〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#1582/1600 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********)  04/ 4/18(Sun.)  22:27  ( 56)
王政について     一久
★内容
王政について


この二百年の間に、多くの王政が廃止されたということである
が、言い方を代えればそんなにも多くの王政国家がつい二百年
前までは存在したということになる。

では、この二百年の間になにがあったかというと、欧米列強による
帝国主義の横暴と、共和制革命とそれにつづく白色テロルと赤色テロ
ルによる虐殺の嵐と、二度の世界大戦と、社会主義革命とそれにつづ
く粛清の嵐である。

ようするに、ろくなことのなかった二百年であった。


そもそも、国家の文化に深く関わる王政を廃止しようというからに
は、尋常な動機では間に合わない。

異常な事態を経験せずに済んだ国家は、象徴君主制へと移行していく
ことになる。つまり、日本やイギリス型のほうが自然であり、フラン
スやドイツ型のほうが異常であるといえる。

そして、その異常な終わり方をする国家が多いといううことは、まさ
にこの二百年が異常で醜悪な時代であったということを意味する。

フランス革命のその後をご存じだろうか? おそるべき殺戮の嵐が繰り
返して、ナポレオンの時代へとつづく。それ以後もまた、多くの政変
が続くのである。

ドイツ皇帝の場合は、敗戦から亡命だった。このあとのドイツ国民の
運命も苛烈である。

社会主義勢力に飲み込まれて崩壊した小国などは、もっと悲劇的であ
ったろう。

多くの王政国家が無くなったことは、進歩でもなんでもなくて、単な
る混乱と喧騒の結果であったとみるべきではないだろうか。

うまく民主主義へ移行できるのであれば、王政を廃止するのではな
く、象徴性にして残すほうがむしろ自然なことなのだ。

西ヨーロッパの大国をみても、

イギリス          立憲君主制
オランダ         
スペイン
スウェーデン

フランス          共和革命

ドイツ            敗戦亡命
イタリア          敗戦王政廃止

という具合で、むしろ王政廃止のほうが異常なのだ。




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