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#1485/1500 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********) 03/11/15(Sat.) 18:20 ( 29)
#1484 補足 S1
★内容
衆院選の数日前に、従兄から電子メールが届いた。
「今回は民主党候補に入れようと思う。まずは政権交代させないと。」
と書いてあった。今までだって彼は死に票覚悟の上で投票してきたのだ
ろうが、彼なりに無力感を感じていたと思う。「また死に票だ」と嘆き
のメールが送られてきたのも、一度や二度ではない。今回の、節を曲げ
ての投票にも、ずいぶん悩んだんじゃないだろうか。
従兄は、今回送ってきたメールの中で、新聞の書評記事を取り上げて、
現行の選挙制度を批判していた。
その記事で取り上げられていた本は、
「アメリカ憲法は民主的か」R.A.ダール著 岩波書店
無知な私は知らなかったが、著者はアメリカ政治学会の権威だそうだ。
この本で著者は、「二大政党制は国民の複雑な利害を二つの意見に集
約し少数意見を切り捨てる点で民主主義を否定している。比例代表制に
基づく多党制の方が望ましい。」と主張している。
まさしく、私や従兄が以前から抱いていた思いそのままである。
読んでみたいと思ったが、2600円という価格に二の足を踏んでい
る。立ち読みするような本ではなかろうし、何より近所の小さな本屋で
は置いてなどいないだろう。
外国暮らしの姉を何度も引き合いに出して恐縮だが、姉一家のいる国
は何十年も前から比例代表制一本である。それでも、時々は政権交代が
みられるし、連立をめぐる各党の駆け引きなど、それなりに民意が反映
されていると私は見ている。極右政党の勢力拡大がみられた時期もあっ
たが、政権をとるまでにいたっていないのは、大多数の国民や他の政治
家たちの良識が、そこまで堕落してはいないからだと私は思っている。
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