記事タイトル:大競争の時代 


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お名前: KN   
[競争の意味]

 いろんな場所で、競争の姿が顕著に現われはじめてますが、良い意味
の競争はまだ少ない。

 これについて、一番驚いたのは、ある自動車会社でのことでした。競
争車である、カローラが”売れてくれないかな”という話を聞いた時に
は腰を抜かさんばかりに驚いた。”エッ?”と、聞き返すと、カローラ
が売れてくれると、サニーも売れるんだという。納得。


 これに較べ、スーパーなどは、お互いの首を絞め合って、最後に残る
かと思ったダイエーも傾いてしまう。・・・、結局、誰も得をしない。
やはり、ちょっと競争の方向が違うように思う。

 ダーウインは、弱肉強食の意味を、弱い方を食べてもいいと解釈され
るのに苦々しい思いをしていたというが、まさに、ダイエーなどは、そ
の間違った解釈の結果、自らも傾いたということだろう。”食べてもい
い”という解釈ではないわけで、そこには、一定の倫理感がなければな
らない。そして、その目標も違うだろう。ヨーカドーの業績がいいのは、
その道を踏み外すことが無かったし、顧客の真の満足度を考えていたか
らだ。


 さて、地元のショッピングセンターは益々広がってきており、中心部
の商店街は、サビれが酷くなっている。前市長は、やり手で、市の郊外
にグルリとバイバスを通し、市の庁舎をその付近に移転した。その後、
次々と大型ショッピングセンターなどが建設されている。成長著しいN
TTドコモも店舗を開設し、町の構造改革が進んだ。

 旧庁舎付近に残っているのが、銀行、郵便局、NTT、サビレかけて
いる商店街など。国の構造改革が進まない状況の縮図がここにもある。
市は、庁舎は移転している分だけ進んでいるが。

 つい先日、そのうちの1つであるNTTに行ったら閉鎖されていた。
新潟市近郊の電話局はすべて新潟市内のNTTに統合された後で、がっ
かりだったが、NTTの改革も進んでいるようだ。世界的には遅れてい
るが、電話線を光ケーブルに替えている工事車を良く見かける。

 残るは、郵便局、銀行だろうか。ただ、大型ショッピングセンターは
進んでいるように見えるが、ダイエー的な店もあり、撤退する店もでる
かもしれない。彼らが開店した時は、地元の商店街は苦しんで閉店した
店もある。それが、今度は、ショッピングセンターに開店した店に同じ
因果が巡ることになる。首を絞め合うよな競争から、共存共栄と、顧客
の高い満足度が得られるような道は無いものか。
[2000/12/10 15:02:56]

お名前: 一久   
ダイエーと競争


日本のマスコミは、業績が悪化するとその企業が悪い面しか持っていな
かったかのごとき報道をする。逆に、もてはやすときにはメザシの弁当
さえもほめそやす(土光氏の例だ)。

ダイエーについても同様であり、我々はこのようなマスコミの感情的な
姿勢に共鳴しないように自分を律する必要があるだろう。

ダイエーが社会に与えた革新的な業績は少なくない。とくに、薬九層倍
と俗にいわれた薬品販売の慣習に風穴をあけたことは特筆に値する。

ダイエーもまた、創造的競争によって大きくなった企業なのである。

しかし、現在のダイエーはあまり創造的とはいえないようだ。たしかに
実際の売り場に立ってみてもなにか見劣りがする。イト−ヨーカドーが
どのようなものかは知らないが、近在するコノミヤやトリオトといった
中規模スーパーの売り場とくらべてさえも魅力がない。

なぜだろう。なにかまるで生協のカタログみたいな印象を受ける。

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ダイエーが成長してきたような、流通を簡素化することが創造的事業で
あった時代は終わりに近づいているのだろう。

これからは、流通する品物自体の革新性が大事であり、それを支援する
ことによって小売り企業も創造的であることができる、という時代にな
ると思われる。

だが、革新的な商品ということは理解しがたい商品ということでもある。
売れるか売れないか、まったく解らないものである。

小売り業者は自分の頭を信じて売れると思えるものを仕入れるのである
が、その自分の頭が石頭になっていたらどうする。そうでなくても、大
きな会社の首脳ほど頑迷になっているものである。

いや、大きな会社の首脳部は、頑迷保守的でなければならないのである。
そうでなければ、巨大な資本がギャンブル的な投資に使われることにな
ってしまうだろうから。

その意味で、真に創造的なベンチャー事業の興業は、中小企業の特権な
のである。

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大企業の首脳部には、革新的な商品の価値を見分けることはできない。
しかし、革新的な商品を発見せねば衰退する。

ではどうすればよいのか。一番いい方法は、マネをすることである。
イトーヨーカドーのマネをすればいい。あるいは、もっと目を見開いて、
地方や海外で成功している店のマネをすればよい。またマネした松下、
という言葉さえあるのだ。恥ずべきことではない。

それがいやだというのであれば、もうひとつの方法がある。自分を信じ
ず、市場を信じることだ。

大企業首脳部の判断を放棄して、持ち込まれた新製品を形式的な基準に
よって採用すればよいのである。

例えば、新製品はどのようなものでも三ヶ月の間は売り場においてやる。
ということにすればよい。世界中の企業から新製品が持ち込まれるだろ
う。

それじゃーあんまりだ、というのであれば、熱心に売り出そうとしてい
る商品、とくに中小企業が社運を賭けてCMを流して宣伝しようとして
いる商品を積極的に受け入れるようにすればよい。

自分の頭を信じるな、市場に聞け。

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真に新しいものは、15%の人間しかその良さを理解しないという。

その他の人々は、15%の人々がそれを使っているのをみてはじめて良
さを理解するのだという。

ならば、革新的な提案は、会議において多数を取ることは不可能である。
大企業の首脳部会議において革新的なアイディアが採択されることはな
いのである。

51%以上の人間に支持されるアイディアは、すでに画期的ではない。

しかし、15%が支持すれば、それは大ヒット商品である。一億人の15
%ということは、1500万人が支持するということなのだから。

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[2000/12/12 00:33:58]

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