〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#1342/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 4/10(Thu.)  20: 0  ( 92)
東風行紀 V     一久
★内容
東風行紀 V

 丸ノ内線の国会議事堂前から本郷三丁目駅へ。

 東大は駒場と本郷に分かれている。これは、戦前の旧制高校
 が駒場にあり、これが学制改革で東大教養部になったため。

 つまり、駒場の東大とは、旧一高のことなのだ。

 ちなみに、京大の場合は、旧三高が京大の真向かいにあった
 ため、このような分裂(?)はないようだ。

 東京大学総合研究博物館は、本郷のほうにある。

 しかし、である。

 今日は四月二日。 もしかして、春休みではないのか?

 だとすれば、博物館も休みでは?

 とにかく、赤門まで行ってみることにする。東大前の道は、思って
 いたよりも騒々しい。結構、車の通る大きな道だ。

 赤門前あたりは、さすがに少しは静かだが、どちらかといえば
 東大は騒がしいところにある大学だ。

 赤門前で写真を撮って、門内へ。 正面の警備員さんに、博物館
 の場所と、開館しているかどうかを聞いてみる。

 どうやらやっているようだ。 博物館は、赤門を入って右手の突き
 当たりにあるとのこと。 昔、「暮らしの手帳」で読んだ通りだ。ずっと
 位置は変わっていないようだ。

 博物館の展示は、鉱物標本の展覧会と、カミオカンデでノーベル章
 を受けた人の記念展をしていた。

 模型標本だが、ワニやカメの全体化石が面白かった。

 博物館を出て、腹が減ったので学食なんかないもんかと探してみた
 が、よくわからない。と、ここでまた、春休みだったことを思い出す。
 学食なんかやっている可能性は低いのだ。

 赤門までもどると、門の前で観光客らしきオバチャン達が写真を撮
 っている。 東大生だ、と思われただろうか?

 東大前の道を駅までもどる途中で、変な蕎麦屋があった。

 蕎麦屋の看板は出ているが、入り口がない。

 戸板のようなものが玄関になっている。

 隠れ家か? と思いながらも、戸を横に開ける(重い)。 中は意外
 にも、普通の店だった。

 天丼とざる蕎麦のセット、ざる蕎麦大盛りを頼む。

 天麩羅はみすぼらしいが、味は、まあまあ。 蕎麦も及第。ツユも、江
 戸風の辛口で悪くはない。

 なかなかの店であった。 入りにくい(物理的に)のが欠点だが。。。

 さて、次はいよいよ、「青木繁展」。

 大手町で乗り換えて、竹橋へ。

 青木繁といえば、「海の幸」で有名な画家。

 この絵もそうだが、青木の絵の真骨頂は、西洋画の技法に抽象的な
 宗教観を盛り込むことにある。

 西洋の宗教画のような、いかにも宗教というものではなくて、日本人が
 森や闇や太陽に感じるような、神々しさや厳粛さを描き出すことである。

 青木の絵は、すべてこれを実現するための挑戦であり続けた。

 当然のこととして、ある程度成功した絵と、ぜんぜん失敗した絵がある。

 失敗作には、ふたつの種類がある。

 ひとつは、宗教的なものが入っていかず、単なる洋画になってしまった
 もの。

 もうひとつは、宗教が前面に出過ぎて、西洋の宗教画のようになってし
 まったもの。

 成功した絵は、両者が渾然として、一層深い風情をかもし出す。

 今回の絵の中では、「輪転」という絵が良かった。

 マチスのダンスを意識した絵だが、マチスよりも深いものに仕上がって
 いる。



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