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#2031/2100 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********) 07/ 6/20(Wed.) 20:13 ( 58)
健全な国家は健全な政党から生まれる 一久
★内容
【結局のところ】
政党が健全でありさえすれば、国家の運営に問題は生じない。
鼓腹撃攘、帝力なんぞ我に関す。
問題は、現存するすべての政党が健全でない、というところにある。
いや、それ以前に、「健全な政党とは」という概念自体がない。
だれもそんなことを考えようともしていないのではないか。
問題の根本は、実はこんなところにあるのだ。
【健全なる政党とは】
広く異見を受け入れ、公正にして賢明な討議し、もっとも妥当
と思われる方策を速やかに選択し実行する。それが健全な政党と
いうものであろう。
自分達の私見にこだわり、異見を排除し、頑迷に我説を語り、
審議と称して決断の時を無駄に過ごし、国家百年の悔いを残す
ような政党は、とてもじゃないが健全な政党とは言えない。
もちろん、汚職・利権まみれの政党も同様である。
そのためには何が必要だろうか。
【健全な政党のために必要なもの】
まず第一に必要なものは、広く異見を受け入れることのできる
自由な環境である。あらゆる政治問題について、いかなる意見
であっても真剣かつ公正な討議の対象となされねばならない。
しかし、これを保証する為には、多数の平党員による監視が
必要不可欠となる。今の政党にはこれが存在しないに等しい。
新しく表明された意見に対する政党中央の対応が適切であるか
どうか、真剣かつ公正に検討されたか、反論は的を射ているか、
もし採択されるとしたらそれは適当といえるのか、等々を吟味
し、もしもそうでないならば、批判の声をあげねばならない。
そして、それでもその政党が健全さを取り戻さないようであれば、
党籍を離れるという行為をもって対抗せねばならない。そのよう
な多数の党員の行動こそが、政党の健全さを担保するのである。
結局のところ、政党の健全さとは、多数の下層党員に与えられる
言動の自由によってこそ培われるものだということになる。
下層党員には何の発言権も、権力関与の行動能力もなく、党籍を
離脱することさえも難しいという状況では、決して健全な政党は
作り得ないのである。
民主集中制とかいうものも、もしも有り得るとすればそれは、
対外権力としては党執行部に一任するも、党内の議論や運営に
ついては党員の厳しい監視を受けねばならないというものでな
ければならない。でなければそれは民主の名を借りた独裁である。
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