#1429/1500　ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  03/ 9/24(Wed.)  20:44  ( 58)
ナショナルネット     一久
★内容
ナショナルネットの提案

　インターネットは元々、冷戦化で敵の攻撃を受けても通信を確保する
為に考え出されたシステムだとか。

文字通り網のように張りめぐらされ、打たれ強いように思えるが、その
複雑さがウィルスやハッカーの進入を容易にしているという面もある。

　まだパソコン通信があったころ、原稿をメールで送るときはパソコン
通信でする、インターネットは怖い、という作家がいた。

今ではそれなりに改良されているのかもしれないが、元々が網状のも
のなのだから、限界があるのかもしれない。

　この夏、アメリカで大停電が起こったが、アレと同じようなものだと思
えばいいのではあるまいか。

　さて、そこで。停電でいえば日本の電力会社のような、公的機関によ
る単純なシステムを持った情報ネットを作ってみるのはどうだろうか。

　なんのことはない。　パソコン通信の復権である。

　公的パソコン通信を作るのだ。

　ＴＶにおけるＮＨＫみたいなものと思えばよい。

　予算の大部分は人件費であろうから、各省庁・公社からコンバートして
人員を工面する。これならば支出は増えることがない。官庁は高偏差値
秀才の宝庫である。いくらでも人材を得ることができるはずだ。

　パソコン通信が淘汰された原因の第一は、画像・音響システムが整備
されていなかったことだ。画像掲示板なんて、考えられもしていなかった。

しかし、いまではこんなことは問題なくできる。

　インターネットには膨大な情報がある、というが、実際にそれを活用して
いる人は多くはあるまい。

また、インターネットの情報は未整理で断片的なものが多い。ちゃんと整
理した情報を置けば、十分に対抗できるものである。

例えば、インターネットで三国志を検索すれば、なるほど量は膨大にある
が、そのうち使えるものがどの程度あるだろうか。

　パソコン通信のライブラリに、三国史・三国志の原文、代表的な古典の
解説本等をおいておけば、それだけでインターネットの情報を圧倒できる。
その資料は宮内庁の紅葉山文庫にあることだし。

　紅葉山文庫をはじめとして、国家は膨大な資料をもっている。これを体
系的に配置するだけで、雑多な雑文の集まりにすぎないインターネットの
ｗｅｂに勝るものになるのである。

　もちろん、パソコン通信からインターネットに入ることもできる。ただし、
インターネットからパソコン通信に入るには、パソコン通信の会員になる
必要がある。

　インターネットに対する、ナショナルネットの誕生である。



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