〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#1852/1900 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル   06/ 2/25(Sat.)  20:49  ( 55)
小柄を作る     一久
★内容
【小柄を作る話】

 いわゆる「小柄(こづか)」、正しくは「小刀(小刀)」という。時代劇で、刀の
鍔付近から抜いて手裏剣みたいに投げる、あの小さな刀のことである。

 時代劇では、小柄と言っているが、小柄とは文字通り、あの小刀の柄の部分のみ
を言う。実際、あの柄だけをコレクションしている趣味人も少なくないらしい。美
術館などでも、刀なしの柄だけが展示されていることがよくある。

 さらにいうならば、小柄の刃は、そうとうに薄くて、到底、手裏剣の代わりには
ならない。ナイフというよりは、カッターに近いものだ。このことは、手裏剣術の
本にも書いてあった。

 で、その小柄を、和装のペーパーナイフとして使おうと思って、買いにいったの
だが、実物を見てみると、皆反り返っている。小柄の作成方法は、日本刀とほぼ同
じだが、最後に心鉄を皮鉄で包むとき、小刀は小さ過ぎるので普通は片側にしかか
けないという。それゆえだろうか。

 ということで、店で買うことができなかった。また、こうなるとネット販売で買
うことも怖くなる。通販のものが曲がっていたら、店頭で買うより面倒なことにな
るからだ。たぶん、売り主は確認などせずに発注するだろうから。

 どこか、他の店で売ってないかな、とネットで検索していると、小刀を自分で
作る、というwebに行き当たった。まっとも、あとでよくみると、小刀(しょう
とう)、つまり、切り出しナイフのことを言っているのだということが分かったが。

 そこには、「金ノコ」を切断して作れ、とある。これを見て、「なるほど、あの
小柄の薄さのはピッタリだ」と勘違いしてしまった。でも、実際にやってみると、
本当にピッタリなんだな、これが。

 しかし、さすがに鉄を斬るための「金ノコ」である。砥石では、刃の形に成形す
るのに手間がかかる。そこで、コーナンで3980円の電動ディスク・グライン
ダーを買ってきた。机に乗るほどの小型だが、さすがに威力がすさまじい。いや、
凄まじ過ぎた。

 一番小さいものを買ったのに、火花が飛び散り、削られた鉄の粉がばら蒔かれ
る。この半分ぐらいの出力でよかったのだが、なんとかならないものだろうか。
しかたがないので、ON・OFFを繰り返して、速度を調節しながら、作業をし
た。音はまあ、我慢できる範囲だが、これでは室内での作業は無理。次からは、
室外でやろう。でも、金ノコのギザギザを取るには、手研ぎでは無理だったので、
やはり重宝したことはした。

 超仕上げ砥石で最後は手研ぎ。一応、刃は付いたので、最後に「柄」を付ける。
といっても、爪楊枝を「スーパー多用途強力ボンドEX」で何本も並べて張り付け
るだけだが。

このEXというボンド、非常に強力かつ多用途に使え、例えば、軟鉄の延べ棒を
接着したことがあるが、ナイフで剥がそうとしてもどうにも取ることができない。
ただし、欠点がひとつだけあって、接着に必要な時間が恐ろしく長いということ
だ。一昼夜かかる。その点、アロンアルファとは違う。ということで、現在、乾
かし中です。乾いたら、漆かニスを塗って、第一号・小柄の完成。

 とはいうものの、この小柄、寸法を調べずに作ったので、標準的なものよりも
かなり短い。普通は、21cmだそうだが、これは16cmしかない。次は、フ
ルサイズのものを作ってみよう。


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