〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#1337/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********)  03/ 4/ 6(Sun.)  19:29  (  6)
いい時期に下向されたようで。     KN
★内容
 見事な桜、ありがとうございます。衆議院は残念でしたが、
国会近くの桜は良かったのでは?。新橋から、新宿方面のバスに
乗ると、国会を通って行きます。国会の様子が分かるので、身近な
バスでの散策にはうってつけです。

 今晩、また上京しますが、デジカメを持っていって、都内の花を
撮ってきます。

[ コメント数 1 読む(F1337) ]

#1338/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/ 7(Mon.)  22:19  (102)
東風行紀 T     一久
★内容
東風行紀 T

 パンダ橋を渡ると、上野公園は花見の真っ只中だった。

 これが有名な上野の花見。

 大阪・造幣局の通り抜けと比べると、なにかが違う。なんだろう、
 と考えながら歩いていて、やっとわかった。

 屋台が無い。 あることはあるが、桜並木からは離れたところに
 あって、数も少ない。

 したがって、花見客のほうも各自で食料を持ち込んでいる。駅か
 ら公園に向かう人の中にも、荷物を抱えたひとが多い。

 通り抜けでは、文字通り通り抜けだし、屋台が対面にずらっと並
 んでいて、飲み食いもそれでできる。

 だから、食い物を抱えて花見にくる人はいない。

 はて、なんでこんな所にいるんだろう。

 そうだ、上野の博物館や美術館でなにをやっているのかを調べ
 にきたんだった。

 国立近代美術館の青木繁展もここでやっているものと思っていた。
 きてみると、近代美術館は江戸城のほうで、上野にあるのは西洋
 美術館であった。

 ___________________________

 2003年 4月1日、10時53分だったかの新幹線のぞみ号で東
 京へ向かった。

 最近は、自動販売機で切符を買うのが気に入っていて、今回は往
 復とも機械で買った。

 しかし、機械では、「窓側」の指定はできるのだが、右側か左側かの
 指定はできない。

 なぜそれが問題かというと、富士山の見える側とそうでないほうとに
 なるからだ。

 新幹線の普通車は、ご存じのように、二列と三列の計五列になって
 いるが、富士山側は往復とも、二列のほうだ。

 といってもこれは、のぞみの場合だけかもしれないが。

 残念ながら、今回は往復ともに、A席、つまり、富士山の見えない側
 だった。

 もっとも、両日とも、富士山周辺は曇っていて、どちら側からでも見え
 なかったのだが。

 東京到着後は、まずは地下鉄で国会議事堂前へ。

 この日は、参議院はお休みで、参観ツアーはやっていた。

 時間まで、ロビーで待つことにする。

 ロビーには、100円紙パックジュースの自動販売機、売店、ウォーター
 クーラー、待合室にはお茶もある。

 ただし、ここにあるパソコンみたいな端末は見かけ倒しで、インターネット
 はできないに等しい。HDに入っている参議院関係のページしか表示でき
 ないようだ。

 参観ツアーは、なかなか面白かった。

 しかし、あの程度の警備ならば、ガソリンを積んだ車で丸焼けにするぐら
 いのことは、わけもないことのように思える。

 江戸に来た岩崎弥太郎は、江戸城の門番の様子を見て幕府の末を実感
 したという。

 現在の江戸城に相当する国会議事堂にも、おなじことがいえるようだ。

 国会を後にして、まずは江戸の定宿へ。 入谷ステーションホテル。

 時刻表の後ろに広告を出している安ホテル。一泊 5600円。冷蔵庫も
 ないが、冷水は飮める。

 荷物を置いて、上野駅まで歩いてみることにする。 一駅だけだから、地
 下鉄に乗らずに歩けるなら、そのほうがよかろう、ということで。

 しかし、これはよくなかった。 距離は大したことはないが、道がよくない。

 高速道路の横の細い道を歩くことになる。おまけに、上野周辺は、バイク
 屋がずらりと並んでいる。 カタギの人間な歩くところではなかろう。

 ようやく上野駅についたが、どこをどうあるたものか、今までみたこともな
 いところにでてきた。

 迷っていると、「パンダ橋」なる表示が。 パンダ = 上野動物園 =
 上野公園 = 美術館・博物館 、という連想で、そこへ行ってみることに。

 パンダ橋の名前の通り、橋の上、駅の出入り口のところに大きなパンダ
 のぬいぐるみが飾ってあった。

 橋をこえると上野公園。 中に入るごとに花見客が増えていく。




#1339/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで    *** コメント #1337 ***
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/ 7(Mon.)  22:23  (  7)
Re:1337 図書館前のを撮ってあります     一久
★内容
国会周辺の桜、参観ツアーの時間待ちの間に、

