記事タイトル:教育問題 全般 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 一久   
高校教師の犯している根本的誤解について

 「高校は義務教育ではない。だから諸君らは自ら勉学に励むべし」
  
  高校生のころ、何人もの教師の口から聞いた言葉である。
  
  もっともなことだと思われるであろう。また、多くの教師がこう
  おもっているであろうことも間違いあるまい。
  
  だが実はこの考えこそが高校教育の退廃の根元であると私は断言
  する。
  
  一般の習い事教室の先生が、同じようなセリフをいうであろうか?

  これらの教室も義務教育でないのである。金を払ってきていると
  いう点でもまた同じである。ただ、税金から給料が支払われるか、
  個人のサイフから月謝が払われるかの違いにすぎない。
  
  義務教育ではないから勉学に励むべし、というのは生徒側の義務
  である。これに対して、教師には教師の義務があるということを
  忘却している。生徒の義務を言うことによって、自分にも別の義
  務があるということに考え至ることができなくなってしまってい
  るのである。
  
  では教師の義務とは何か?習い事教室のお師匠さんのことを考え
  ればすぐにわかるはずだ。
  
  それは、教室に通ってくる生徒が、通っただけのことはあると思
  える成果を背負わせて家に返すことである。
  
  この成果が大きい教室は繁盛し、そうでない教室はつぶれること
  になる。
  
  高校教師も金をもらって人に教えている以上、そのような成果を
  生徒に与えることができなければならない。これこそが、教師の
  側の義務というものである。
  
  このことを自覚しているのであらば、生徒の側の義務などという
  ものを口から出すような振る舞いはしない、いや、できないはず
  である。
  
  生徒に対して勉学の義務をいえるのは、どこからも給与を受けず
  に生徒を教えている人間だけなのである。
  
  _____________________________
  
分数のできない大学生
  
  ちょっと前、分数のできない大学生というのが喧伝されたけれど
  分数のできない高校卒業生ならば以前から少なからず存在したで
  あろう。
  
  大学への新規入学者数が減ることによって、彼らも大学に入学し
  てきた。ただそれだけのことのように思える。
  
  私が中学卒業のとき、それに近い学力の同級生もどこかの高校に
  進学することができた。ならば、そのままの学力で高校を卒業し、
  大学に進学する可能性もゼロではあるまい。
  
  高校教師が上のような教師の義務を理解しているのであれば、高
  校のカリキュラムを多少犠牲にしてでも小中学校での学習をやり
  直させるはずであるが、多くの教師は生徒の義務にしか考えが及
  ばないでいるので、赤点にゲタを捌かせて卒業させることになる。
  
  教師よ、生徒の義務をいう前に自らの義務を果たせ!
  
  分数のできない生徒がいるならば、中学レベルからでも小学校程
  度からでもいいから、補修をおこなえばよいのである。
  
  そんな程度の低い生徒にかかわり合うことなどできない、などと
  はいうべからず。入試に合格させたのは学校側であるのだから。
  
  また、純粋に技術的にも決して不可能なことではではない。
  
  TVの電波少年における東大一直線をみよ。まさに分数もできな
  いレベルからはじめて、あそこまでになったではないか。
  
  
  _____________________________
  
  まとめ
  
  塾や予備校もしくは私立進学校と、高校(特に公立)や中学校と
  の最大のちがいは、前者は生徒に学力をつけることを目的とし、
  後者はただ授業を行うことを目的にしているということである。
  
  教師側に義務があるということを自覚しているものとしていない
  ものとの差がここに現れている。
  
  
                                              (゜))<<
[2000/12/06 00:49:48]

お名前: 技術者   
分数のできない大学生が問題になっているが、技術者の世界では、数学・数式は研究者にでもならなければ役に立たない物で、技術者の仕事にはほとんど必要ない物だと言われている。私は、数学・物理・専門科目(電気工学)では、基礎的概念を主とする基礎知識及び数的論理的思考力が身に付いたと考えていて、技術者の仕事(ACサーボモータの制御ソフト開発)にいろいろと活かしているつもりである。しかし、世間一般には、数学・数式は、理工系研究者にでもならなければ役に立たないというのが定説になっているようである。技術者でもそうであるので、文系学生などは、分数ができなくても、社会へ出てから何も困る事はないと思う。
[2002/10/04 21:53:04]

お名前: 技術者   
分数のできない大学生が問題になっているが、技術者の世界では、数学・数式は研究者にでもならなければ役に立たない物で、技術者の仕事にはほとんど必要ない物だと言われている。私は、数学・物理・専門科目(電気工学)では、基礎的概念を主とする基礎知識及び数的論理的思考力が身に付いたと考えていて、技術者の仕事(ACサーボモータの制御ソフト開発)にいろいろと活かしているつもりである。しかし、世間一般には、数学・数式は、理工系研究者にでもならなければ役に立たないというのが定説になっているようである。技術者でもそうであるので、文系学生などは、分数ができなくても、社会へ出てから何も困る事はないと思う。
[2002/10/04 21:53:06]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る