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#191/200 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 01/ 3/11(Sun.) 22:59 ( 47)
憶測の退陣表明 一久
★内容
高校生のときに読んだ本に、こういうことが書いてあった。
「欧米の新聞記者は入社して最初の仕事として裁判関係の記事を任される。憶測
を排して、事実をのみ書くという姿勢を身に付けさせる為である」と。
「事実上の退陣表明」!
森総理が言ったのは、「総裁選の前倒し」ということだけであり、「退陣表明」と
受け取ったのは別の人間(公明党の人かなんかと書いてあった)であったはずだ。
これをもって、「事実上の退陣表明」と書き、TVで放映する。ジャーナリズム失
格といわざるをえない。
いや、いや、ワイドショーのレポーターかスポーツ紙の記者としてなら合格か?
モラルなきマスコミが国を滅ぼす。いったい、何度この言葉を言わなければならな
いのだろう。
さらに噴飯ものであることには、「森総理の言はあいまいだ」というものさえいる
ということだ。
「事実上の退陣表明」というものが、自分達の作り出した憶測であるということを
見失って、首相がそれを裏付ける言動をしないからといって、「あいまいだ」とい
うのである。
火事だ、と錯覚した酔っ払いが、家人に「なぜ火をつけない!」(俺が火事だと思
っているのに!)と怒鳴っているようなものだろう。
少しはマシなことを言っていたのは、私の知る限り共産党の幹部だけである。
いわく、
これは、党内には辞めると思わせ、国民には続投への含みを残すための言にすぎない。
と。
まさに、そのとうりだろう。この「総裁選前倒し」発言によって、与党三党は予算
案可決に向けて団結してしまった。もはや、野党が何をしても無駄である。
しかも、その与党三党の団結は、「総裁選前倒し」を「事実上の退陣表明」とする
希望的観測に根拠を置いているのである。
予算成立後、「退陣表明した覚えは無い」と森氏が言ったとしても、なんの問題も
ない。問題は、勝手な憶測を信じ込んだ周りにこそあるのだ。
もしかすると、森氏は今ごろ、腹の中で大笑いしているのかもしれない。
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