国会図書館前の桜を撮っていました。

今回、図書館に入らなかったので、UPしなかった
のですが。



#1340/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで    *** コメント #1336 ***
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/ 7(Mon.)  22:26  (  7)
Re:1336 特別展望台、一番上です     一久
★内容
しかし、下の大展望台の、そのまた下の下りエスカレーター
ホールのほうが、下の様子はよく見えるようで。

タワーを採ったのは、浜松町を出て、増上寺横を通る道
で取りました。

東京タワーから出ると、右手になるような気がします。


#1341/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/ 8(Tue.)  14:57  ( 62)
東風行紀 U     一久
★内容
東風行紀 U

 4/1 〜 4/4 の東京は、北東からの風が吹きつけて、
 とくに夜間はいつも寒風がふいていた。

 上野からの帰りは、地下鉄で。

 日比谷線の入谷駅出口前のサンクスでカップ入りの氷を買
 い、ホテルの向かいにある窯焼きパン屋でパンを買う。

 うちの近所のサンクスでは、カップの氷は新型のものになって
 いるが、東京ではそのタイプにはお目にかからなかった。

 新型は、フタがスクリュー式の開閉タイプとなり、かつ、その
 ふたにも開閉式の飲み口がついている。便利な容器となって
 いる。

 翌二日は、国会の傍聴。

 9:30に受け付け開始、10:00から開会。

 昨日の参観のときよりも、議場の光度は上がっている。

 扇大臣はか三人ぐらい、大臣席に座っていたが、すぐにどこか
 へ行ってしまった。

 昨日の参観のときに聞いたのだが、衆院と参院は、議長が向
 かい合う形で配置されている。

 議席の数は、どちらも同じで、その結果、参院の議席はつねに
 空席が多くなる。両翼の席は、欠席者の席ではなくて、もともと
 主のいない席なのだ。

 「天子南面す」というから、参議院議長の後ろにある天皇席は
 南を向いている。つまり、もっとも北側にある。

 衆議院はその向かい側だから、南にあり、玄関は東となる。

 国会自体は、ににやらの法案をボタン式の投票で決定するだけ
 で、まったく面白くなかった。

 いちばん議場が賑わったのは、参議院議員の給与に関する
 決議のときだった。

 開会の前に、元参議院議員の誰それが亡くなったとかで、黙祷
 をさせられる。これから多くなるだろう。

 何件かのボタン投票をした後、突然、閉会となった。議会を見に
 きたのか、お通夜にきたのかよくわからぬ。

 国会が早く終わったので、東大博物館と国立近代美術館へいく
 ことにする。

 丸の内線・国会議事堂前の入り口にいくと、ネコが二匹いた。
 どうも、この植え込みに住み着いているようで、まるで人に動じる
 ことなく、居すわっている。

 とくに、「子鉄(ジャリンコチエ)」みたいな黒白ガラのネコは、警備
 員に守られるようなかたちで堂々としている。

 国会の真の主は、このネコなのかもしれない。



#1342/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/10(Thu.)  20: 0  ( 92)
東風行紀 V     一久
★内容
東風行紀 V

 丸ノ内線の国会議事堂前から本郷三丁目駅へ。

 東大は駒場と本郷に分かれている。これは、戦前の旧制高校
 が駒場にあり、これが学制改革で東大教養部になったため。

 つまり、駒場の東大とは、旧一高のことなのだ。

 ちなみに、京大の場合は、旧三高が京大の真向かいにあった
 ため、このような分裂(?)はないようだ。

 東京大学総合研究博物館は、本郷のほうにある。

 しかし、である。

 今日は四月二日。 もしかして、春休みではないのか?

 だとすれば、博物館も休みでは?

 とにかく、赤門まで行ってみることにする。東大前の道は、思って
 いたよりも騒々しい。結構、車の通る大きな道だ。

 赤門前あたりは、さすがに少しは静かだが、どちらかといえば
 東大は騒がしいところにある大学だ。

 赤門前で写真を撮って、門内へ。 正面の警備員さんに、博物館
 の場所と、開館しているかどうかを聞いてみる。

 どうやらやっているようだ。 博物館は、赤門を入って右手の突き
 当たりにあるとのこと。 昔、「暮らしの手帳」で読んだ通りだ。ずっと
 位置は変わっていないようだ。

 博物館の展示は、鉱物標本の展覧会と、カミオカンデでノーベル章
 を受けた人の記念展をしていた。

 模型標本だが、ワニやカメの全体化石が面白かった。

 博物館を出て、腹が減ったので学食なんかないもんかと探してみた
 が、よくわからない。と、ここでまた、春休みだったことを思い出す。
 学食なんかやっている可能性は低いのだ。

 赤門までもどると、門の前で観光客らしきオバチャン達が写真を撮
 っている。 東大生だ、と思われただろうか?

