〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#285/400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで    *** コメント #284 ***
★タイトル (iti@msi.)  01/ 5/ 9(Wed.)  14:11  ( 64)
失われた十年     一久
★内容
失われた十年

巷間、「失われた十年」という言葉がよく使われる。

だが、私はこの言葉、あまり正しいものだとは思われない。

十年前のバブルの絶頂期、いかに人心が荒んでいたか、今も昔
も変わりがない。

バブルが崩壊しなければ、さらに悪くなっていた可能性さえも
否定できない。商品の管理にも同様のことがいえる。

たとえば、自動販売機の缶ジュース。バブルのころ、自動販売
機からヘコミのあるジュースが出てくることはしょっちゅうあ
った。最近は少しはマシである。品質管理が持ち直したのであ
ろうか。

パソコンと通信技術についていえば、この十年は「失われた」
どころか、大躍進の十年であった。この十年で、初めて、日本
のパソコン環境は世界に追いつくことが出来たのである。

十年前の日本のパソコン界はいかなるものであったか?

NEC98が市場を独占し、その独占が腐乱化し始めた次期で
あった。

つまり、登場初期には世界に誇れる性能を持っていた98も、
いつしか時代遅れとなった。にも関わらず市場占有率の高さを
武器に、マーケットを独占していた。

そのため、ユーザーは高くて遅くて貧弱なパソコンを買わされ
続けていたのである。

アメリカでは486・ハードディスク搭載が当たり前になった
時代に、フロッピー主体・386の機体に三十万からの値段を
つけていたのである。

アメリカ人がインターネットでフライト・シュミレーターを動
かしている時代に、我々はパソコン通信で文字だけの会話をし
ていたのである。

この十年で、これらの日米格差は消滅した。

日本でも、アメリカとほぼ同時期に、同程度の性能を持ったパ
ソコンを同程度の価格で購入できるようになったのである。

おかげで、いまやパソコンがあれば、インターネットは出来て
当たり前の時代になった。

「失われた」どころか、「大躍進時代」というべき十年であった
のだ。

____________________________

98の最も優れていた点は、日本語ROMを搭載することに
よって、日本語処理を実用化したことであろう。

これによって、欧米の言語以外でもパソコンを動かすことが
出来るようになった。非アルファベットでもパソコンはでき
るのだ、ということを証明したのである。

その意味では、すべての非アルファベット系パソコンは、9
8の恩恵を受けているといえよう。



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