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#208/400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 01/ 3/23(Fri.) 22:55 ( 30)
ユング 一久
★内容
ユングとフロイト
私には、二人の考えには根本的な違いがあるとは思えない。
なるほどユングは、フロイトがなんでもかんでも性理論で説明しようとすることに
反発を覚えたようではある。
性以外にも、心理的影響を与えるものは数多くあると。
しかし、フロイトのいう性とは、たんなるエッチのことではなくて、種の保存とい
う生物全体が持っている本能のことをいうのであろう。
だから、一見、性とは無関係に見える事象も、突き詰めていけば結局は、種族の保
存の為に害があることから起こっているということが判るはずである。フロイトの
目指すところはそこにある。
おそらくは、ユング自身にはそのことが判っていた。フロイトのいうことを理解し
ていたに違いない。
だが、同時に、それが多数の人々に誤解を受ける言い方であることも知っていた。
性といえばエッチに関連したことしかしか考えられない人間のほうが、はるかに多
いからである。
種の保存のために心理がどう働くのか、というような深遠な問題からは離れること
にはなるが、性とは別の原因もあるとしたほうが、一般には判りやすい。
だから、あえてユングはフロイトと決別したのであろう。
現に、21世紀の現代においてさえ、フロイトとは、なんでもかんでも性問題にす
る人だ、という程度の理解しか持たない人はいくらでもいるのだから。
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