 東大前の道を駅までもどる途中で、変な蕎麦屋があった。

 蕎麦屋の看板は出ているが、入り口がない。

 戸板のようなものが玄関になっている。

 隠れ家か? と思いながらも、戸を横に開ける(重い)。 中は意外
 にも、普通の店だった。

 天丼とざる蕎麦のセット、ざる蕎麦大盛りを頼む。

 天麩羅はみすぼらしいが、味は、まあまあ。 蕎麦も及第。ツユも、江
 戸風の辛口で悪くはない。

 なかなかの店であった。 入りにくい(物理的に)のが欠点だが。。。

 さて、次はいよいよ、「青木繁展」。

 大手町で乗り換えて、竹橋へ。

 青木繁といえば、「海の幸」で有名な画家。

 この絵もそうだが、青木の絵の真骨頂は、西洋画の技法に抽象的な
 宗教観を盛り込むことにある。

 西洋の宗教画のような、いかにも宗教というものではなくて、日本人が
 森や闇や太陽に感じるような、神々しさや厳粛さを描き出すことである。

 青木の絵は、すべてこれを実現するための挑戦であり続けた。

 当然のこととして、ある程度成功した絵と、ぜんぜん失敗した絵がある。

 失敗作には、ふたつの種類がある。

 ひとつは、宗教的なものが入っていかず、単なる洋画になってしまった
 もの。

 もうひとつは、宗教が前面に出過ぎて、西洋の宗教画のようになってし
 まったもの。

 成功した絵は、両者が渾然として、一層深い風情をかもし出す。

 今回の絵の中では、「輪転」という絵が良かった。

 マチスのダンスを意識した絵だが、マチスよりも深いものに仕上がって
 いる。



#1343/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/12(Sat.)  21: 7  ( 85)
東風行紀 W     一久
★内容
東風行紀 W

 青木繁展と同時に、国立近代美術館の工芸館で、「今日
 の人形芸術展」もやっていた。

 江戸城の堀沿いにすこし離れたところにある、赤煉瓦つく
 りの洋館。 内部は意外に狭かったが。

 解剖人形とかが面白かった。

 美術館をでて、次はどこへ行こうか。と思ったけれども、ちと
 疲れがでていきたので、宿へ帰って早めに就寝。

 前のパン屋でクロワッサンの太ったのを喰う。

 普通のクロワッサンの三倍ぐらい太い、丸々としたものだ。
 思ったよりも美味しかった。

 明日は早起きして、柴又葛飾へ行く。

 何度か来たけれども、いつも朝が早過ぎたせいか、団子屋は
 開いていた事がない。ゆえに、草団子をまだ食べていないのじゃ。

 翌三日、日暮里乗り換え、柴又着。 AM 7:00。

 やっぱり、今回も早過ぎた (~_~;)

 しかたがないので、寅さん風に、土手を散歩することにする。

 遠くに橋が見える。あれを渡れば、矢切りの渡しの向こう側に
 いけるのだろうか。

 ブラブラと、歩いていくことにする。

 それにしても、この江戸川の土手は、なぜこうも田舎風情を保って
 いられるのであろうか。

 江戸の昔もこうであったであろうという景觀を、すぐ隣はビルの海
 という立地のなかに保っている。

 その疑問は、橋を渡って、向こう岸を見たとき氷解した。

 川の向こうは、江戸時代さながらの田園風景だったのだ。

 「連れて〜逃げてよ〜♪」の歌の通り、おそらく夜ともなれば深黒の
 闇に包まれるであろう農園がそこにある。

 ちょうど、移動販売のライトバンが一台、民家の近くに停まり、何人
 かの村人が駆け寄っていた。

 一目で一キロ以上は見渡せる風景のなかに、コンビニなんぞはある
 はずもなく、民家さえもが数えるほども存在しない。

 「 柴又や 川の向こうは 江戸時代 」

 川向こうまで行って帰って、二時間かかった。

 ようやく団子屋も準備を初めたようなので、「寅屋」に入って、団子を
 注文する。といっても、食券だったが。

 この「寅屋」は、寅さんシリーズの初期に使われた店。

 何回めかの撮影の前に、今の近代的な店に改築してしまったので、
 二軒隣り(駅より)の高木屋が以後の撮影に使われるようになった。

 映画でお馴染みの店は、この高木屋のほう。

 団子の味は、べつにどうという事もないものだった。しかしまあ、長年
 の宿願のひとつをようやく果たすことができた。

 浅草に取って返して、「藪」へ行く。 定休日。

 仲見世前で飯を喰う。 大海老天丼、1600円。 不味かった。東京
 ではこういうことはよくある。 値段だけは上等で、中身が不細工という
 例は、とくにこの浅草では多い。

