〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#1255/1300 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 1/ 6(Mon.)  20:15  ( 53)
炬燵     一久
★内容
炬燵の魅力

 「まだまだまともな日本」の著者に限らず、炬燵の良さを
 理解できない外人は多いようだ。

 なるほど、単に暖をとるというだけならば、セントラルヒー
 ティングのほうが快適であるには違いない。

 しかし、あれはデパートや地下街、あるいは会社の暖房
 と同様、ただ暖かいというだけのことだ。

 つまりそれは、寒さを忘れさせるためのものでしかない。

 これに対して、炬燵の暖は寒さを意識させる暖かさである。

 サザエさん他のマンガでもよくある、誰かが炬燵を出てら、
 「ミカンを!」「新聞とってきて!」とか言われるという、あの
 図を思い出してもらえばよい。

 寒さを感じながら暖をとる。それでこそ、暖房のありがたさ
 を実感できるのである。

 いわば、炬燵は焚き火に通ずる感性を持っている暖房器
 なのである。

 セントラルヒーティングには、その種の趣はない。せいぜい
 で、外出先から帰ったときに、その暖かさに救われる思い
 がするだけだ。

 ではあるけれども、外人の大人が、炬燵の良さを理解でき
 ないのには、ある理由がある。

 外人の大人は、行儀悪を知らないからである。

 炬燵の趣を真に理解するには、炬燵に首まで入って、暖ま
 らないといけない。つまり、カツオのようにである。

 日本人は、みんなカツオのような入りかたをした経験がある。
 外人の子供もまた、どこかで行儀悪を覚える機会があったの
 だろう。

 ということは、炬燵の真価を知るためには、行儀悪・不作法を
 知らねばならないことになる。

 文化を神髄を知る為には、悪法もまた知るべきものだという
 ことだ。

 そういえば、織田信長は、南蛮人に面会したとき、「食事の
 不作法を、お教えしよう」といったという。

 よせ箸、迷い箸、その他を。

 


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