で、登校を制限した学校が出てきたが、放
し飼いの野犬の群れは、飼い主に適切な躾をしてもらうべきだろう。こ
れらは氷山の一角で、かなりの学校で似た現象があると思う。表に出し
たほうが良い。


 佐渡のトキは、子孫を残すため、隔離して育ててますが、果たして自
然に放して、ファミリーを作って生きていけるものなのか、疑問に思っ
てます。
[2000/12/14 19:21:41]

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