 それを承知で、もしかしたらあるかもしれないまともな店を探して、入っ
 てみるのだが、そう調子よく当たりを引くことは難しい。

 そもそも、観光地というものは、商人の人間性や能力を堕落させるものだ。

 仲見世をみて、一旦宿に帰る。

 休憩したら、神田神保町に行こう。 言わずと知れた古本屋の街だ。 



#1344/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/15(Tue.)  16: 4  ( 98)
東風行紀 X    神田神保町     一久
★内容
東風行紀 X


 地下鉄・神保町駅から階段を上がっていくと、出口すぐ横に
 古本センターがあった。

 このビルだけで、カッパブックセンターよりも大きいように思う。
 全然、勝負にならんではないか。

 しかし、漫画本だけならば、ブックオフとかのほうが大きいから
 この点だけは大阪も太刀打ちできる。もっともそれはどこの地
 方でも同じことだろうが。

 今回、江戸へ下ってから、古本屋や本屋があるたびに、ある本
 を探してみた。

 幸田露伴 著 「一国の首都」 岩波文庫 緑12−15

 「世界の東京」建設論、だそうな。

 神保町の岩波にはあるかと思ったが、どうやら絶版になっている
 らしい。

 2001の目録には載っていたが、岩波の文庫書棚に吊るしてあった
 目録には、載っていなかった。

 神保町の何件もの古本屋でも探してみたけれども、発見できなか
 った。

 もっとも、これだけ規模の大きな古本屋街なのだから、腰を据えて
 探せば、どこなで必ず見つかるのかもしれないが。

 逆に言えば、そこにこそ、他の地域が神田神保町に勝つ道がある
 と言える。

 つまり、何件もの店を連ねる古本屋街ではなく、街全体を一軒の店
 として統合整備する、という方針を持つというやり方である。

 たとえば、二十軒の古本屋を合同して、岩波文庫ならばどの店のど
 こに置く、という具合に決めて、二十軒がバラバラに所有していた岩
 波文庫を、そこに全部まとめてしまうのだ。

 すべての本をコンピューター・ネットワークで単品管理すれば、もとは
 どの販売店が所持していた本が売れたのかもわかるから、売り上げ
 の分配も心配あるまい。

 ついでに、近頃実現した一冊出版のシステムも置き、即日仕上げを
 できるようにすれば、ここで手に入らない本はなくなることになる。

 * 閑話休題 *

 歴史書を扱う店があったので入ってみると、カウンターの近くに目当て
 の本があった。

 「三国史記」と「三国遺事」

 朝鮮の三国時代の歴史を書いた本で、日本でいうと古事記と日本書紀
 に相当するもの。

 とはいうものの、実は大きく異なる点がある。

 日本書紀は遅くとも720年ごろには完成している。大化の改新が645
 だから、当時の国家建設者たちと執筆当事者たちにはほとんど時代の
 へだたりがない。

 さらに言えば、聖徳太子存命中に、すでに歴史書の編纂が命じられてい
 て、日本書紀のもとになったものが作られていたという。蘇我氏滅亡の
 ときに、政敵に利用されるのを恐れた蘇我蝦夷が、自決するときに焼い
 たという。

 対して、三国史記の場合、高麗王が制作を指示したのは1145のことで
 ある。 「1192作ろう鎌倉幕府」だから、日本で言えば平安時代の末期
 ということになる。

 およそ、四百年も遅れているのだ。 統一新羅ができるのは、日本と百済
 の連合国を破ってすぐだから、朝鮮側の建国も、鎌足らと同じ時期であった
 のに、である。

 安かったら買っておこうかと思ったが、三千円ほど安いだけだったのでパス。
 なんせ、あれは重いのだ。

 この程度の値段の差ならば、大阪のジュンク堂で新品を買えばよい。
 三国史記は難波店に、三国遺事は梅田店にあったはずだ。

 神田・神保町の裏通りには、古びたビルが結構ある。江戸に住むならこんな
 ところも悪くはない。

 地下鉄入り口までもどってきて、夕飯を喰う。 肉とハンバーグの店。
 ハンバーグ定食の付け合わせがモヤシの炒めものだった。。。。。

 焼き肉やか、ここは !?  

 明日はいよいよ帰阪。

 まずは朝はやくに明治神宮に挨拶してきて、浅草で蕎麦を食って土産を
 買い、銀座から「銀ぶら」をしながら東京駅へ歩こう。




#1345/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/15(Tue.)  16: 5  (116)
東風行紀 Y   地下鉄考     一久
★内容
東京・大阪 地下鉄乗客

