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#1343/1400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 03/ 4/12(Sat.) 21: 7 ( 85)
東風行紀 W 一久
★内容
東風行紀 W
青木繁展と同時に、国立近代美術館の工芸館で、「今日
の人形芸術展」もやっていた。
江戸城の堀沿いにすこし離れたところにある、赤煉瓦つく
りの洋館。 内部は意外に狭かったが。
解剖人形とかが面白かった。
美術館をでて、次はどこへ行こうか。と思ったけれども、ちと
疲れがでていきたので、宿へ帰って早めに就寝。
前のパン屋でクロワッサンの太ったのを喰う。
普通のクロワッサンの三倍ぐらい太い、丸々としたものだ。
思ったよりも美味しかった。
明日は早起きして、柴又葛飾へ行く。
何度か来たけれども、いつも朝が早過ぎたせいか、団子屋は
開いていた事がない。ゆえに、草団子をまだ食べていないのじゃ。
翌三日、日暮里乗り換え、柴又着。 AM 7:00。
やっぱり、今回も早過ぎた (~_~;)
しかたがないので、寅さん風に、土手を散歩することにする。
遠くに橋が見える。あれを渡れば、矢切りの渡しの向こう側に
いけるのだろうか。
ブラブラと、歩いていくことにする。
それにしても、この江戸川の土手は、なぜこうも田舎風情を保って
いられるのであろうか。
江戸の昔もこうであったであろうという景觀を、すぐ隣はビルの海
という立地のなかに保っている。
その疑問は、橋を渡って、向こう岸を見たとき氷解した。
川の向こうは、江戸時代さながらの田園風景だったのだ。
「連れて〜逃げてよ〜♪」の歌の通り、おそらく夜ともなれば深黒の
闇に包まれるであろう農園がそこにある。
ちょうど、移動販売のライトバンが一台、民家の近くに停まり、何人
かの村人が駆け寄っていた。
一目で一キロ以上は見渡せる風景のなかに、コンビニなんぞはある
はずもなく、民家さえもが数えるほども存在しない。
「 柴又や 川の向こうは 江戸時代 」
川向こうまで行って帰って、二時間かかった。
ようやく団子屋も準備を初めたようなので、「寅屋」に入って、団子を
注文する。といっても、食券だったが。
この「寅屋」は、寅さんシリーズの初期に使われた店。
何回めかの撮影の前に、今の近代的な店に改築してしまったので、
二軒隣り(駅より)の高木屋が以後の撮影に使われるようになった。
映画でお馴染みの店は、この高木屋のほう。
団子の味は、べつにどうという事もないものだった。しかしまあ、長年
の宿願のひとつをようやく果たすことができた。
浅草に取って返して、「藪」へ行く。 定休日。
仲見世前で飯を喰う。 大海老天丼、1600円。 不味かった。東京
ではこういうことはよくある。 値段だけは上等で、中身が不細工という
例は、とくにこの浅草では多い。
それを承知で、もしかしたらあるかもしれないまともな店を探して、入っ
てみるのだが、そう調子よく当たりを引くことは難しい。
そもそも、観光地というものは、商人の人間性や能力を堕落させるものだ。
仲見世をみて、一旦宿に帰る。
休憩したら、神田神保町に行こう。 言わずと知れた古本屋の街だ。
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