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#14/200 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで *** コメント #10 ***
★タイトル (iti@msi.) 00/12/22(Fri.) 22: 2 ( 42)
Re:10 暴論ですが... 一久
★内容
雪印から考えたこと...第二の開国の必要性
品質管理というものについて、我々は無条件に企業を新来してきたわけであるが、
それがそもそも間違っていたようだ。
経済とは個々の企業活動の総体にすぎないのであるから、日本経済が隆盛したと
いっても、現実には時代に乗り遅れた企業や業種が数多くあるということである。
なんだかんだといっても、日本経済がここまでのものになったということは、少
なからぬ企業の品質管理がうまくいっていたからではるが、そうでない企業が存
在しないわけではないということだ。
つまり、遅れた企業、遅れた業種というものが結構ある。それらを引き上げてや
る必要があるだろう。
いまや、第二の開国が必要である、というような説は、十年以上前からいわれて
いることであるが、私のいうのはそんなものではない。
明治時代にそうしたように、外国の優れたものを根こそぎ持ってくるのである。
例えば、医療はドイツ式に総転換する。日本の医療は、もともとドイツ式のはず
だったが、いつのまにやら本家のドイツとは水を開けられてしまっている。学術
的な評価が優先されたために、医療現場の発達が遅れたのである。
漫画:美味しんぼがいうように、フランスと比べたときの日本の食品工業の規格
管理のみすぼらしさ。その他、全面的改良を要する業種は数かぎりなくある。
なぜこういうことになったのか。日本は常に欧米のマネをしてやってきたはずな
のに、いつのまにか守旧化してしまった。そうならなかったのは、むしろ日本独
自のやり方を模索した企業のほうである。
海外のものを取り入れることはた易く、改良することは難しい。とくにアカデミ
ックな分野においては、先に帰朝した人間が権威を築くようになり、その後にく
る改革のための情報を有意義に活用できなくしてしまう傾向が強い。
こうなると、独自の改革もできず、海外の改革にもついていけないということに
なってしまう。
逆に、国内で独自の改革に成功した企業の多くは、同時に海外へも飛躍を果たし
ているのである。
( 暴論度 60% )
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