 大阪の列車の乗客はマナーが悪いと言われてきた。私自身
 もそう思っていた。

 だが、今回、東京で地下鉄の乗り回した経験からいえば、少
 なくとも2003年の現在、東京の乗客のほうがマナーが悪い。

 いや、悪いなんてぇもんじゃねえ。

 マナー自体が崩壊してしまっているのだ。。

 とくにひどいのは、開くドアの前にたって、降りる人がいるのに
 ボケッと突っ立っている者が多いということだ。

 大阪でも、ドア近くに突っ立っているアホはいるが、東京のよう
 にドアの中央付近に居すわる人間はほとんどいない。

 なぜならば、そういう人間は出ようとする他の客に、後ろから突き
 飛ばされるからである。

 イスの「間空け座り」も目に余るものがある。

 初め、きれいに詰めて並んで座っているのをみたので、東京は
 マナーがいいのか、と錯覚した。

 その電車のイスは、たまたま、ひとりぶんづつにデコボコを切って
 あるタイプのシートだっただけだ。

 普通のフラットなシートにおいては、信じがたいほどに大きな死幅
 をとって座っていることが多い。

 いわゆる東京の「マナーの良さ」というやつは、この例のように、お
 上に強制されたときは従うが、見てないところではヤリタイ放題の
 いわば、「奴隷の行儀良さ」なのだ、と正体をみた思いがした。

 東京本社の連中が、地方に出向いたとき、女食を求めてくる、という
 話もうなずけることだ。旅の恥はかき捨て、これが江戸以来の東衆の
 習性なのだ。

 自分の精神の気高さに裏打ちされたマナーではなく、監視や規制に
 よって強制された行儀良さであるにすぎない。

 そういう行儀良さは、監視や強制から開放された瞬間に、本性をあ
 らわにして、醜態を演じるのである。

 
 とはいうものの、東京の人間(人間と呼べるならばだが (~_~;))が、
 このような醜悪な行動をとらざるを得ない物理的な理由もあるには
 ある。

 それは、東京の地下鉄は、大阪のそれにくらべて、シートが長いと
 いうことである。

 大阪の地下鉄のシートは、ドアとドアの間に六席あるのが普通である。

 が、東京は、路線ごとに同じではないとはいえ、大阪よりもシートの席
 数が多いのが普通である。

 日比谷線なんぞは、10席かぐらいあった。 さすがに丸の内線は六席
 だったと思うが、八席というのが多かったように思う。

 これでは、奥のほうに入れば容易に降車できないから、ドア付近が込む
 のも無理はない。ドアの前に陣取る人間が出てくるのもやむをえまい。

 また、シートが長いと、空き空間を把握することが難しくなる。

 左と右の端に空きがあっても、それを合わせて一人分の席を作ること
 ができにくくなるからだ。

 六席までならば、五席になっていたらすぐにわかる。誰が詰めればいい
 のか明白になるからだ。

 だが十席では、誰が悪いのか、判然としないことのほうが多い。

 しかし、よい面もある。

 東京の地下鉄は、たいていの場合、座ることができるのだ。

 前記の理由により、シート中央付近は人口密度が低い。そのうえ東京
 には乗降客が激しく入れ代わる駅が多い。(たとえば、上野・銀座)

 だから、長距離を乗る場合、たいてい席が空くのだ。

 だが、それも善し悪しだ。 座れる席ができることを知っているためか、
 東京の乗客は、駅につくたびに「どこか座れないものか」という目で席
 を物色している。

 その目つき・態度が、ハゲタカかハイエナのようで、なんとも気色が悪い。

 それと、東京では、大阪よりも社内でメールをしている人は少ない。大阪
 では、ひとつの車両で二三人は必ずしているが、東京ではゼロということ
 も少なくない。これはなぜなのか、よく分からない。

 東京の乗客はいいところなしだが、地下鉄自体は東京のほうが優秀で
 ある。

 駅員が共通カードを再発行してくれた(例の押し屋に押されたときに曲が
 ったのだ)ときの態度は、大阪市営地下鉄の職員とは比べ物にならない
 ものであった。

 また、なんといっても料金が安いのがいい。 だが、残念ながら、以前は
 あった定額自動販売機(160円専用の販売機)はなくなってしまった。

 もっとも、今回は関西でいう「スルット関西」みたいな共通カードを使った
 のだが。 「パスネット」というらしい。

 東京の地下鉄でいちばん良いところは、ウォータークーラーが駅のホーム
 にあるという点だろう。

 ぬるい水なら、近鉄でも飮めるが、冷水を駅のしかもホームで飮めるのに
 は、いつもながら驚かされる。

 構内にトイレもない大阪市営地下鉄とはえらいちがいだ。




#1346/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/19(Sat.)  21:11  (107)
東風行紀 Z   明治神宮     一久
★内容
東風行紀 Z

 いつきても、原宿駅は田舎風である。 鹿児島あたりの
 うらぶれた駅を思い起こさせる。

 宿を出て、一旦東京駅に行き、荷物を新幹線のキップ売
 り場の前のコインロッカーに入れてから山手線で原宿へ。

 帰りの新幹線まで、ここに荷物を入れておく。

 7時すぎに原宿着。 明治神宮入り口はすぐそこ。

 橋を渡って明治神宮に入る。この時間には人通りはほとん
 どない。

 伊勢神宮とか、出雲大社とか、大きな神社というものは、こ
 の明治神宮と同様に、木に囲まれた長い道が延々と続く。
 なんらかの意味というか仕様があるのだろうか。

 明治神宮を出て、次は浅草の藪蕎麦へ。

 しかし、またしても早過ぎた。 開店は11時半だそうな。

 しかたがないので、また仲見世へいくことにする。

 十時前だが、早い店はもう商売をはじめている。昨日は
 混んでいて買えなかった「キビダンゴ」を喰う。

 小さな紙袋に、きな粉の串団子が三本ほど入ったもの。
 ちょっと団子が小さ過ぎる。きな粉も粉っぽい。見た目
 ほど美味いものではない。

 お土産の刀なんかを置いている店には、「佐々木小次郎
 の物干し竿」という刀があった。 五万円。

 しかし、こういう模擬刀には、じつは飾り物としてのものと、
 剣道・居合の「形」の練習用のもの、があるのだが。。。

 一般に、安い刀は飾り物であり、値段の高いのは練習用
 だと言える。が、飾りが多ければ、飾り刀でも値段は高く
 なるし、練習用でも安いものもある。

 それがどうした、と思われるかもしれないが、飾り刀で素
 振りをすると、刀身がグニャリと曲がってしまうのだ。

 練習用のものは、そうならないように、特別に強い金属で
 作ってある。 日本の法律では、鉄で模擬刀を作ることが
 できないので、そうする必要があるのだ。 鉄ならば安物
 でも、そうそう曲がったりはしないだろうに。

 ちなみに、スペインあたりでは、鉄製の「日本刀」を作って
 アメリカなどに売っているらしい。

 これを日本に持ち込もうとしても、税関で取り上げられるこ
 とになるので、ご注意を。

 さて、物干し竿のような長い刀は、物理的にいって、余計に
 曲がりやすいのは当然だろう。

 ということは、五万円の物干し竿を買ってかえった人が、一
 回「燕返し」をやってみたら、鞘に納まらないぐらい曲がって
 しまう、ということもあり得るのだ。

 本物の日本刀は、なにか固いものにぶつけて曲がってしま
 っても、数時間おいておけば、もとにもどるのだそうな。

 これがほんとの、「元の鞘におさまる」というやつ。

 松下幸之助の寄贈した「雷門」。 その番組をちょっと前のN
 HKでやっていた。

 以前の雷門はずっと前に失われていて、幸之助が寄贈しよう
 としたときには、どのようなものなのかもハッキリとは判らない
 ようになっていたという。

 門の裏側に、二体の像がある。これも、そのときに新たに付
 け加えられたものだそうな。

 藪蕎麦。

 今回は、「盛り」と「山掛け」にする。盛りは、あいかわらず「盛り」
 が少ない。

 山掛けには、濃いヤマイモ(たぶん、自然薯かなんかだろう)が
 かかっていたが、こういうのは、あまり粘るのは美味くないように
 思う。 なんか、もっさりして野暮ったいかんじだった。

 それにしても、来る度に客が減っているような気がする。

 それもやむを得ないのかもしれぬ。 江戸に限らず、美味い蕎
 麦を出そうとする店は増えているし、それに逆比例するかのよう
 に、この店の士気は低下しているようだ。

 低下というよりは、有名店病に掛かったというべきか。

 かつては小気味良かった自信と気配りが、いまでは煩わしい気
 位と押しつけに変わりつつある。

 残念ながらもう、ここもおしまいだろう。 それでも、観光客相手
 に、それなりの繁盛は続くにちがいない。

 そのような店は、アチコチにあるが、そういう店を選ばないように
 することが肝心。

 仲見世にもどって、頼まれていたセンベイを土産に買って銀座
 へ。  銀座から歩いて東京駅、昼過ぎには新幹線に乗ろう。



#1347/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/19(Sat.)  21:12  ( 74)
東風行紀 [   完     一久
★内容
東風行紀 [

 銀座

 「日本のど真ん中、銀座のど真ん中」とかいう看板があった。

 なんと思い上がった言葉であろう。 (~_~;)

 日本の「ど真ん中」は、愛知県のはず。 人口分布も、土地分布
 でも。

 御堂筋も銀座中央通りに負けないぐらい大きな通りなのだが、
 人通りが違い過ぎる。

 歩道の幅が銀座のほうがずいぶん広いせいか、御堂筋を歩く
 人はすくなく、ひとつ横筋の恵比寿橋筋を歩く人がほとんどだ。

 道路の広さからいけば、銀座よりも御堂筋のほうが広いはず。

 例の関一市長によって「飛行場でもつくるんかいな」といわれた
 ほど広い道が作られたからだ。

 しかし、歩道がせまいのが欠点。これでは、単なる通路としての
 役割しか果たせない。

 そういえば、大阪の地下通路は、通路というよりは街である。
 対して、大阪の露天の道は単なる通路であることが多い。

 大阪の地下街は、アーケードが地下に潜ったものだ、と言われ
 ている。

 すると、大阪では屋根がない道は人が通らないのかもしれない。

 御堂筋も、単に歩道を広げるだけではなくて、アーケドを張り出
 させるといいのかもしれない。

 銀座中央通りを北上して東京駅へ。 途中、いたるところに「江
 戸開府400年」の垂れ幕が下がっている。あまり大阪のTVなど
 ではみることができないが。

 そういえば、大坂城築城400年の垂れ幕が飾られていたのは
 だいぶ前のことだと思う。

 歴史ドラマなどでは、数年のように感じられるが、実際の年数は
 こんなにも長いものなのだ。

 鳴くまで待とうホトトギスとは、よく言ったものだ。

 東京駅について、自動販売機で帰りのキップを買う。

 のぞみ号の窓側禁煙席。またしても、A側。つまり、富士山とは反
 対側だった。 自動販売機では、窓側か廊下側かは選べても、海
 側か山側かは選べない。

 それにしても、新幹線の車内販売は、もう少し工夫したものを売れ
 ないものだろうか。

 たとえば、ソフトクリームとか。。。氷アズキとか。   (^o^)
 氷パイナップルとか。

 新大阪から地下鉄、近鉄を利用して家に帰る間、なにか違和感を
 感じた。

 なぜだろう、そうだ、エスカレーターで、つい左側に立とうとしてしま
 うのだ。

 東京暮らしが三日も続いたので、すっかり東京人になってしまった
 のじゃ。

 僕なんかさぁ、言葉もすっかり東京弁になちゃっちゃったもんね。


                        東風行紀 2003.4 (完)



[ コメント数 1 読む(F1347) ]

#1348/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/24(Thu.)  12:22  ( 27)
国富論     一久
★内容
国富論

 ようやく、第二巻の半ばまできました。やっと半分。

 アダム・スミスは、関税などの保護処置を廃止するときには、
 十分な時間をかけて少しずつ行なうべきだ、と言っています。

 国内産業を混乱させないためにです。

 当然といえば当然のことですが、昨今の経済学者諸氏よりも
 ずっと人間味のある意見だと思った。

 というのは、時代が下がるに従って、とくに日本では、ある主
 張をするとき、それ一本になってしまって、自分の主張に反す
 ることは、一言半句も言えない人が増えてくるように思われる
 からです。

 スミスはもちろん自由貿易主義者ですが、保護処置の段階的
 撤廃の必要性を認めているし、国防上、自由貿易が規制され
 ることにも妥当性がある、としています。

 現代の経済学者のように「それは文化・政治の問題」だとして
 自分の言葉から抹殺しようとはしていない。

 これは、スミス自身が専門の経済学者ではなく、法律家であった
 ことと関係があるのかもしれません。



#1349/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで    *** コメント #1347 ***
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/24(Thu.)  12:24  (  9)
Re:1347 訂正     一久
★内容
「恵比寿橋」ではなくて「心斎橋」だった。

あれ ?

御堂筋よりも心斎橋筋のほうが有名だぞ。

するとやはり大阪はアーケードなしには成り立たない
ということなのだろうか。



#1350/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 5/ 3(Sat.)  21: 4  ( 36)
社会党はどこへ     一久
★内容
社会党はどこへ行った

 いまこそ、社会党が躍進するチャンスだろうに。

 別に難しいことをする必要などなにもない。

 ただ、労働者の利益を説けばいいだけのことだ。

 多くの企業において、実質労働条件の悪化が進んで
 いる。

 その不当性を追求すれば、それだけで票を稼げる
 だろうに。

 ほかにも、例えば発泡酒・ビールの税金を下げるよう
 に主張するとか。

 そもそも、社会党や共産党の目的は、労働者階級の
 擁護と社会主義・共産主義体制への移行であるはず。

 共産主義・社会主義体制の敗北が明らかとなった現在、
 労働者に対する奉仕こそが、両党の使命と考えるべき
 であろう。

 いまや、中国とも北朝鮮ともロシアとも縁を切って、ひとえ
 に労働者の為につくす政党として再出発するべきなのであ
 る。

 不況下においては、労働者の労働条件は常に抑圧されて
 いるのであるから、労働者の味方という立場を採れば、容易
 に議席を伸ばすことができるはずである。

 護憲だの、非武装中立だの、非核だのといったイデオロギー
 は忘れて、労働者の利益の代弁に徹するべきなのである。




#1351/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 5/ 5(Mon.)  20:47  ( 14)
管仲     一久
★内容

宮城谷昌光 著 「 管仲 」 上下が出ていた。

ずいぶん以前、宮城谷氏に管仲を書いてもらいたい
と書いた覚えがあるが、氏の思いも同じだったらしい。

H15年1月まで「本の旅人」に連載。 4/1初版発行。

孔子・韓非子・司馬遷、その他古今の著述家たちが
複雑な思いとともに評した管仲。

諸葛孔明は、自分には管仲に比すべき才がある、と若い
ころ学友たちに語っていたという。



#1352/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********)  03/ 5/ 6(Tue.)  21:55  (  4)
ずるいな     レモン
★内容
黙っているなんて。
落書き美術館?ができてるではないですか!!
この連休に作ったのですか?
三重県のルーブルの写真があるなんて驚き!
一久さんがどんな風に私設美術館を運営するのか楽しみです!

#1353/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********)  03/ 5/ 6(Tue.)  22: 5  (  3)
絵画は一久さんの作品ですか?     レモン
★内容
いよいよ一久画伯の登場ですね。
黒猫の家族以来どうなったのかな?と思っていました。
私も火星人の家族を作ろうかな。
まずは赤ちゃんから。

[ コメント数 1 読む(F1353) ]

#1354/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで    *** コメント #1353 ***
★タイトル (iti@msi.)  03/ 5/12(Mon.)  20:55  ( 16)
Re:1353 ジョウシュ・ムシュク 氏     一久
★内容
上州無宿、新田郷三日月村出身の作家。

(...ということにしておきましょう)

近々、前衛書家・三日月 昇 氏の個展を開催する予定です。


WTCの松本零時ワールドに、行ってきました。

...........

...........

            いくら金がないからといっても、もう少しは
            まともなものが作れるだろうに。



#1355/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 5/13(Tue.)  20: 7  ( 19)
アメリカ主導で     一久
★内容
とりあえず、アメリカ主導で。

 日本としては、アメリカにイラクの石油を掘り出させるのが
 よい。

 もともと、日本にはイラクに対する野心はまるでないのだから、
 イラク石油輸出再開によって再建を図るという方針に反対す
 る理由はなにもない。

 イラク人民を窮乏状態から一刻もはやく脱出せしめるため、と
 いう大義名分を押し立てて、アメリカ主導を後押しすればよい。

 ロシアやフランスは、自分達にもパイをよこせと必死なようであ
 るが、日本はそんなハイエナみたいにマネをする必要はない。

 アメリカが独り占めしようがどうしようが、イラクの復興ができて
 石油の値段も下がるのであるならば、万々歳ではないか。

 


#1356/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 5/18(Sun.)  21:12  ( 61)
選挙制度の改革     一久
★内容
選挙制度について

 選挙制度が民主主義の根本的に重要なことであるということ
 は誰しも異論がないところであろう。

 選挙に金がかかるからこそ、金権政治家が生まれるのだ、と
 は言い古された言である。

 しかし、いかに制度をいじったところで、政治権力というものが
 魔性の魅力を持っている限り、悪徳政治家の出現を防ぐことは
 できない。

 金や見返りを提示して、票を買収しようとする者は決してなくな
 らないのである。

 ゆえに、選挙制度の改革は、買収に応じた人間でさえもが、真
 っ当な投票をできるような方式に変更するのでなくてはならない
 のだ、ということになる。

 人は、いかなるときに最も真剣に考えるか。

 それは、行為のまさにその直前である。

 選挙でいえば、投票用紙に名前を書き込むときである。

 しからば、投票するときにこそ、立候補者の政見を深く知ること
 ができるようにすればよい。

 たとえ買収された人間でも、一片の良心が残っていさえするの
 であれば、投票のまさにその瞬間、立候補者たちが何を言って
 いるのか、どういう人間なのか知ろうとしないはずはない。

 そこにおいて、この者の心を動かす政見が提示されていれば、
 買収した候補を裏切って他の候補に投票するであろう。

 日本では殺し屋は成立しない、という。

 というのは、日本人は約束を破ることよりも、人殺しをすること
 のほうが悪いと思うから、だとさ。

 ゆえに、多くの殺し屋は、頼み料を持ち逃げしてしまうのだとさ。

 ところが、である。

 現在の日本の選挙においては、投票所こそが最も情報の少な
 い場所に成り果てているのである。

 投票率が下がり続ける理由もまた、ここにもあるのではないか。

 つまり、投票所に行っても、なにも新しい情報がないのであるな
 らば、そこに行く理由がないではないか。

 投票所に行かずとも、投票する候補を決定できる人間だけが投
 票所に行くだけである。

 かかる人々の投票行動は、買収された人ほどではないにしろ、
 メディアや人間関係や利害得失に拘束されたものにならざるを
 えない。

 このような投票によって、選良を選ぶことなど、できようはずもない。
 今の日本の選挙とは、まさにこういうものなのである。


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